桂馬で金を取らせても勝負形だった


上図は、先後逆で後手雁木からの進展で▲5六桂と打った局面。ソフトの評価値-439で後手有利。

4四の地点で角交換になった後に▲5六桂と打った形です。

▲5六銀は銀取りですが、△4五銀と桂馬を取ると▲4四桂や将来▲4六歩で銀が取られます

対局中はうまい桂打ちで少し後手が悪いのかと思っていました。

ただし、ソフトは後手有利だったので▲5六桂には対抗する手段があるようです。

実戦は△4三歩▲4四桂△同歩で、ソフトの評価値-245で互角。

この手順は△4三歩と下から歩を打って受ける手で、銀と桂馬の交換になります。

攻めの桂馬と守りの銀の交換なので後手が少し損をしたのですが、将来△4五歩と桂馬を取れば銀と桂桂の交換になるのでこれで戦うしかないかと思っていました。

△4四同歩に変化手順で、▲5六銀△3七角▲4九飛△4五歩▲4四歩△5三桂で、ソフトの評価値-298で互角。

この手順は▲5六銀と立ち遅れている銀の活用に△3七角ともたれる指し方で、以下△4五歩と桂馬を補充して▲4四歩の垂れ歩には△5三桂と4五の地点を補強していい勝負のようです。

△4四同歩に▲4六銀で以下変化手順で、△8五桂▲6七金寄△9五歩▲6五歩△4五歩▲6四歩△同銀▲7二角△4一飛▲5四角成△9六歩▲9八歩△6六歩で、ソフトの評価値-698で後手有利。

この手順は▲4六銀で△3七角とは打てませんが△8五桂と直接金取りに桂馬を打つ手が面白く、▲6七金寄に△9五歩から端を攻めてどうかという展開です。

最初の局面図で△4三歩はソフトの候補手の1つでしたが、推奨手は△4五銀でした。

△4五銀▲4四桂△8五桂で、ソフトの評価値-470で後手有利。

この手順は△4五銀と桂馬を取りますが、▲4四桂が金の両取りになりますので金と桂桂の交換になりそうです。

守りの金を1枚取られるのはそれなりに痛いですが、それでも後手が指せるという読みがないとこの展開は選べません。

▲4四桂に△8五桂と直接金取りに桂馬を打つのが興味深いのですが、7筋にも9筋にも持ち駒の歩を打って攻めることはできません。

そのような意味で少し単調にも見えますが、ここからの指し手が気になります。

△8五桂に▲6七金寄なら△9五歩▲8六歩△4三歩▲5二桂成△同銀▲8五歩△8六桂で、ソフトの評価値-491で後手有利。

この手順は▲6七金寄に△9五歩と端攻めをしますが、ぱっと見で後手の攻めが少し遅いようにも見えます。

▲8六歩の催促に△4三歩は将来▲4四桂の手を消すので仕方ないようで、以下▲8五歩と桂馬を取りますが、△8六桂と打って後手が少し指せているようです。

金と桂馬の交換で後手が駒損ですが、後手玉がコンパクトにまとまってきたのと8筋と9筋に手が作れそうなので少し面白いようです。

それでも難易度の高い手順です。

△8五桂に▲3二桂成なら△同玉▲5六銀△同銀▲同歩△7七桂不成▲同銀△4三歩で、ソフトの評価値-1133で後手優勢。

この手順は▲3二桂成~▲5六銀と銀を活用する手ですが、後手はあっさり清算してから△7七桂不成~△4三歩で後手が指せているようです。

△8五桂に▲5二桂成なら△同銀▲5六銀△4七歩▲1八飛△7七桂成▲同銀△8五桂▲4四桂△7七桂成▲同金△8五桂で、ソフトの評価値-870で後手優勢。

この手順は、▲5二桂成~▲5六銀とするのは△4七歩と叩いて先手の飛車をけん制するのがいいようです。

後手は△8五桂のおかわりの攻めに対して先手は▲4四桂の攻めですが、後手の攻めの方が少し上回っているようです。

桂馬で金を取らせても勝負形だったのが参考になった1局でした。