少し無理っぽくても踏み込んでみる


上図は、角換わりからの進展で△3二金とした局面。ソフトの評価値+221で互角。

後手は銀冠に組んだ形に対して先手は中住まいです。

実戦は△3二金に▲7七桂△7三桂で、ソフトの評価値+247で互角。

この手順はお互いの桂馬が跳ね合う形で、部分的には自然な手の流れのようですが先手の指し手は疑問手だったようです。

後手の銀冠は理想形の1つですが、駒が偏りすぎて隙が生じることもあります。。

△3二金で銀冠が完成したのですが、この瞬間に後手に隙が生じたようですが対局中は分かっていませんでした。

局後の検討で▲7七桂が疑問手だったのは最初は意味が分からなかったのですが、ソフトの読み筋を調べてみるとなるほどという部分がありました。

▲7七桂では▲4一角がありました。

この手順は▲4一角と打つ手ですが、このような戦型では1段目に角を打つのが狙い筋です。

直接的な狙いの手や含みをもたせた手がありますが、▲4一角は▲6三角成の狙いです。

後手は△5四角と受ける手と△6二飛と受ける手がありそうです。

△5四角なら▲5五銀△同銀▲同歩△7六角▲7七歩△6五角▲6三角成で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は△5四角と狭いところに角を打ってきましたが▲5五銀とぶつけて銀交換から▲6三角成と馬を作り互角のようです。

自分は▲6三角成のような手が見えておらず、角は4一のままでいつでも後手玉の近くでプレッシャーをかけたいという感じなのですが、▲6三角成のような手厚く指して歩切れを解消するというのも大事なようです。

自分に置き換えると、▲6三角成のような手が見えないのでなかなか棋力が向上しないような気がします。

▲4一角△6二飛▲2五歩△同歩▲同飛△3三桂▲8五飛△8二歩で、ソフトの評価値+235で先手有利。

この手順は▲4一角△6二飛に▲2五歩が狙い筋で、後手の飛車が8筋から移動したので8五の歩が浮いた形です。

それを咎める意味で▲2五歩と合わせて△同歩▲同飛と進みます。

▲2五同飛には△2四歩が自然ですが、▲8五飛で後手は歩切れなので▲8一飛成が受けづらいです。

よって後手は△3三桂と跳ねて▲8五飛に△8二歩と辛抱します。

ここまでは手の流れで浮かびますが、ここからの指し手が難しいです。

先手は飛車と角の大駒2枚の攻めで細かい攻めができません。

よって3七の桂馬を活用する▲2五桂が見えますが、以下△7三桂▲3三桂成△同金上▲2五飛で、ソフトの評価値+306で先手有利。

この手順は桂馬の交換になって、▲2五飛と2筋に飛車が戻って後手歩切れなので先手もまずまずのようで自分だったらこれで満足という感じです。

ただし、ソフトは△8二歩にさらに厳しい手を指摘しました。

△8二歩以下▲6三角成△同飛▲8二飛成で、ソフトの評価値+384で先手有利。

この手順は▲6三角成と角を捨ててから▲8二飛成と飛車が成る展開です。

先手はこの瞬間は角損で、うまくいけば8一の桂馬を9一の香車は取れそうですが、後手からも△2八角~△1九角成と香車を補充する手があります。

先手は龍を作ったのですが、駒損なのでこの後の展開が気になります。

▲8二飛成に△6一飛なら▲9一龍△2八角▲2四歩△1二銀▲8二龍△1九角成▲5二龍△3一飛▲2三香△1三玉▲2一香成△同銀▲4三龍△同金▲2三金まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎで極端なところはありますが、先手は香車を取ってから▲2四歩と叩くのが筋で、2八に角がいる状態では△同銀に▲2九香があります。

よって▲2四歩に△1二銀としたのですが、▲5二龍~▲2三香がいも筋みたいでも次の▲2一香成~▲4三龍が鋭いです。

▲8二飛成に△2八角▲9一龍△1九角成▲2七香△6一飛▲2三香成△同玉▲5二銀△2一飛▲2二歩△3一飛▲4三銀成△同金▲9二龍△4二香▲5二金△3二玉▲5五銀で、ソフトの評価値+343で先手有利。

この手順の先手の攻めは細いところはありますが、後手の歩切れをついて2筋に香車を打って以下銀を取って▲5二銀から攻めを繋ぐ手でこれでいい勝負のようです。

少し無理っぽくても踏み込んでみるのが参考になった1局でした。