上図は、先後逆で後手雁木からの進展で▲4四歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-309で後手有利。
この局面は後手の銀得ですが、先手の攻め駒が前にきているので後手しても怖い形です。
後手は△1三の角が働けば何とか攻め合いになりそうですが、その展開がどうなのかが気になっていました。
実戦は△2五歩▲4三歩成△5七角成▲8八玉△4八馬▲3二と△同玉で、ソフトの評価値-122で互角。

この手順は後手の1三の角を働かせる展開ですが、△5七角成に▲8八玉を軽視していました。
△5七角成に▲6八飛で以下△4三金右か△2六歩をその場で考えようと思っていましたが、▲8八玉で以下△4八馬▲3二とで駒割りは飛車と金の交換になりました。
この局面も互角のようですが、この進展がよかったのかどうかが分かっていませんでした。
後手は飛車を取れたのは大きいのですが守りの金駒が2枚取られて、先手玉は堅いのでこの展開はやや後手が損をしたのかもしれません。
△2五歩では△5四銀右がありました。ソフトの評価値-363で後手有利。

この手順は丁寧に受けるなら△5四銀左ですが、受けに自信がないと指せない手かもしれません。
自分はこの手は全く浮かびませんでした。
銀交換になれば6三の銀が受けに活用できるのですが、相変わらず先手が攻める展開で後手がうまく切り返せるかという展開になりそうです。
△5四銀左以下▲同銀△同銀▲4三銀△2五歩▲5四銀成△5七角成▲8八玉△4八馬▲4三銀△2六歩▲5二銀不成△4二歩で、ソフトの評価値-1604で後手優勢。
この手順は銀交換から▲4三銀と打ち込む手でこれが最初に浮かびますが、このタイミングで△2五歩がありました。
先手は▲5四銀成として△5三角成▲8八玉△4八馬としますが、再度▲4三銀と打った手に△2六歩と角を取れるのが大きいです。
このような展開になると先手は攻めがやや細いようで、今見ると△5四銀左は自然だったようです。
局後の検討で歩で角が取れるというのが分かるのですが、これが対局中だと△2六歩のような手が見えないです。
盤上の駒を動かして局面を把握するのと、実戦の対局で数手先を頭の中で考えて指すというのは全く難易度が違ってきます。
頭の中で考えると、細かい駒の動きや持ち駒の数などがあまり理解できておらず感覚で指すような部分が多いので、このあたりをもう少し先まで考えられるようになればいいと思っています。
やはり頭の中で駒を動かす訓練はちょっと複雑な形をした詰将棋を解くことが一番早いと思いますが、駒の配置などを頭の中で理解するのも一苦労でこれがなかなかできません。
自分にできないレベルでなく、それより少しでも考えやすいような問題を多く解いて頭をすっきりさせたいです。
駒の取り合いの局面を頭で考えるのが参考になった1局でした。