苦しい局面の粘り方


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6五歩と打った局面。ソフトの評価値-421で後手有利。

後から調べるとこの局面が駒の損得がないのが意外でした。

途中からずっと苦しい形勢だったのですが、この瞬間にチャンスがきたかと思っていました。

先手は8筋の歩が切れていれば▲8三歩以下後手玉が詰みなのですが、8筋に歩は打てません。

また角がいなくなると△4四角のような王手龍取りがあるので、何かいい手がほしいです、

後手からは△7八銀成や△8六歩や△7六桂など攻める手がたくさんあるので、先手は受けてもきりがないようです。

そのような意味であまり手が浮かばなかったです。

実戦は▲4四角△7八銀成▲同銀と進みましたが、以下変化手順で△7六桂▲9八玉△7九飛成▲6九金△8八角で、ソフトの評価値-1196で後手優勢。

この手順は▲4四角と逃げたのですが、先手の角が後手玉の頭から狙う筋がなくなったのと、持ち駒に斜めの駒がないので▲7一銀のような手もなく冴えないなと思って指しました。

▲4四角には△7八銀成~△7六桂の攻めがあったようで、▲9八玉に△7九飛成が詰めろになります。

▲6九金とすれば龍が取れる形ですが△8八角が継続手で、△6九龍~△4四角成が狙いですが▲7九金には△同角成が詰めろになり先手が苦しいようです。

△6五歩には何か勝負手がほしいところです。

▲4四角では▲8四金がありました。

▲8四金に△6六歩なら▲8三金打△7一玉▲6九銀で、ソフトの評価値-737で後手有利。

この展開は△6六歩には▲8三金打として、△7一玉に▲6九銀と銀を取った手が次に▲8二銀までの詰めろになります。

一瞬逆転したようでも▲6九銀に△5二歩と詰めろを消せばやはり後手がいいようです。

△5二歩以下▲7三銀△同金▲同金上△同銀▲同金△7九角で、ソフトの評価値-99987で後手勝勢。

この手順は△5二歩以下▲7三銀として玉頭から攻める形ですが、あまり駒を渡すと△7九角があり▲同玉なら△6八銀から即詰みになるようです。

よって△5二歩には▲7二金△同玉▲2三龍△5三角▲5四歩で、ソフトの評価値+110で互角。

最後の▲5四歩はぬるいようでも、後手玉を6二の形にすれば▲5三歩成とする手が角を取っての王手にになるので油断できません。

▲8四金に△5二歩なら▲2三龍で、ソフトの評価値-804で後手優勢。

この手順は△5二歩と龍の利きを止める手で、▲8三金打とさせなければ後手玉はしっかりしているようです。

△5二歩には▲2三龍が地味な手ですが、次に▲6三龍△同銀▲7三銀からの詰みを狙っています。

後手から攻める手はありそうですが、持ち駒に金が入る形にならないとなかなか先手玉はつかまらないようです。

▲2三龍以下△5三歩▲3二龍△6二角▲9三金打△同香▲同金△7三玉▲6九銀△5四金で、ソフトの評価値-696で後手有利。

この手順は△5三歩と再度龍の利きを止めると▲3二龍とまた龍をもぐって次に▲8三金打を狙います。

後手は△6二角と打って龍の利きを止めつつ次に△6六歩で角を取る狙いですが▲9三金打とすごい手があったようです。

△同香▲同金△7三玉で手がないようでも、ここで▲6九銀と質駒の銀を取る手が▲8二銀の詰めろになります。

以下△5四金で後手が指せているようですが、一応勝負形になっているようです。

これらの手順ではいつでも▲6九銀と銀を補充する筋があるので、これを含みに先手は粘るのが大事なようです。

苦しい局面の粘り方が参考になった1局でした。