△3三角△8四飛型の横歩取りの狙い筋


上図は、先後逆で横歩取り△3三角△8四飛型からの進展で▲3六歩と突いた局面。ソフトの評価値+83で互角。

先手が▲3六歩と突いた瞬間は先手の飛車の利きが止まるので、このときに後手は動くことが多いです。

動いたから後手が優勢になるということはないですが、ここは作戦の岐路みたいなところでした。

実戦は▲3六歩以下△2四飛▲2五歩で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順の△2四飛は△2三銀と上がったときに見られる手で、先手は▲4八銀型で2八の地点が手薄なので後手は飛車交換が狙いです。

この手順の▲2五歩で▲2四同飛なら△同銀▲2二歩△同金▲3七桂△8八角成▲同銀△3三銀▲4五桂△4四銀▲2三歩△3二金▲2二角△2九飛▲3九金△2三飛成▲1一角成△4五銀で、ソフトの評価値-494で後手有利。

この手順は先手が少し無理気味に動いてきた手で、2九の桂馬を活用して▲2二歩~▲2三歩のような手はたまに見られます。

後手も受け損なうと危険なので慎重になりますが、△2九飛~△2三飛成が地味ながらの受けの手で▲1一角成に△4五銀として後手が少し指せているようです。

ただし、この筋は相手に飛車と角がある場合は出る筋なので、後手としてはイメージはしておく必要がありそうです。

よって△2四飛に▲2五歩と飛車交換を避ける形で、以下実戦は△8四飛として将来の▲8二角を消しましたが、△7四飛や△3四飛もあったようです。

△7四飛や△3四飛はどこかで▲8二角のような手がありそうですが、後手はこれを受けなくて攻める手などもあるのが横歩取り△3三角型の1つの狙いです。

▲2五歩に△7四飛▲3三角成△同桂▲8八銀△3四銀▲8二角△2五銀▲2八飛△2七歩▲同飛△2六歩▲2八飛△2四飛▲9一角成△3六銀で、ソフトの評価値-674で後手有利。

これは一例ですが、先手が早い段階で▲8二角とすると2六にいる飛車を後手の銀が圧力をかけて、以下後手の飛車も攻めに参加すると後手が指せているようです。

普通は香損になるのですが、それと同様に厳しい攻めがあれば勝負になりやすいようです。

なお最初の局面図の△2四飛では別の手もありました。

1つは△2四飛では△7四飛です。

△7四飛▲3五歩△2五歩▲同飛△7六飛▲3七銀△8八角成▲同銀△1四角▲2八飛△4七角成▲4四歩△同歩▲7七銀で、ソフトの評価値+188で互角。

この手順の△7四飛に▲3五歩は7六の歩を飛車の横利きで守る手ですが、△2五歩と歩を打つのがよくある筋です。

▲同飛とさせることで、△7六飛と歩が取れてこの変化のような△1四角~△4七角成や△3三桂が飛車取りになるなどがあります。

もちろんいいことばかりではないのも将棋の特徴で、▲4四歩のような後手玉のコビンをあけるような手もありますので、お互いに神経を使います。

もう1つは△2四飛では△8六歩です。

△8六歩▲同歩△同飛▲3五歩△8五飛で、ソフトの評価値+hhh

この手順は7六の歩を△8六歩から縦に飛車を使って取りに行く手で、よくある▲3五歩に△8五飛と飛車を1段引きます。

今度は3五の歩を取りにいく狙いですが、△7二銀型で先手は8筋の歩が切れていると▲8二歩の桂取りがあります。

△8五飛以下▲3七銀△7四歩▲4六銀△2五歩▲2八飛△7五歩で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は▲3七銀に△3五飛は▲8二歩がありますので△7四歩と突きます。

▲4六銀に△2五歩がよくある筋で、▲同飛なら△8八飛成▲同銀△3六角~△4七角成のような狙いがあります。

よって▲2八飛としますが△7五歩でいい勝負のようです。

この戦型は色々な手筋があり、まだ知らないことや忘れていたことなどがたくさんありそうです。

△3三角△8四飛型の横歩取りの狙い筋が参考になった1局でした。