上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4五歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-2092で後手勝勢。
駒割りは飛桂と角の交換で後手が駒得で、4枚穴熊で囲いは堅く龍を作って攻めている形なので後手がいいです。
後手としては焦って寄せにいく必要がなく、攻めが切れないように繋げていけばいい形です。
対局中は飛車2枚と桂馬の戦力に歩を加えたいと思って△3五歩としました。ソフトの評価値-1468で後手優勢。
この手順の△3五歩は▲同歩なら△3六歩▲同銀△4六桂のような狙いで指したのですが、ソフトはこの瞬間が少し甘いと見ているようです。
勝勢から優勢になって、評価値が600くらい下がったのでいまひとつだったようです。
将来△3六歩と取り込むのは大きいのですが、▲2五桂など逃げると3八に銀がいるのでまだ寄せるまでもう少し手数がかかりそうです。
勝勢な局面では分かりやすく手を繋げていきたいです。
ここでは有力な手がいくつかありましたが、1つは△3五歩では△7九飛がありました。
△7九飛▲4四歩△4二金引▲5六角△6九龍▲4八金寄△9九飛成▲8一馬△5五香で、ソフトの評価値-2274で後手勝勢。
この手順は△7九飛と打って△6九龍からの1段目の2枚飛車の形で、同じ列に飛車が並ぶと攻めとしては強烈です。
以下△9九飛成と香車を補充して、取った香車を△5五香と角打ちに打って後手勝勢のようです。
もう1つは△3五歩では△5五桂がありました。ソフトの評価値-1999で後手優勢。

この手は△5五桂と駒得している桂馬で相手の金駒を攻める手で。これもあったようです。
後手としては4筋に歩を使って攻めることが可能なので、△5五桂も攻めとしては厳しいです。
△5五桂に▲5六銀なら△8八飛▲4四歩△同金▲5三角△5八飛成▲同金△同飛成▲4四角成△3九金で▲4九金△同金で、ソフトの評価値-5071で後手勝勢。
この手順は▲5六銀には△8八飛として2段目の2枚飛車の形です。
先手は6二に歩がいるので歩を使って飛車の利きを止めることができません。
先手は▲4四歩から暴れてきますが、△同金▲5三角に△5八龍から決めにいって後手勝勢のようです。
△5五桂に▲5六角なら△7九龍▲4四歩△同金▲5三馬△4七桂成▲同金△4三金引で、ソフトの評価値-2469で後手勝勢。
この展開は後手はさらに銀と桂馬の交換での駒得になっており、後手玉であまり怖いところがありませんので後手勝勢のようです。
△5五桂に▲9六馬なら△7九龍▲4四歩△4二金引▲6一歩成△4七桂成▲同金△4六歩で、ソフトの評価値-2341で後手勝勢。

この手順は▲9六馬と馬を引いて粘る手ですが、△7九龍のあと先手は手が続きません。
▲4四歩に△4二金引として▲6一歩成はどこかで▲6九歩と馬の利きに歩を打って粘る筋ですが、△4七桂成~△4六歩が厳しいです。
△4六歩に▲同金なら△4八歩▲3九金△同龍▲同玉△5九飛▲2八玉△4九歩成で、ソフトの評価値-3752で後手勝勢。
この手順は△4八歩に▲同金なら△3九銀がありますので▲3九金としましたが、△同龍~△5九飛~△4九歩成で後手勝勢のようです。
△4六歩に▲4八金引なら△9九龍▲4三歩成△同金直▲3九桂△4七香▲6九歩△4八香成▲同金△9八龍▲4九歩△5九銀▲6八香△4八銀成▲同歩△5八金で、ソフトの評価値-3134で後手勝勢。
この手順は▲4八金引には△9九龍と香車を補充するのがよく、以下△4七香と打ち込んで先手玉の守り駒を薄くすれば後手勝勢のようです。
2枚飛車の攻め方が参考になった1局でした。