歩を交換した筋に銀が上がる

上図は、後手右玉に先手雁木から進展で△2四歩と突いた局面。ソフトの評価値+24で互角。

相居飛車の力戦型ですが、後手は以前より右玉が増えた感じです。

バランス型の将棋が多くなると、後手も右玉にしてバランスをとるのは違和感が少なくなりました。

先手が3筋から歩を交換して▲2六角型に構えたのに対して後手が飛車を2筋に回してから△2四歩と突いてきました。

対局中は後手からは△2五歩と伸ばして、▲1七角とすれば△1五歩とプレッシャーをかけてくるのが気になりました。

自分は居飛車側で▲2六角型で指す機会がほとんどないので本当はこのような局面でじっくり考えたいのですが、早指しの将棋だとそうも言っていられません。

それでつい指し慣れていないせいか短気を起こしやすくなります。

実戦は△2四歩以下▲4五歩△同歩▲5三角成△同金で、ソフトの評価値+16で互角。

この手順は先手が歩損になるのですが、▲4五歩から角交換をする展開です。

仕方なく選択したという感じで、狙われそうな角を捌いて持ち駒にしたのは少しほっとする部分はありましたが、後手の4五の位も大きいので少し損をしたと思っていました。

ここから▲1五歩~▲3五歩で1筋と3筋をからめて△3四銀型にして、後手の1一の香車を浮かせた形から▲1二角と飛車銀取りに打つ狙いで指し手を進めましたが全くうまくいきませんでした。

先手は4七の銀がいなくなると△4六角のような筋がありますので、△5三同金には▲8八玉と一旦辛抱すべきだったようです。

こういうところが指し慣れていない戦型だとともろにでる悪い部分で、攻めばかりに意識がいくと▲8八玉とするような手が見えません。

後手の飛車が8一にいても▲8八玉という手があるので、2一の飛車だと堂々と▲8八玉と上がるべきでした。

なお最初の局面図では▲4五歩では▲3六銀がありました。ソフトの評価値+59で互角。

この手順の▲3六銀は数手前に3筋の歩の交換をしていたので可能だった手です。

2五の地点は先手は銀と桂馬の2枚に対して、後手は飛車と桂馬と歩の3枚ありますので、数の上では後手が勝っています。

なので△2五歩と突くのが浮かびますが▲同桂△同桂▲4八角で、ソフトの評価値+128で互角。

この手順は先手が先に桂損になりますが、▲4八角とした形が次に▲2五銀とか▲2六歩とか▲2五飛で桂馬を取り返せますのでいい勝負のようです。

後手は△2五歩でなく△7二玉とします。

▲3六銀以下△7二玉▲8八玉△6二玉▲4五歩△同歩▲5三角成△同金▲9五歩△同歩▲9二歩△同香▲9三歩△同香▲8四角△8二角▲8五桂で、ソフトの評価値+876で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、先手は▲3六銀~▲8八玉と玉を固めます。

後手は△7二玉~△6二玉と手待ちですが、△6二玉のときに▲4五歩と仕掛けるのが興味深いです。

先手からどのように攻めるのかが興味がありましたが、角交換をしてから▲9五歩と9筋の歩を突くのが気がつきません。

△9五同歩に▲9二歩~▲9三歩と叩いて△同香に▲8四角と打ちます。

△8二角と受ければ▲8五桂が継続手で、後手玉が6二にいるのでこれで技がかかったようです。

右玉はバランス型なのですが、玉の守りの薄いところから手をつけると意外な攻め方があるようです。

これが△7二玉型だったらまた別の攻め方になると思いますが、ちょっとした形の違いを見極めて攻め方を考えるようになれば相当強いと思います。

歩を交換した筋に銀が上がるのが参考になった1局でした。