上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8八飛とした局面。ソフトの評価値-99で互角。
後手の△4三金に7八の飛車が▲8八飛として向かい飛車にしました。
先手から次に▲8六歩の仕掛けが見えているのですが、それに後手がどのような駒組みで対応するかという形です。
後手玉は横が開いているため飛車を渡しづらい形で飛車交換はできませんが、その後の駒組みも意識したいです。
対局中は△2二玉としたいのですが、4一の金と4三の金が瞬間的に離れ駒になるので指しにくいと思っていました。
それで実戦は△6四歩▲8六歩△同歩▲同飛△8五歩▲8八飛△7四歩▲6五歩△7三桂で、ソフトの評価値+100で互角。

この△6四歩は相手が向かい飛車の形のときに事前に受けることがある手ですが、この場合はあまり意味がなかったようです。
どこかのタイミングで先手の角が▲8六角とでたときに、後手玉に王手をかけて飛車をす抜くような手を防いだのですが、8八の飛車にはひもがついていませんのでよほどのことがない限りこの筋はなかったようです。
むしろ△6四歩とついたことで▲6五歩と戦いの争点ができて、後手玉は囲いが不十分なまま戦いが起きたということでやや失敗だったようです。
先手玉も後手玉も同じ3筋にいる玉ですが、振り飛車の玉の方が囲いがしっかりしており決戦は大歓迎です。
後手のこの手順は用心して受けたたつもりが、かえって戦いを呼び起こすことになった感じです。
△6四歩では△2二玉がありました。ソフトの評価値-64で互角。

この手は△2二玉として深く玉を囲う手ですが、この瞬間2枚の金が浮き駒になりまう。
特に4一の金が浮いているのが居飛車としては気になります。
△2二玉に▲8六歩△同歩▲同飛△8五歩▲8八飛△3二銀▲2八玉△9四歩▲3六歩△7四歩で、ソフトの評価値-175で互角。
この手順は先手は▲8六歩から戦いを起こす手で、後手は飛車交換に応じる手もあるかもしれませんが、後手玉は囲いが不十分なため普通は△8五歩と辛抱します。
▲8八飛に△3二銀と左美濃にするのがこの形だと自然なようです。
先手が向かい飛車なのでいつでも戦いを起こす可能性があり、後手は囲いをできるだけ早く完成させたいです。
△3二銀では△3二金として、展開によっては△1二香~△1一玉からの穴熊を目指す手もありそうですが、手数がかかるうえにそれまでに先手に動かれる可能性が高いです。
後手の△9四歩はどこかで▲9五角のような幽霊角を防いだ手で、場合によっては△9三桂を7筋でなく9筋に跳ねることもありそうです。
△9四歩~△7四歩としてこれでよくある形に合流したような感じです。
後手は左美濃にして、その後は場合によっては銀冠を目指すのも可能ですが、これも4一の金が瞬間的に浮くことになるのでこれも展開次第になりそうです。
△7四歩に▲3七桂なら△7五歩▲同歩△8六歩▲同角△6四銀▲8七歩△4五歩で、ソフトの評価値-108で互角。
この手順は▲3七桂に△7五歩と今度は後手から動くのが興味深いです。
▲同歩に△8六歩とするのがうっかりしやすい手で、▲同角に△6四銀と出て次に△7五銀▲同角△8八飛成を狙います。
よって△6四銀に▲8七歩と受けましたが、△4五歩と今度は角を攻めに使う形でこれで互角のようです。
△7四歩と突いた手はどこかで△7五歩と先手の角頭を狙う手があるので、事前に7六の地点を受けるなら▲6七金と上がる手がありそうです。
また角を▲5九角と引いて角を7筋から逃げておくという手もありそうです。
このあたりは手が広い局面のようですが、狙いをもって指すのが大事なようです。
玉を深く囲って戦いに備えるのが参考になった1局でした。

















