玉を深く囲って戦いに備える

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8八飛とした局面。ソフトの評価値-99で互角。

後手の△4三金に7八の飛車が▲8八飛として向かい飛車にしました。

先手から次に▲8六歩の仕掛けが見えているのですが、それに後手がどのような駒組みで対応するかという形です。

後手玉は横が開いているため飛車を渡しづらい形で飛車交換はできませんが、その後の駒組みも意識したいです。

対局中は△2二玉としたいのですが、4一の金と4三の金が瞬間的に離れ駒になるので指しにくいと思っていました。

それで実戦は△6四歩▲8六歩△同歩▲同飛△8五歩▲8八飛△7四歩▲6五歩△7三桂で、ソフトの評価値+100で互角。

この△6四歩は相手が向かい飛車の形のときに事前に受けることがある手ですが、この場合はあまり意味がなかったようです。

どこかのタイミングで先手の角が▲8六角とでたときに、後手玉に王手をかけて飛車をす抜くような手を防いだのですが、8八の飛車にはひもがついていませんのでよほどのことがない限りこの筋はなかったようです。

むしろ△6四歩とついたことで▲6五歩と戦いの争点ができて、後手玉は囲いが不十分なまま戦いが起きたということでやや失敗だったようです。

先手玉も後手玉も同じ3筋にいる玉ですが、振り飛車の玉の方が囲いがしっかりしており決戦は大歓迎です。

後手のこの手順は用心して受けたたつもりが、かえって戦いを呼び起こすことになった感じです。

△6四歩では△2二玉がありました。ソフトの評価値-64で互角。

この手は△2二玉として深く玉を囲う手ですが、この瞬間2枚の金が浮き駒になりまう。

特に4一の金が浮いているのが居飛車としては気になります。

△2二玉に▲8六歩△同歩▲同飛△8五歩▲8八飛△3二銀▲2八玉△9四歩▲3六歩△7四歩で、ソフトの評価値-175で互角。

この手順は先手は▲8六歩から戦いを起こす手で、後手は飛車交換に応じる手もあるかもしれませんが、後手玉は囲いが不十分なため普通は△8五歩と辛抱します。

▲8八飛に△3二銀と左美濃にするのがこの形だと自然なようです。

先手が向かい飛車なのでいつでも戦いを起こす可能性があり、後手は囲いをできるだけ早く完成させたいです。

△3二銀では△3二金として、展開によっては△1二香~△1一玉からの穴熊を目指す手もありそうですが、手数がかかるうえにそれまでに先手に動かれる可能性が高いです。

後手の△9四歩はどこかで▲9五角のような幽霊角を防いだ手で、場合によっては△9三桂を7筋でなく9筋に跳ねることもありそうです。

△9四歩~△7四歩としてこれでよくある形に合流したような感じです。

後手は左美濃にして、その後は場合によっては銀冠を目指すのも可能ですが、これも4一の金が瞬間的に浮くことになるのでこれも展開次第になりそうです。

△7四歩に▲3七桂なら△7五歩▲同歩△8六歩▲同角△6四銀▲8七歩△4五歩で、ソフトの評価値-108で互角。

この手順は▲3七桂に△7五歩と今度は後手から動くのが興味深いです。

▲同歩に△8六歩とするのがうっかりしやすい手で、▲同角に△6四銀と出て次に△7五銀▲同角△8八飛成を狙います。

よって△6四銀に▲8七歩と受けましたが、△4五歩と今度は角を攻めに使う形でこれで互角のようです。

△7四歩と突いた手はどこかで△7五歩と先手の角頭を狙う手があるので、事前に7六の地点を受けるなら▲6七金と上がる手がありそうです。

また角を▲5九角と引いて角を7筋から逃げておくという手もありそうです。

このあたりは手が広い局面のようですが、狙いをもって指すのが大事なようです。

玉を深く囲って戦いに備えるのが参考になった1局でした。

駒の取り合いの局面を頭で考える

上図は、先後逆で後手雁木からの進展で▲4四歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-309で後手有利。

この局面は後手の銀得ですが、先手の攻め駒が前にきているので後手しても怖い形です。

後手は△1三の角が働けば何とか攻め合いになりそうですが、その展開がどうなのかが気になっていました。

実戦は△2五歩▲4三歩成△5七角成▲8八玉△4八馬▲3二と△同玉で、ソフトの評価値-122で互角。

この手順は後手の1三の角を働かせる展開ですが、△5七角成に▲8八玉を軽視していました。

△5七角成に▲6八飛で以下△4三金右か△2六歩をその場で考えようと思っていましたが、▲8八玉で以下△4八馬▲3二とで駒割りは飛車と金の交換になりました。

この局面も互角のようですが、この進展がよかったのかどうかが分かっていませんでした。

後手は飛車を取れたのは大きいのですが守りの金駒が2枚取られて、先手玉は堅いのでこの展開はやや後手が損をしたのかもしれません。

△2五歩では△5四銀右がありました。ソフトの評価値-363で後手有利。

この手順は丁寧に受けるなら△5四銀左ですが、受けに自信がないと指せない手かもしれません。

自分はこの手は全く浮かびませんでした。

銀交換になれば6三の銀が受けに活用できるのですが、相変わらず先手が攻める展開で後手がうまく切り返せるかという展開になりそうです。

△5四銀左以下▲同銀△同銀▲4三銀△2五歩▲5四銀成△5七角成▲8八玉△4八馬▲4三銀△2六歩▲5二銀不成△4二歩で、ソフトの評価値-1604で後手優勢。

この手順は銀交換から▲4三銀と打ち込む手でこれが最初に浮かびますが、このタイミングで△2五歩がありました。

先手は▲5四銀成として△5三角成▲8八玉△4八馬としますが、再度▲4三銀と打った手に△2六歩と角を取れるのが大きいです。

このような展開になると先手は攻めがやや細いようで、今見ると△5四銀左は自然だったようです。

局後の検討で歩で角が取れるというのが分かるのですが、これが対局中だと△2六歩のような手が見えないです。

盤上の駒を動かして局面を把握するのと、実戦の対局で数手先を頭の中で考えて指すというのは全く難易度が違ってきます。

頭の中で考えると、細かい駒の動きや持ち駒の数などがあまり理解できておらず感覚で指すような部分が多いので、このあたりをもう少し先まで考えられるようになればいいと思っています。

やはり頭の中で駒を動かす訓練はちょっと複雑な形をした詰将棋を解くことが一番早いと思いますが、駒の配置などを頭の中で理解するのも一苦労でこれがなかなかできません。

自分にできないレベルでなく、それより少しでも考えやすいような問題を多く解いて頭をすっきりさせたいです。

駒の取り合いの局面を頭で考えるのが参考になった1局でした。

飛車を逃げて受けに使う

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5三角と打った局面。ソフトの評価値-1272で後手優勢。

▲5三角は飛車取りというより、いつでも▲3一角成と金を取って後手玉の穴熊を崩す狙いです。

対局中は飛車を逃げる手は先手の攻めが早くなると思って△4八桂成としましたが、やや疑問だったようです。

実戦は△4八桂成▲同飛△5六馬だったのですが、以下変化手順で▲8六角成△3七銀▲3一馬△同銀▲2八金打で、ソフトの評価値-1483で後手優勢。

この手順は後手は飛車を捨ててから△5六馬を馬を活用する筋ですが、▲8六角成と飛車を取る手があったようです。

後手が穴熊で先手玉に馬が迫った形で飛車を取るのは少し遅いようでも、この手が意外と大変だったようです。

▲8六角成に後手は馬の利きを活かして△3七銀と迫りますが、この手は先手玉に詰めろにはなっていません。

△3七銀には▲3一馬と金を取った手が後手玉に詰めろになっているので△同銀としますが、そこで取った金を▲2八金打として埋めます。

▲2八金打で▲4一飛とするのは、△2八金▲同銀△3八馬▲同飛△同銀成があります。

△3八同銀成に▲同玉なら△4七角▲3七玉△3八飛以下並べ詰みです。

△3八同銀成に▲1八玉なら△2八成銀▲同玉△3七角▲同玉△4七飛▲2六玉△3七銀以下並べ詰みです。

よって▲2八金打と受けてこれでも後手がいいようですが、後手の穴熊は薄く先手は飛車をもっており、たくさん駒を渡すと飛車を下すとか▲3三桂だけで後手玉に詰めろがかかる可能性があります。

そのような意味で後手もプレッシャーがかかります。

△4八桂成では△8二飛がありました。

△8二飛▲3一角成△同銀▲4二歩△4八桂成▲同飛△5六馬▲4一歩成△3七銀▲2八金打で、ソフトの評価値-2254で後手勝勢。

この手は△8二飛と飛車を2段目に逃げる手ですが、飛車が受けに役立っているようです。

このような何気ない手が自分は全く見えてなかったです。

冷静に考えると飛車を逃げて受けに役立つのであれば飛車を渡す必要はなかったようです。

△8二飛に▲3一角成と金をはがして▲4二歩と垂らしますが、△4八桂成▲同飛△5六馬が厳しいです。

▲4一歩成に△3七銀が次に△2八金からの詰めろになりますので▲2八金打としますが、これが2つめの局面図とよく似ています。

大きな違いは飛車が先手の持ち駒になっているか、盤上の8二にあるかが違います。

後手の飛車が8二にあるので、先手は▲3一とでもまだ詰めろになっていません。

▲3一と~▲3二とで後手玉に詰めろがかかりますので、少し手数がかかります。

そのような意味で、この最後の局面図は2つ目の局面図よりはるかにいいようです。

▲2八金打以下△4八銀成▲同銀△4九飛▲3九銀打△6六角で、ソフトの評価値-3234で後手勝勢。

この手順は後手は飛車を取ってから先手に合駒請求して、先手の持ち駒を少なくさせれば後手玉も安全になり後手勝勢のようです。

飛車を逃げて受けに使うのが参考になった1局でした。

お互いの玉の危険度を見極める

上図は、先後逆で後手雁木からの進展で▲4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+148で互角。

3七の桂が▲4五桂と跳ねた形で、後手玉はかなり危険になった局面です。

対局中は受けてもきりがないので、寄せられても仕方ないと思い△6五桂と打ちました。

実戦は△6五桂▲3三桂成△同桂▲2四銀△7七桂成▲同桂で、ソフトの評価値+2179で先手勝勢。

この手順は後手は淡泊だったようで、ちょっと分かりやすい展開になったようです。

先手は▲2四銀が詰めろなので後手は受けるしかありませんが、後手は2一の桂馬が跳ねて3三の地点弱いため先手が1手勝ちみたいな形になりました。

△6五桂では△4四銀がありました。

△4四銀▲同銀△8六歩で、ソフトの評価値+316で先手有利。

この手順は△4四銀として▲同銀に△8六歩とする手ですが、自分の中では全く浮かばなかったです。

まず△4四銀に▲同銀と進むと後手の5五の銀がさらに後手玉に近くなって、しかも持ち駒に金銀銀とあるので直ぐに寄ってもおかしくない形です。

その状態で△8六歩と突くのですが、8七の地点は先手は3枚利いているのでどの程度の効果があるかが分かりにくいからです。

難易度の高い手順ですが、まず△8六歩の局面が後手玉に即詰みがあるかですが、△8六歩と突くということは即詰みはなさそうです。

△8六歩に▲3三銀打は△同桂▲同銀成△4一玉▲4二銀△同金▲同成銀△同玉▲5三金△3一玉で、これは後手玉は詰みません。

またこの手順の▲4二銀で▲5三桂不成は△5一玉▲6一金△同飛▲同桂成△同玉で、これも後手玉は詰みません。

この形の急所は2一に桂馬を残して受けていることで、この桂馬と8一の飛車がいるとすぐに寄る形ではなかったようです。

また△8六歩が先手玉に詰めろになっているかですが、△8六歩に▲5三歩は△8七歩成で、ソフトの評価値-99974で後手勝勢。

△8六歩はなんと先手玉への詰めろだったようです。

△8七歩成に▲同金上なら△同飛成▲同金△7八金▲同玉△6六桂▲7七玉△6八角▲同玉△5八飛▲7七玉△7八飛成▲8六玉△8五歩▲同玉△8七龍▲8六歩△8四歩▲同玉△8六龍▲8五歩△8三歩▲同玉△8五龍▲8四歩△7二金まで詰みです。

この手順の△8七同飛成に▲同玉なら△8六歩があり、▲同玉なら△8八飛以下詰みです。

また△8六歩に▲同金なら△6九角があり、▲7八銀△同角成▲同玉△6六桂以下詰みです。

また△6九角に▲9八玉なら△8八金▲同玉△6八飛▲7七玉△7八角成まで詰みです。

△8六歩の局面が後手玉が不詰みで、先手玉が詰めろなら▲8六同歩とするのが自然に見えますが、それには△6五桂でソフトの評価値-654で後手有利。

この△6五桂というのもぱっと見でどの程度の厳しさか分かりにくいのですが、△6五桂に▲5三歩なら△7七桂成で、ソフトの評価値-99974で後手勝勢。

△7七桂成に▲同玉なら△6六角▲8七玉△8六飛▲同玉△8五歩以下詰みです。

△7七桂成に▲同桂なら△8七歩があり、▲同金なら△5八飛▲7八銀△7九角▲8九玉△7八飛成▲同玉△6八金▲8九玉△7八銀以下詰みです。

この手順の△5八飛に▲7八金なら△同飛成▲同玉△6七金▲同玉△8九角▲7八桂△6六歩以下詰みです。

また△8七歩に▲同玉なら△8六飛で▲同玉△7五金▲同歩△同馬▲8七玉△8六飛▲9八玉△8九角まで詰みです。

これらより△8六歩と突けば相当難しい局面だったようで、こういうところをできるだけ短時間で正確に読めるようになりたいです。

お互いの玉の危険度を見極めるのが参考になった1局でした。

不本意な展開も互角だった

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5五歩と打った局面。ソフトの評価値+60で互角。

この局面は後手が5筋と6筋を手厚く攻めるという形で、対局中は先手が大失敗して全然だめな局面と思っていました。

後手の飛車と角と銀の圧力の方が先手の陣形より働いていると思っていたのですが、この局面が互角だったのは全く意外でした。

だいぶ前に似たような将棋をみたときに、振り飛車が一方的に攻め切って勝った記憶が残っていて、このような形になるのは居飛車が悪いという先入観がありました。

先手としては受け損なったら敗勢みたいな形勢になりそうなので、ここは慎重に対応しないといけません。

実戦は▲9八玉だったのですが、以下変化手順で△5六歩▲同銀△6六歩▲同金△6五歩で、ソフトの評価値-658で後手有利。

この手順の▲9八玉は後手の角のラインから先手玉をずらした受け方です。

やや非常手段的なところはありますが、先手は攻めができないので何か受けに回るしかありません。

しかし▲9八玉はよくなかったようで、△5六歩~△6六歩の取り込みがありました。

△5六歩には▲同銀でも▲同金でも少し形が崩れるのですが、▲5六同銀に△6六歩が自然の取り込みで▲同金に△6五歩が意外と厳しいです。

先手としては後手の攻めをできるだけ受け止めて、反撃のチャンスを待つしかなさそうです。

△6五歩以下▲5五歩△6六歩▲5四歩△5七金▲6五銀打△7三桂で、ソフトの評価値-669で後手有利。

この手順は△6五歩に▲5五歩と受けに専念しますが、△6六歩▲5四歩と金駒を取り合ってから△5七金が厳しいです。

後手は4段目に歩が伸びて△5七金と打てば△6七歩成のような手が可能になりますので、これは後手がうまくいったようです。

後手としては金駒を持ち駒してそれを敵陣に打ち込んで、しかもと金ができるような展開は理想的です。

先手は2九の桂馬が攻めに使えておらず、また将来▲2四飛と活用できても後手が1段飛車なので▲2一飛成がすぐにできません。

▲9八玉では▲6五歩がありました。ソフトの評価値-38で互角。

▲6五歩に△7三桂なら▲5五歩△同銀▲5六歩△6六歩▲同金△同銀▲同銀△4六歩▲6四銀で、ソフトの評価値+4で互角。

この手順の△7三桂に▲5五歩は顔面受けみたいな受け方で、△同銀▲5六歩に△6六歩で後手の攻めが続くかどうかという展開です。

△6六歩には▲同金として以下△同銀▲同銀△4六歩に▲6四銀と打っていい勝負のようです。

自分は△5五銀の形のときに△6六歩と打たれるのは先手がもたないというイメージがあったのですが、▲同金とすると意外と粘り強い形のようです。

この形は先手の飛車のコビンが開いてないのも受けに役立っているようで、コビンが開いているとどこかで△5五角と出る手が飛車取りになることがありますが、開いていないのでそれは気にする必要がありません。

▲6五歩に△5六歩なら▲3三角成△5七歩成▲2四馬△6七と▲同金で、ソフトの評価値-49で互角。

このような受け方は初めて見たのですが、△5六歩▲3三角成としたときに△同桂でなく△5七歩成と銀を取ります。

△5七歩成に▲同金は△3三桂で先手が銀損になりますので▲2四馬としましたが、以下△6七と▲同金という展開です。

角と金銀の2枚替えで普通は駒損する先手が悪いのですが、この局面は不思議にも互角のようです。

先手の馬は▲5一馬や▲6八馬とする含みがあります。

どちらかというと▲6八馬と自陣に馬を引いて受けに使いたい感じですが、それで後手の手に対応できるかという形のようです。

不本意な展開も互角だったのが参考になった1局でした。

歩を突いて角と銀の形を変える

上図は、相居飛車からの進展で△3五銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+1085で先手優勢。

▲2五歩と突いた手に2四の銀が△3五銀として歩を取ってきました。

対局中は、3五の銀と5四の角の圧力で先手が少し苦しいかと思っていたのですが、局後の検討で先手優勢だったのは全く気がついていませんでした。

このような後手のような大模様のはる将棋はどちらが勝っても一方的になりやすく、後手が圧力勝ちをするか、どこかで空中分解で先手が攻め切るかのどちらかになりやすいです。

後手からは△3六銀と出る手などが嫌な手で、△4七角成のような形で相手の持ち駒に金があると△6九金で詰みになります。

また△4七角成に▲7九玉としても△4六馬で、以下▲6八飛△5七金のように攻められるので先手も慎重になります。

この瞬間は後手の3五の銀が浮いているので何か手がありそうな気もしましたが、このような局面でいい手が指せるかどうかで全く違ってきます。

最初は▲5五歩のような手も考えましたが、△同銀▲5八飛△6四銀ではっきりせず次に△2七角成のような手があります。

実戦は▲1七角としましたが以下変化手順で△3六銀で、ソフトの評価値+81で互角。

この手順は▲1七角と直接銀取りに打ちましたが、何か手を指さないといけないという感じでの指し手であまりいい感触はありませんでした。

以下△3六銀は変化手順ですがこれで1七の角が活用できるかどうかという展開で、先手は大駒が接近している形なので捌き方が難しいです。

局面は先手優勢になっているのでもう少し明快な指し手がありそうです。

▲1七角では▲6五歩がありました。ソフトの評価値+1069で先手優勢。

この手順は▲6五歩と銀取りに歩を突くのですが、玉の近くの歩を突くので少し勇気がいります。

しかし▲6五歩と突いても、後手から△6六歩と打たれることはなく先手は銀2枚が玉頭に守っているのでそこまで危険な形ではなかったようです。

▲6五歩に△同角なら▲3六歩で、ソフトの評価値+1544で先手優勢。

この手順は、5四の角の利きがそれると▲3六歩で銀得で先手優勢ですが、この筋は対局中は全く見えていませんでした。

▲6五歩に△同銀なら▲5五歩△3六銀▲5四歩△4七銀成▲7九玉で、ソフトの評価値+1296で先手優勢。

この手順は△同銀とすると後手の角頭が狙われる形で▲5五歩が厳しく、△3六銀には▲5四歩として角と金の交換から▲7九玉で先手優勢です。

▲6五歩に△7三銀なら▲6六銀左で、ソフトの評価値+1127で先手優勢。

この手順は△7三銀の辛抱ですが▲6六銀左と圧力をかける手がありました。

▲6六銀左では▲5五歩もありそうですが、△6五角▲5六金△7四角▲7五歩△5六角▲同銀で、ソフトの評価値+616で先手有利。

この手順は角と金の交換で先手が駒得ですが、先手陣も形が少し崩れたので評価値は下がったようです。

△7三銀には▲6六銀左と手厚く指すのがいいようです。

▲6六銀左に△3三金なら▲5五歩△4三角▲3六歩で、ソフトの評価値+1636で先手優勢。

▲6六銀左に△6四歩なら▲5五銀△6三角▲6四歩△7四角▲3六歩で、ソフトの評価値+1873で先手優勢。

この両方の手順は先手が銀得なので先手優勢です。

この手順をさけるなら後手はどこかで△3六銀とか△3六角とかしますが、先手が形のいいときの角と金の交換は先手優勢のようです。

歩を突いて角と銀の形を変えるのが参考になった1局でした。

何気ない局面でうまい手があった

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲6五同角と歩を取った局面。ソフトの評価値-399で後手有利。

対局中は後手が1歩損ですが、7三の桂頭が狙われる前に桂馬が捌けて先手は生角なので少し指しやすいかと思っていました。

後手は持ち駒に角があるのですが、まだ打ちところがないと思っていました。

6三の銀をどこかのタイミングで活用したいのですが、△6四銀は▲5四角と角を使われます。

そのため▲6五同角には△4三金右と上がりましたが、これがあまりよくなかったようです。

実戦は▲6五同角以下△4三金右▲5五歩だったのですが変化手順で△3四角で、ソフトの評価値-81で互角。

この△4三金右がよくなかったかと言うと、戦いの争点が分かりにくくなったからのようです。

部分的に矢倉に組むのは自然な形なのですが、▲5五歩が少し気がつかなかったです。

△同歩とすれば▲5八飛としていつでも▲4三角成と金を取る筋があり、角が入っても形が崩れるので後手としては気を使います。

このような形になると先手の飛車と角と6六の銀が活用できそうで、後手は結構受けづらく△4三金と上がった手があまり守りに効果的ではなさそうです。

▲5五歩には変化手順で△3四角と打つべきだったようですが、この手もひねり出したというような手でちょっと難しいです。

△3四角以下▲5七金△5五歩▲同銀△6四歩▲5六角△5一飛▲3四角△同銀▲5六歩△7七角で、ソフトの評価値+87で互角。

この展開はお互いの角が再度持ち駒になって、どちらが得をしているか分かりにくい形で形勢はこれで互角のようです。

ただし、このような展開は最初の局面図の先手の狭い角が持ち駒になるとやや後手が不満です。

△4三金右では△5三桂がありました。

△5三桂▲5六角△5五歩▲同銀△7七角で、ソフトの評価値-383で後手有利。

この手順は1本道ですが、△5三桂と打つとこのような形になります。

△5三桂は対局中は最初に浮かんだのですが、▲5六角に△5五歩が見えていませでした。

以下▲同銀に△7七角と打てば両取りなので駒得にはなりそうです。

△7七角以下▲5八飛△5五角成▲2三角成△同金▲5五飛で、ソフトの評価値-455で後手有利。

この手順は△5五角成とすれば銀得で、先手は▲2三角成~▲5五飛としますが後手有利です。

普通に考えて銀得だとこの手順を選択します。

後手は歩切れなので5三の桂頭が狙われやすいので、この対応に注意します。

▲5五飛以下△7七角▲5八飛△6四銀打▲9八香△8六角成で、ソフトの評価値-564で後手有利。

この手順は△7七角▲5八飛までは自然ですが、次の△6四銀打が浮かびにくいです。

直接5四の地点を補強するのでなく、先手からの▲5四歩△6五桂としたときに5三の地点を補強するという受け方です。

銀得しているので少し贅沢な受け方ですが、自玉から離れたところに銀を打つのが興味深いです。

つい受けというと自玉の近くに金駒を埋めるというイメージがありますが、それと反対側に駒を打って盤上を手厚くするという感覚のようです。

このような手がすぐに浮かべば相当感覚がいいと思いますが、自分の場合はなかなか浮かばないようです。

何気ない局面でうまい手があったのが参考になった1局でした。

派手な展開の前に歩を取って形を変える

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8七飛とと金を取った局面。ソフトの評価値-1754で後手優勢。

先手のダイヤモンド美濃に対して後手が松尾流の4枚穴熊でお互いに玉が堅いのですが、すでにこの局面は後手優勢だったようです。

対局中は少し指しやすいかと思っていましたが、この優勢はどちらかと言うと勝勢に近いような形勢だったようです。

後手としては分かりやすい形にして、優勢から勝勢にもっていきたいところです。

実戦は△7八角▲8八飛△7七飛成▲7八飛△同龍で、ソフトの評価値-1493で後手優勢。

この手順は△7八角と下から打って以下飛車が成りこむ手で、駒割りは飛桂と角の交換で後手が駒得です。

後手は飛車を2枚もって攻める形ができてしかも桂得なのでこれが分かりやすいかと思っていたのですが、ソフトの評価値は下がりました。

この手順よりまだ明快な手順があったようです。

△7八角では△4六歩がありました。ソフトの評価値-1543で後手優勢。

△4六歩は銀取りで▲4六同銀には△同飛で銀損になりますので、普通は逃げる手から考えます。

△4六歩に▲5六銀なら△8六歩で、ソフトの評価値-1731で後手優勢。

この手順は▲5六銀とさせてから△8六歩と打つ手ですが、これで技がかかっているようです。

△8六歩に▲8九飛なら△7七飛成▲4五銀△7八龍▲8六飛△6九角▲8五馬△7三桂▲7六馬△5五桂▲4八歩△7五歩で、ソフトの評価値-3024で後手勝勢。

この手順は▲8九飛と逃げると△7七飛成が厳しく、▲4五銀は将来▲4四歩のような攻め味を見せたのですが、△7八龍~△6九角が厳しく後手勝勢です。

△8六歩に▲8五馬なら△5六飛▲同歩△8七歩成▲4一飛△4七銀▲同銀△同歩成▲同金△7七と▲3八銀△4六歩▲同金△8八飛で、ソフトの評価値-2778で後手勝勢。

この手順は▲8五馬と飛車取りにくれば△5六飛が絶好で、これが△4六歩▲5六銀を入れた効果で後手が銀得になります。

4六に歩の拠点があって△4七銀と打ちこむのは、寄せを目指すには理想的な形です。

△4六歩に▲8五馬なら△4七歩成▲7六馬△3八と▲同金△3五歩で、ソフトの評価値-1872で後手優勢。

この手順の▲8五馬は非常手段ですが、△4七歩成~△3八とと進みます。

この展開は角銀と飛車の交換の2枚替えで後手が駒得しています。

△3八とと銀と取るのが細かいところで△5八とで金を取る手もありますが、▲同馬で先手の馬の守りが利いているので△3八とで銀の方を取ります。

▲3八同金に△3五歩が桂頭を攻める手で、ここが急所のようです。

△3五歩に▲同歩なら△3六歩▲2五桂△5五角▲2七玉△3七銀で、ソフトの評価値-3243で後手勝勢。

この手順が理想的な展開で、角と歩を使って先手玉のコビンを狙います。

△3五歩に▲4七金左なら△3六歩▲2五桂△6九角▲8八飛△3七銀▲同金上△同歩成▲同玉△4六歩▲同金△4五歩▲4七金△4六銀▲同金△同歩で、ソフトの評価値-3340で後手勝勢。

この手順は▲4七金左に△3六歩と取り込んで、▲2五桂には△6九角~△3七銀と厳しく攻めます。

後手は攻めが途切れないように気をつけて指せば、先手玉を攻め切れそうです。

派手な展開の前に歩を取って形を変えるのが参考になった1局でした。

少し無理っぽくても踏み込んでみる

上図は、角換わりからの進展で△3二金とした局面。ソフトの評価値+221で互角。

後手は銀冠に組んだ形に対して先手は中住まいです。

実戦は△3二金に▲7七桂△7三桂で、ソフトの評価値+247で互角。

この手順はお互いの桂馬が跳ね合う形で、部分的には自然な手の流れのようですが先手の指し手は疑問手だったようです。

後手の銀冠は理想形の1つですが、駒が偏りすぎて隙が生じることもあります。。

△3二金で銀冠が完成したのですが、この瞬間に後手に隙が生じたようですが対局中は分かっていませんでした。

局後の検討で▲7七桂が疑問手だったのは最初は意味が分からなかったのですが、ソフトの読み筋を調べてみるとなるほどという部分がありました。

▲7七桂では▲4一角がありました。

この手順は▲4一角と打つ手ですが、このような戦型では1段目に角を打つのが狙い筋です。

直接的な狙いの手や含みをもたせた手がありますが、▲4一角は▲6三角成の狙いです。

後手は△5四角と受ける手と△6二飛と受ける手がありそうです。

△5四角なら▲5五銀△同銀▲同歩△7六角▲7七歩△6五角▲6三角成で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は△5四角と狭いところに角を打ってきましたが▲5五銀とぶつけて銀交換から▲6三角成と馬を作り互角のようです。

自分は▲6三角成のような手が見えておらず、角は4一のままでいつでも後手玉の近くでプレッシャーをかけたいという感じなのですが、▲6三角成のような手厚く指して歩切れを解消するというのも大事なようです。

自分に置き換えると、▲6三角成のような手が見えないのでなかなか棋力が向上しないような気がします。

▲4一角△6二飛▲2五歩△同歩▲同飛△3三桂▲8五飛△8二歩で、ソフトの評価値+235で先手有利。

この手順は▲4一角△6二飛に▲2五歩が狙い筋で、後手の飛車が8筋から移動したので8五の歩が浮いた形です。

それを咎める意味で▲2五歩と合わせて△同歩▲同飛と進みます。

▲2五同飛には△2四歩が自然ですが、▲8五飛で後手は歩切れなので▲8一飛成が受けづらいです。

よって後手は△3三桂と跳ねて▲8五飛に△8二歩と辛抱します。

ここまでは手の流れで浮かびますが、ここからの指し手が難しいです。

先手は飛車と角の大駒2枚の攻めで細かい攻めができません。

よって3七の桂馬を活用する▲2五桂が見えますが、以下△7三桂▲3三桂成△同金上▲2五飛で、ソフトの評価値+306で先手有利。

この手順は桂馬の交換になって、▲2五飛と2筋に飛車が戻って後手歩切れなので先手もまずまずのようで自分だったらこれで満足という感じです。

ただし、ソフトは△8二歩にさらに厳しい手を指摘しました。

△8二歩以下▲6三角成△同飛▲8二飛成で、ソフトの評価値+384で先手有利。

この手順は▲6三角成と角を捨ててから▲8二飛成と飛車が成る展開です。

先手はこの瞬間は角損で、うまくいけば8一の桂馬を9一の香車は取れそうですが、後手からも△2八角~△1九角成と香車を補充する手があります。

先手は龍を作ったのですが、駒損なのでこの後の展開が気になります。

▲8二飛成に△6一飛なら▲9一龍△2八角▲2四歩△1二銀▲8二龍△1九角成▲5二龍△3一飛▲2三香△1三玉▲2一香成△同銀▲4三龍△同金▲2三金まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎで極端なところはありますが、先手は香車を取ってから▲2四歩と叩くのが筋で、2八に角がいる状態では△同銀に▲2九香があります。

よって▲2四歩に△1二銀としたのですが、▲5二龍~▲2三香がいも筋みたいでも次の▲2一香成~▲4三龍が鋭いです。

▲8二飛成に△2八角▲9一龍△1九角成▲2七香△6一飛▲2三香成△同玉▲5二銀△2一飛▲2二歩△3一飛▲4三銀成△同金▲9二龍△4二香▲5二金△3二玉▲5五銀で、ソフトの評価値+343で先手有利。

この手順の先手の攻めは細いところはありますが、後手の歩切れをついて2筋に香車を打って以下銀を取って▲5二銀から攻めを繋ぐ手でこれでいい勝負のようです。

少し無理っぽくても踏み込んでみるのが参考になった1局でした。

実戦に出ない変化手順

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3五桂と打った局面。ソフトの評価値-2288で後手勝勢。

局面は終盤戦なので駒の損得はほとんどありません。

△3五桂は詰めろで、次に△4七桂成▲同玉△5八龍▲3七玉△3六歩▲同玉△4七銀▲3五玉△2三桂▲2四玉△1四金まで詰みです。

ただし、実戦は後手玉もそれなりに危険でこの瞬間が先手の手番なので怖い形だと思っていました。

一方ソフトは、この局面はすでに大差で後手が間違えなければ先手玉を寄せきれるような局面のようです。

人間の感覚とソフトの評価値は読みの量が全く違うのでこのあたりを少しでも埋めたいと思いますが、棋力の差が大きすぎて無理みたいです。

ソフトは△3五桂に▲3四銀を推奨していました。

▲3四銀と打てば、どこかで△2三桂と王手をした形にときに▲同銀成とするあやがあります。

玉頭戦は盤上に駒を埋めて少しでも手厚い形にするとそれだけで複雑な変化が生じることがあります。

▲3四銀には△4七桂成▲同玉△3五桂▲3六玉△3八龍▲3七歩△2三銀で、ソフトの評価値-4725で後手勝勢。

この手順の△4七桂成~△3五桂と決めにいきますが、▲3六玉で▲3七玉なら△3八龍▲同玉△4七銀▲3七玉△3八金まで詰みです。

よって▲3六玉と逃げたのですが、△3八龍と下から追います。

△3八龍に▲3七歩としましたが、▲3七桂なら△2七龍▲3五玉△3六金▲2四玉△1五銀まで詰みです。

よって▲3七歩と受けて△3六金の筋を消したのですが、次の△2三銀がなかなか見えづらいです。

△2三銀に▲同銀成なら△同玉▲3一龍△4七龍▲3五玉△3四銀まで詰みです。

変化はありそうですが、このような手の流れなら後手が勝てそうです。

なお実戦は△3五桂に▲5七金としたため△4七桂成で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この形での△4七桂成と進めば先手玉が寄りのようです。

△4七桂成に▲同金なら△2八銀▲3六玉△3五歩▲同玉△2三桂▲2四玉△1四金まで詰みです。

△4七桂成に▲同玉も△3六銀▲同玉△3八龍▲3七桂打△3五歩▲同玉△2三桂▲2四玉△1四金まで詰みです。

対局中は最初の局面図の△3五桂には▲3三銀が気になっていました。

▲3三銀△同桂▲同歩成で、ソフトの評価値-1814で後手優勢。

この手順の▲3三銀に△2三玉なら▲2四銀成以下詰みなので取る1手ですが、△3三同金としますと▲5二龍~▲3三歩成で金を2枚取られます。

さすがにそれはまずいので▲3三銀には△同桂としますが、▲同歩成の対応が気になります。

▲3三歩成に△同玉なら▲3一龍△3二金打▲2二角△3四玉▲8八角成△4七桂成▲同玉△3五桂▲5七玉△3一金▲6七玉で、ソフトの評価値-822で後手優勢。

この手順は▲3一龍~▲2二角~▲8八角成でお互いの飛車が持ち駒になると戦いが振り出しに戻るようです。

▲3三同歩成以下△同金▲5二龍で、ソフトの評価値-2024で後手勝勢。

この手順は△3三同金とすると▲5二龍と金を取られます。

しかもそれが王手になるのでぱっと見で油断できない形です。

▲5二龍以下△4二金▲4一角△2一玉で、ソフトの評価値-3256で後手勝勢。

この手順は△4二金と手堅く打って▲4一角には△2一玉と深く引きます。

先手は2筋に歩が使えないことや、持ち駒の桂馬が1枚しかないのでこれで後手玉が寄らないようです。

▲5二龍の局面をじっくり見れば後手玉は寄らないと分かりそうですが、対局中はぼろっと金を取られるようではまずいと思っていました。

よって▲3三銀と打たれたら正確に対応できたかは不明ですが、将棋にはこのようなことがよくありそうです。

実戦に出ない変化手順が参考になった1局でした。