上図は、相居飛車からの進展で△7二飛とした局面。ソフトの評価値+93で互角。
後手の雁木に先手が急戦を仕掛けた形で、先手が▲7四歩と伸ばした手に△7二飛と飛車を7筋に回ってきました。
先手の角頭を狙う手ですが、先手がどのように対応するかという形です。
実戦は▲5九角△7四飛▲7七歩△7三桂で、ソフトの評価値-27で互角。

この手順は▲5九角と角を先に逃げて△7四歩に▲7七歩と受ける形です。
対局中はこれが自然かと思っていたのですが、△7三桂と跳ねた局面は互角ながらも後手に少し傾いているのは意外でした。
▲5九角とした手があまりよくなかったようで、この角の使い方がよくなかったようです。
▲5九角とすると▲3七角とか▲4八角という使い方になるのですが、どちらも使いづらようです。
▲3七角とする形は3六の飛車と近すぎて接近戦に弱いので、相手の金駒に狙われやすいです。
大駒の可動域が狭くて動きづらいためよくないようです。
また▲4八角とした形は、後手の7五とか8四の地点を見るだけで相手玉や相手の守り駒を攻めるという形になりづらいのでこれも働きがよくないようです。
▲5九角が悪いというのは、以前自分が似たような局面でよくないと一度調べたような気もしましたが、思い出せませんでした。
忘れているということは身についていないということなので、もう一度調べる必要があります。
▲5九角では▲6八角がありました。
▲6八角△7四飛▲7七歩△7三桂▲5六歩で、ソフトの評価値+60で互角。

この形は▲6八角~▲5六歩と突く形で、先手の角は3五とか2四の地点の攻めに活用します。
先手の飛車と角が反対の位置にあるのが使いやすく、これが自然なようです。
ちなみに自分は振り飛車を指すということは現時点ではほとんどないのですが、序盤で飛車と角が接近する駒組みの振り飛車はどうも自分の感覚では使いにくく、居飛車側が急戦で来られても持久戦でこられても全く自分は振り飛車で指せるという感覚になりません。
やはり飛車と角が接近する形は、捌きができる人でないと駒が渋滞して抑え込まれそうです。
その点、本局の変化手順の飛車と角が反対側の位置ならあまりそのような心配はありません。
相居飛車でも対抗形でも居飛車側の飛車と角は反対側にあるのが多いので、やはりこの形が落ち着きます。
▲5六歩に△5二金なら▲9六歩△9四歩▲3七桂△8四飛▲2四歩△同歩▲3五銀△6二玉▲2四銀で、ソフトの評価値+410で先手有利。
この手順は、後手は△9四歩とか△8四飛はソフトの候補手にない手であまりよくないのですが、先手は▲3七桂~▲2四歩~▲3五銀~▲2四銀で攻めの金駒を相手の金駒にぶつける形でこれで先手が少し指せているようです。
▲5六歩に△5二金なら▲9六歩△4二玉▲3七桂△3一角▲2四歩△同金▲同角△同歩▲1五銀△2七角▲2六飛△3八角成▲2二歩で、ソフトの評価値+166で互角。
この手順は後手は△4二玉とする手で、先手の攻め駒に近づく受けなので力強いです。
先手は▲3七桂~▲2四歩と攻める手で、△同金に▲同角~▲1五銀が興味深いです。
後手の守りの金と角の交換なので、先手もそんなに悪い条件ではなくいい勝負のようです。
やはり先手の角は6八に引いて攻めに使うのがよかったようです。
角を引いて攻めに使うのが参考になった1局でした。

















