上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6三金と上がった局面。ソフトの評価値+130で互角。
先手が居飛車穴熊を目指そうとしましたが、後手が△4五歩と角道をあけたので▲7八銀と上がって左美濃に切り替えました。
局面図は省略しますが▲7八銀と上がる手では▲6六角と上がる手もあったようで、以下先手の指し手だけだと▲6八金寄~▲9九玉~▲8八銀と穴熊に囲う手順です。
▲6六角とあがることで後手から△6六同角としても▲同歩とすれば8九の桂馬はそのままの形で角交換ができます。
また同じような意味で▲7八銀で▲3三角成△同銀に▲9九玉もあったようです。
本局の左美濃の選択は▲9八香とのバランスが少し悪く、やや面白くなかったかもしれません。
実戦は▲3六歩△7三桂▲3三角成△同銀▲7七桂ですが、以下変化手順で△6五歩でソフトの評価値+59で互角。

この手順の▲3六歩は攻め味と作った手で、受けばかりの指してはよくないと思って指したのですが、これもあまりよくなかったかもしれません。
後手が△7三桂と跳ねて△6五桂のような狙いの手に先手が角交換をして▲7七桂と跳ねましたが、変化手順でそこで△6五歩と6筋の位を取る手がありました。
△6五歩は▲6六歩~▲6七金の駒組みを防ぐのと同時に、△6四角のような先手の飛車のコビンを狙う筋もあります。
△6五歩以下▲8七銀△5四歩▲7八金△8四歩で、ソフトの評価値+71で互角。
この展開はじっくりした形ですが、いつでも△6四角の筋があるので先手は先に▲3七角と打つか、▲4八金として△6四角なら▲3七桂を用意するかなどがありそうです。
6筋の位がポイントで、先手としてはちょっとプレッシャーのある中での駒組みになりそうです。
▲3六歩では▲3三角成がありました。
▲3三角成△同銀▲6六歩△7三桂▲6七金で、ソフトの評価値+108で互角。

この手順は先手から角交換して▲6六歩と突く形です。
角交換せずに▲6六歩と突く手もありそうですが、後手は角道が開いているので後手の方の角が働きがいいのが自然な考え方です。
よって角を交換して同じ条件にしてから▲6六歩として後手に6筋の位を取らせない形にします。
以下△7三桂▲6七金としてよくありそうな形に合流しました。
先手は9八の香車がやや違和感がありますが、後手も飛車と3三の銀が使いづらい形なのでいい勝負のようです。
▲6七金以下△5四歩▲3六歩△8四歩▲6八金上△1四歩▲8七銀△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀△6四歩▲3七角△7三銀で、ソフトの評価値+163で互角。
この展開は角交換になるとお互いに動きづらくなります。
また角が持ち駒にあるのでできるだけ角を打たせないような駒組みになります。
先手は▲6七金としてから▲3六歩と突く筋で、これで△6四角のような展開にはなりにくいです。
また▲6八金上としてから▲8七銀と組み替えるのも、先に▲8七銀とすると6七の金と6九の金が一瞬離れ駒になるので危険です。
後手は6筋から動いて▲6六銀に△6四歩とすると次に△4六歩が厳しいので▲3七角と先着します。
次に▲6五銀の狙いがあるので△7三銀と受けますがこれでいい勝負のようです。
位を取られないように先に角交換をするのが参考になった1局でした。