上図は、相居飛車からの進展で△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+123で互角。
△7三桂と跳ねたことで将来△7五銀とぶつける筋がでてきました。
先手は銀2枚の形があまりよくなく、この形で決戦されると嫌な形です。
まずは仕掛けられないようにすべきだということで▲2五飛としましたが、あまりよくなかったようです。
実戦は▲2五飛で、以下変化手順で△8六歩▲同歩△同飛▲8七金△8一飛▲8六歩△7四歩で、ソフトの評価値-20で互角。
この手順は▲2五飛として△7五銀を防いだのですが、中段飛車での受け一方の手なので先手は駒組みが発展しません。
後手は8筋の歩を交換してから△8一飛~△7四歩で、▲7四歩の桂頭を事前に受けてからいいタイミングで△7五銀とぶつけるのが可能になりそうです。
先手の2九の桂馬も活用が遅れているのでもう少しいい手がほしかったです。
▲2五飛では2通りの指し方がありました。
1つは▲2五飛で▲6四角で、ソフトの評価値+188で互角。

この手は▲6四角とすると角と銀の交換でこの瞬間は先手が駒損になります。
▲6四角に△同歩なら▲7五銀△8一飛▲7四歩△6五歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲5四飛△5二歩▲7三歩成△同銀▲7四歩△6二銀▲7六銀打で、ソフトの評価値+294で互角。
この手順は▲7五銀~▲7四歩として桂馬を取れる形にして角と銀桂の交換の2枚替えで先手が少し駒得になります。
飛車を2筋だけでなく5筋に使うのが意表の手ですが、いい勝負のようです。
▲6四角に△同飛なら▲7五銀打△9四飛▲7四歩△8六歩▲同歩△8八歩▲同金△7九角▲7八金△5七角成で、ソフトの評価値+134で互角。
この手順は△6四同飛には▲7五銀打~▲7四歩で桂馬が取れるのと、うまくいけば▲9六歩~▲9五歩で飛車が取れそうです。
ただし、後手も8筋を突き捨てて△8八歩~△7九角~△5七角成で、これは結構先手も嫌な形です。
ぱっと見で△6四同飛はないだろうと思っても意外と手が広いようです。
もう1つは▲2五飛で▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲5四飛△5三銀上で、ソフトの評価値+136で互角。

この手順は2筋の飛車を横に使って5筋にする形ですが、△5三銀上とされると先手の飛車が取られそうです。
これを承知のうえで手を作っていかないといけないのですが、ここからの指し手が気になります。
△5三銀上以下▲6四角△同歩▲7五銀△8一飛▲5五飛△4一玉▲2二歩△同金▲7四歩△6五歩▲7六銀打△6四銀▲同銀△同角▲7三歩成で、ソフトの評価値+149で互角。
この手順は△5三銀上に▲6四角とする手がうっかりしやすいです。
▲6四角で▲5三同飛成△同角▲5四銀が最初に浮かびますが、△4四角と出られてから手が続くかという流れになります。
飛車を切るのでなく▲6四角として、△同歩とすることで将来▲5五飛と逃げる形にいています。
△6四同歩の瞬間に▲7五銀として△8一飛に▲5五飛と逃げます。
△4一玉の早逃げには▲2二歩として壁金にしてから▲7四歩として桂馬を取る形です。
将棋はいい勝負のようですが、角と銀桂の交換の2枚替えになりそうで先手は手が続いているのでまずまずかと思われます。
大駒を使って局面を打開するのが参考になった1局でした。