上図は、先後逆で角換わりからの進展で△5七角成に6八の玉が▲6九玉とした局面。ソフトの評価値-441で後手有利。
駒割りは飛車を桂馬の交換で後手が駒損ですが、5七に馬を作って先手玉に近い形です。
持ち駒に桂馬と歩が3枚しかないので攻めとしては細いのですが、歩が攻めに使える形なのと自玉の守りがしっかりしているので後手が少し面白いようです。
対局中は駒損なので少し無理っぽい攻め方かと思っていましたが、悪くない展開だったようです。
実戦は△4七馬▲同金△3八銀▲2六飛△4七銀成▲3一玉△8五歩で、ソフトの評価値-444で後手有利。

この手順は△4七馬~△3八銀で角と金銀の交換の2枚替えになりますので、後手は駒損を少し回復することができます。
△8五歩と打った局面の駒割りは飛角と金桂の交換でこれでも後手が駒損ですが、後手玉の守りが堅いのと6五の桂が利いており、歩を使った攻めができそうです。
ただし、大駒のない攻めなので攻めが途切れる可能性もあり神経を使います。
評価値的には△4七馬はそこまで悪くなかったようですが、ソフトの候補手に上がっていませんでした。
△4七馬では△5五桂がありました。ソフトの評価値-501で互角。

この手は銀取りですが、△6七桂成の狙いもあります。
馬と桂馬2枚と持ち駒の歩3枚で攻めが続くかが気になります。
△5五桂に▲3六銀なら△7七歩▲同桂△6七桂成▲5九歩△7七桂成▲同銀△同成桂▲同金△7六歩▲同金△6七銀▲9八飛△7八歩▲同飛△6六桂で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順は△5五桂に▲3六銀はさすがに危険で、△7七歩~△6七桂成で寄り筋に入ります。
△7七歩と入れてから△6七桂成とするのが筋のようで、先に△7七歩と入れて▲同桂とさせることで後から7七の桂馬を取りやすい形にしています。
△7七歩を入れずに△6七桂成とするのは▲4九角の粘りがあり、△7八成桂に▲同玉ので△7七歩には▲8七玉として桂馬を渡さないような粘りが利きそうです。
こういうところは何気ないところですが、寄せでは意外と大事なところかと思っています。
△5五桂に▲5八銀なら△5六馬▲2八飛△8八歩で、ソフトの評価値-441で後手有利。
この手順は▲5八銀が銀取りと6七の地点を受けるので自然かと思いますが、△5六馬と逃げる手が金取りになります。
▲2八飛と受けた手に△8八歩が攻めの継続手になります。
△8八歩は桂取りですが、▲8八同金とすると守りの金が遠くなり6七の地点が1枚弱くなります。
△8八歩に▲同金なら△5七桂成▲同銀△同馬▲7八玉△7六銀▲7九桂△6七桂成▲同桂△同馬▲6九玉△8七歩で、ソフトの評価値-1745で後手優勢。
この手順は▲8八同金には△5七桂成が継続手で▲同銀~▲7八玉で先手は上部に脱出を狙いますが、△7六銀が△6七桂成からの詰めろです。
▲7九桂と受けましたが△6七桂成が継続手で、▲同桂△同馬▲6九玉に△8七歩が何気に鋭いです。
△8七歩は金取りですが詰めろになっており、次に△5七桂▲5九玉△4九馬▲6八玉△6七銀成▲7九玉△6九桂成▲同玉△5八馬▲7九玉△6八馬まで詰みです。
△8八歩に▲7六飛なら△5七桂成▲同銀△同馬▲5八歩△6五銀▲7七飛△4六馬で、ソフトの評価値-1665で後手優勢。
この手順は▲7六飛となりふり構わず受けてきたのですが△5七桂成が継続手で、▲同銀△同馬に▲5八歩で7六の飛車の利きで攻めが止まったかに見えますが△6五銀がありました。
取った金駒で相手の大駒を攻めるというのは理想的な攻め方のようです。
以下▲7七飛に△4六馬と逃げながらの飛車取りなので後手が指せているようです。
△8八歩には▲7七桂が正着のようですが、今回は攻め方の練習ということでうまくいった場合の攻め方のみを調べてみました。
桂馬を足して攻め駒を増やすのが参考になった1局でした。