攻めの戦力が少ないときの指し方


上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲4六同歩と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-1386で後手優勢。

駒割りは飛車と金銀香の交換の3枚替えで後手が駒得しています。

また後手の馬が攻防に利いているのと、先手玉の守りがそんなに堅くないです。

後手玉は居玉ですが、金駒が玉の近くにいるのでまだ耐久性がありそうです。

対局中は後手が少し指せていると思っていましたが、駒割りの計算をするような余裕はありません。

この将棋は後手が少し無理気味に動いてこのような局面になったので、ここから丁寧に受けに回るという発想がなかったです。

実戦は△4六同馬▲5三角成△6二銀▲6三桂△同銀▲同馬で、ソフトの評価値-328で後手有利。

この手順は△4六同馬とすれば▲5三角成があると分かってはいたのですが、気持ちが相手玉に向かって攻めることばかり考えていたので5三の地点を受ける気になりませんでした。

よって△4六同馬として▲5三角成が▲6三桂の詰めろになるので△6二銀と受けましたが▲6三桂とすれば以下形勢が接近したようです。

先手の6三の馬も攻防の位置なので後手玉は少し危険になったようです。

△4六同馬では△5四馬がありました。ソフトの評価値-1268で後手優勢。

この手は△5四馬と引いて5三の地点を補強します。

とりあえず▲5三角成を防げば後手玉は安全で、▲8一飛の打ち込みも防いでいます。

ただし、▲3六歩と手を戻されたときに後手がどのように指すかが難しいと思っていました。

▲3六歩に△4四桂なら▲3七銀△3六桂▲7八飛△4七香▲4五銀で、ソフトの評価値-485で後手有利。

この手順は▲3六歩に自分なら△4四桂が最初に浮かびましたが、このように少し無理気味に手を繋ごうとすると形勢が接近するようです。

▲3七銀が△3六桂を緩和すると同時に▲7八飛の銀取りになっており、盤面の左だけを見て△3六桂とすると▲7八飛で驚くことになります。

気持ちに余裕がないとこのような極端な指し手になり、これでも後手が少し指せているようですが、かなり形勢が接近しています。

さすがに▲7八飛と銀をぼろっと取らせるのはもったいないです。

攻め駒が少し少ない場合は無理気味に攻めるのでなく、少しためる手や受けに回る手を選択した方がよさそうです。

▲3六歩に△7七歩成なら▲7四歩△6二銀▲6六桂△6三馬▲3七桂△4四桂で、ソフトの評価値-1569で後手優勢。

この手順は△7七歩成として手を渡すようですが、先手に有効な手がないですという手で、先手は▲7四歩~▲6六桂と動いてきますが△6三馬と引いて▲6四角を防ぎます。

以下▲3七桂と跳ねればそこで△4四桂と打って次に△3六桂を狙って後手優勢のようです。

▲3六歩に△6二銀なら▲3八金△7七歩成▲4七銀△3五歩▲4五桂△4二銀▲2五歩△6七と▲2四歩△5七とで、ソフトの評価値-1539で後手優勢。

この手順は先に△6二銀と引いて離れ駒をなくして、▲7四歩の叩きの歩を防いでいます。

先手は指す手が限られており、▲3八金~▲4七銀と上部を厚くしますが、△7七歩成と力をためて先手が2筋の歩を伸ばして来たら△6七と~△5七とで後手が指せているようです。

やはり最初の局面図の後手のような攻めの戦力が少ない場合は、力をためる手か自陣に手を選択した方がよさそうです。

攻めの戦力が少ないときの指し方が参考になった1局でした。