上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲6六角と打った局面。ソフトの評価値-1109で後手優勢。
▲6六角は7七の地点の補強ですが、▲6六角と打たれる前の局面が先手玉に詰めろになっているかよく分かっていませんでした。
▲6六角と打つ前は、7七の地点には後手は8六の金と△7六の歩と6五の桂馬の3枚に対して、先手は7八の玉と8九の桂馬と6九の桂馬の3枚です。
3対3ということは、後手が7七の地点に駒を打てば4対3になり数の上では後手が上回ります。
ただし、▲6六角がない状態で△7七金と打っても▲同桂でも▲7九玉でも先手玉に詰みはなかったようです。
実戦は先手が▲6六角と打って1枚数を増やしたので、後手が7七の地点に駒を打っても4対4になります。
4対4ということは相手の玉が7七の地点に残る形になります。
このようなことが対局中にぱっと分かればいいんですが、数の確認をしてから読みを入れるとなかなか両方がうまくできません。
自分の場合はこちらが打ったらて、相手が取って、以下取って、取ってなどを頭の中で考えるくせがあるので、頭の中でごちゃごちゃになってあまりうまく読めていません。
早指しだったらこのようになりやすいので、読みの精度が荒いです。
実戦は▲6六角以下△7七金打▲同桂左△同歩成▲同桂△同桂成▲同角△同金▲同玉△5九角▲7六玉△2六角成で、ソフトの評価値+198で互角。
この手順は数の攻めで1枚足りないかなと思いながら指しましたが、角が入ると△5九角が王手飛車になる狙いです。
ただし、相手玉が中段玉となって上部脱出を図る形になるので寄せとしてはあまりいい形ではありません。
玉は下段に落として寄せるというのが基本なので、よほどいい条件でないと上部脱出になる形は紛れが多くなります。
△7七金打では△7七桂成がありました。
△7七桂成▲同桂左△同歩成▲同桂△7六桂で、ソフトの評価値-1239で後手優勢。

この手順は△7七桂成とする手で、7七の地点は数の上では先手の方が多いのでタイミングが少し早く見えます。
後手は桂馬を入手してから△7六桂と盤上に埋めるのが盲点で、6八金が直接的な狙いです。。
この手は先手玉への詰めろではありませんので、この瞬間に先手から厳しい手があるかが気になります。
△7六桂に▲4四歩なら△6八金▲8九玉△8七金▲4三歩成△同金▲3三角成△同玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順は▲4四歩には△6八金~△8七金が平凡ですが詰めろで先手玉に受けはありません。
▲4三歩成~▲3三角成としても△同玉で後手玉は詰みませんので後手勝勢です。
よって△7六桂には先手は受けるしかないようです。
△7六桂以下▲2八飛△8七金打▲6九玉△7七金上▲5九玉△3六桂で、ソフトの評価値-2398で後手勝勢。

この手順は▲2八飛と飛車の横利きで受けてきました。
▲2八飛には△6八金が最初に浮かびますが、後手は持ち駒に金しかないのでぎりぎりの攻めになります。
▲2八飛△6八金▲同飛△同桂成▲同玉△3八飛▲7九玉で、ソフトの評価値-47で互角。
この手順は後手は飛車を入手して△3八飛に▲7九玉とさせて先手玉が寄り筋に見えても、後手は持ち駒がないので攻めが細いです。
優勢な局面が互角になるのはいまひとつの展開です。
よって▲2八飛には△8七金打と金を重たく打つのが継続手で、▲6九玉に△7七金上と桂馬を補充します。
△7七金上は△6八桂成以下の詰めろなので▲5九玉と早逃げしますが、△3六桂が俗手の好手のようです。
△3六桂は補充した桂馬で相手玉の近くにいる飛車を攻める手で、安い駒で戦力を増やしていくのがいいようです。
△3六桂に▲2七飛なら△6八桂成▲4九玉△4八桂成▲同角△5八成桂▲3九玉△4八成桂▲2八玉△3八成桂▲1七玉△3七成銀で、ソフトの評価値-9657で後手勝勢。
この手順は▲2七飛には△6八桂成として▲4九玉に△4八桂成を先に入れるのがいい手で、▲同角に△5八成桂から寄っていけば角が入手できます。
以下成駒を寄せていって後手勝勢です。
清算せずに盤上に駒を埋めて攻めるのが参考になった1局でした。