最終盤の指し手の精度は大事

上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲2八同玉と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-1851で後手優勢。

後手の持ち駒に桂馬があれば△3六桂以下寄り筋ですが桂馬はありません。

先手から次に▲3一飛から迫る筋があるので、後手は受けるのが普通です。

どのような受け方をすればいいかという形ですが、普通に受ければいいものを少しひねった受け方をすると急におかしくなります。

実戦は△6四角▲同角△同金▲5三桂で、ソフトの評価値-613で後手有利。

この手順の△6四角ですが、普通に受ければ先手を取られるので角にアタックしつつ先手玉を睨んだ形がいいと思い指しました。

ただし、角交換してからの▲5三桂を見落としておりさすがにこの展開は危険すぎたようです。

▲5三桂には△4二玉と逃げるのがよかったようで、▲6一桂成としても後手玉は詰めろになってなかったようです。

実戦は▲5三桂に△5二玉と逃げたので▲6一桂成が次に▲5三歩からの長手数の詰めろになっていたようです。

▲5三歩に△同玉なら▲4五桂以下の筋です。

▲5三歩に△6三玉なら▲4一角以下の筋です。

▲5三歩に△4一玉なら▲5一成桂以下の筋です。

▲5三歩に△6一玉なら▲8三角以下の筋です。

詰み手順までは省略しますが、△5二玉▲6一桂成には取るのが自然なので後手は手の流れがおかしいです。

いずれにしても▲5三桂とされる形は危険すぎるので、△6四角では△4二角とか△4二銀とか△5三歩があったようです。

ここから数手先に▲5一飛と打ってきました。ソフトの評価値-2134で後手勝勢。

この手は王手なので後手は受けることになりますが、どのように受けるかという形です。

▲5一飛以下△5二桂で、ソフトの評価値+99970で先手勝勢。

この手は合駒をして受けた形ですが、△5二桂には▲5四香以下詰みだったようです。

▲5四香以下△同金▲同角成△同玉▲5二飛成で、ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

▲5二飛成に△5三香なら▲5五金△同玉▲5三龍の筋です。

▲5二飛成に△5三歩なら▲5五歩で、取っても逃げても龍で王手の筋です。

▲5二飛成に△5三銀なら▲5五金△同玉▲5三龍の筋です。

詰み手順は省略しますが、そのような意味で▲5四香の形は先手勝勢です。

後手はどこがまずかったかということですが、▲5一飛には△4二玉がありました。ソフトの評価値-1666で後手優勢。

対局中は△4二玉をすれば▲4一金以下の並べ詰みと思ってそれ以上考えるのをやめたのですが、これが失敗でした。

△4二玉に▲4一金なら△3二玉▲3一金△4二玉で、ソフトの評価値-1757で後手優勢。

この手順は▲4一金~▲3一金には△4二玉と逃げる手があったようで、この手が見えていませんでした。

△4二玉で△2二玉として▲2一金~▲1一金~▲2一飛成の筋で詰みと思っていました。

こういうところが読みの甘いところでこれが棋力なので仕方ないですが、今後はこのような尻金からの筋では逃げ方に気をつけたいです。

これらより最終盤でおかしな手を指すと急に大きく形勢が入れ替わるというのが改めて分かりました。

最終盤の指し手の精度は大事なのが参考になった1局でした。