上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲4一銀と打った局面。ソフトの評価値-1333で後手優勢。
先手が▲4一銀という割打ちの銀を打ってきた手で、後手がぎりぎり凌いでいるかどうかという形です。
駒割りは角桂と銀の交換で後手が少し駒得しており、次に△5八成桂と金を取れる形にもっていくのが理想です。
逆に先手は△5八成桂が来る前にうまく手を繋いでいきたい形です。
実戦は△4二歩▲6三馬△同金だったのですが、ここから変化手順で▲4六桂△4五角で、ソフトの評価値-615で後手有利。

この手順は△4二歩と受けて4三の地点を補強しました。
受けに回って甘い手がくれば△5八成桂と指そうと思っていたのですが、△4二歩はあまりいい手ではなかったようです。
先手は▲6三馬と馬を切ってから▲4六桂という手がありました。
対局中は▲6三馬もあまり見えていませんでしたし、▲4六桂という変化手順の手も全く見えていませんでした。
▲6三馬では▲2四歩とか▲3二銀成でどうかなどと考えていたので、やや読みが急所から外れていたようです。
▲4六桂と打たれたら△4五角はまず打てなかったような気がします。
▲4六桂に△5八成桂として、以下▲3四桂△1二玉▲3二銀不成に△4九角などでどうかなどと考えていましたが、▲2九玉でソフトの評価値+50000で先手勝勢。
このような読み筋になったときにこの手順をもう少し深く読むか、△5八成桂で全く別の手を考えるかのどちらかになりますが、おそらく前者の読み筋になって無駄な手順に無駄な時間を費やす可能性が高かったと思います。
一言で言えば手が見えてないということですが、▲3四桂と跳ねさせないようにするにはどうすればいいかを考えれば△4五角は浮かびます。
ただし、△4五角が3四の地点を受けただけの働きの悪い狭い角なので、そこに大駒を打てるかと考えると躊躇する可能性が高いです。
終盤は理屈でない部分が多くなるので、そのような先入観はできるだけなくした方がいいようです。
△4二歩からの展開はまだ後手有利のようですが、だいぶ形勢が接近したようです。
△4二歩では△5八成桂がありました。
△5八成桂▲3二銀成△同玉で、ソフトの評価値-1304で後手優勢。

この手は受けずに△5八成桂と踏み込む手で、▲3二銀成△同玉と進みます。
後手玉は薄くなって4四歩の攻めの拠点がある形で、ここで先手の手番なのでうまい手があれば寄りそうです。
△3二同玉以下▲2四歩なら△3七銀▲同玉△2五桂打▲2七玉△1八角▲同玉△1七金▲2九玉△5九龍▲3九銀△3七桂不成▲3八玉△4九龍▲3七玉△3九龍▲3八金△4八銀▲4六玉△4五香まで詰みです。
この手順の▲2四歩は▲2三歩成以下の詰めろですが、△3七銀~△2五桂打の筋がありました。
先手が▲3二銀成と銀を渡したことと、▲2四歩と突いたことで2五の地点に空間があいたので、△2五桂打が生じました。
自分の場合は、▲3二銀成と銀を補充して持ち駒にカウントするのをうっかり忘れることがあるので気をつけたいです。
なお、途中の△1八角はうまい手で▲同香なら△3七金がありますので鋭いです。
△3二同玉以下▲6三馬なら△同金▲2四桂△4一玉▲4三歩成に△4九角があります。
△4九角以下▲2九玉なら△3七桂▲2八玉△2七銀▲同飛△同角成▲同玉△2八金▲同玉△2九飛以下詰みです。
△4九角以下▲2八玉なら△3七銀▲同玉△4八角▲2八玉△2七金▲同飛△同角成▲同玉△3七飛以下詰みです。
△4九角以下▲3九玉なら△3八銀▲同銀△4八角▲2八玉△3八角成▲同玉△3七金以下詰みです。
この手順の▲2四桂に△同歩なら▲4三銀△2一玉▲3二金△1二玉▲3三金でこれでも後手勝勢のようですが、3三の桂馬が盤上から消えるので先手玉が少し寄せにくくなりそうです。
△3二同玉以下▲4三金なら△2二玉▲3三金△同玉▲4五桂△2二玉で、ソフトの評価値-2140で後手勝勢。
この手順の▲4三金も怖い手ですが、△2二玉で後手が残しているようです。
どれも難易度が高い手順だったですが、やはり最終盤は難しいです。
最終盤の色々な寄せ方が参考になった1局でした。