上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6一金と6二の金が引いた局面。ソフトの評価値+56で互角。
角交換をしている形なので、お互いに角の打ち込みに気をつけながらの駒組みです。
ここは先手も指し方が広くどのように指しても1局ですが、ソフトで検討すると評価値という数値が出るのでその手の精度が分かります。
実戦は▲4五歩△5三銀▲5六歩△6二金上▲4八金△6一金▲5八銀△6二金上▲6七銀で、ソフトの評価値+89で互角。
この手順は先手は駒の組み替えで、5八の銀を6七に移動させます。
その際に後手から角の打ち込みがあるので、▲4八金と金を移動してから▲6七銀型にしました。
角換わり腰掛銀でよく銀矢倉に組み替えることがあるのですが、その応用で角交換振り飛車に対しても銀矢倉にしてみました。
▲6七銀と組み替えるところまでたどり着けば銀矢倉が完成してまずまずですが、ここまでの手順はやや危険なところもあったようです。
この手順の▲4八金△6一金で△3三角で、ソフトの評価値-71で互角。

この手順は▲4八金と寄った瞬間がやや6筋が不安定な形で、ここで△3三角と自陣角を打ちます。
敵陣に打つ角と違って自陣角はややもったいないというイメージがありますが、先手は▲8八玉型なので玉のコビンを狙う角です。
次に△8五桂~△6六角の筋や△6五歩のような狙いですが、先手は4筋に2枚の金駒がいてやや守りが薄く、後手の狙いに対する受け方が自分には分かりませんでした。
△3三角以下▲3五歩△同歩▲4四歩△同角▲4五桂△4二銀▲5七金△8五桂▲8六銀△6五歩▲4六銀△6六歩▲5五歩で、ソフトの評価値+45で互角。
△3三角に対してソフトは▲3五歩~▲4四歩の指し方をしていますが、まず浮かびませんでした。
▲3五歩△同歩としておけば先手の持ち駒に歩が入れば▲3四歩があるというのは分かるのですが、歩が入る筋が浮かびません。
また▲4四歩に△同角とすれば▲4五桂と跳ねることができるのは分かりますが、△4二銀でどの程度の効果があるかが不明です。
ただし、先手の▲5七金~▲4六銀~▲5五歩という受け方は大駒は近づけて受けよの格言に沿った手で、▲5五歩に△同歩なら▲6六金という感じで、うまい受け方だとと思いました。
自分はこのような指し方は全く浮かびませんでしたが参考にしたいです。
なお最初の局面図の▲4五歩では▲5六歩がありました。ソフトの評価値+19で互角。

この手順の▲5六歩ですが、△5五銀を防いでいます。
また▲5六歩に△5五歩なら▲4五歩△5三銀▲5五歩があります。
▲5六歩に△8三銀なら▲2四歩△同歩▲3一角△3二飛▲2四飛△3一飛▲2二飛成で、ソフトの評価値+1208で先手優勢。
この手順はよく将棋の本などに出る手筋で、△8三銀は後手の玉の腹が開くので▲2四歩~▲3一角~▲2四飛~▲2二飛成の王手飛車で先手優勢です。
▲5六歩以下△6二金上▲9八香△8三銀▲9九玉△3五歩▲同歩△同銀▲3六歩△4四銀▲8八銀△3三銀▲7九金で、ソフトの評価値+73で互角。
この手順の△6二金上は、銀冠に組み替えるときに△8三銀の瞬間に後手玉の腹が開かないようにする手です。
先手は▲9八香~▲9九玉と穴熊に組み替えて、▲8八銀~▲7九金型の穴熊にするのが形のようです。
後手から角打ちがいつでもあるので5八の金が動かしづらいですが、▲8八銀と▲7九金と▲5八金の形で角打ちに備えて駒組みをするのがうまいです。
形勢は互角ですが、穴熊に組み替えることができたのは先手にとってプラスになると思います。
矢倉から穴熊に組み替えるのが参考になった1局でした。