自玉だけでなく相手玉も見る

上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲3二銀不成とした局面。ソフトの評価値-99985で後手勝勢。

▲3二銀不成は詰めろなので後手は自玉を受けるか、相手玉に王手をかけるかになります。

実戦は△3一桂で、ソフトの評価値-4270で後手勝勢。

この手は△3一桂と打って▲2三金を防げば詰めろがかかりにくいです。

△3一桂に▲同銀不成は詰めろでない△5八成桂が間に合ってきます。

実戦は△3一桂以下▲4六銀引△5八成桂▲同銀△5九龍▲4九金で、ソフトの評価値-99964で後手勝勢。

この手順は先手は▲4六銀引から粘りに出る手で、△5八成桂▲同銀△5九龍で先手は駒損が大きくなるのですが▲4九金で受ける形です。

先手の駒が不足しているので後手勝勢で、ソフトはここから厳しい手で寄せにいってもよさそうですが、ちょっと難易度が高そうな形なので実戦向きではなさそうです。

もし先手玉を寄せにいくなら最初の局面図で寄せにいくべきでした。

△3一桂では△3七銀がありました。ソフトの評価値-99987で後手勝勢。

この手は2五に桂馬がいるので△3七銀はすぐに浮かびそうですが、なぜか全く見えていませんでした。

自玉に詰めろがかかっているので相手玉を見ていないということですが、読み切っていないと少し打ちにくいかもしれません。

途中で先手玉が詰まないことに気がつくと、自玉の詰めろを受けることになりそうです。

△3七銀に▲2九玉なら△2八歩で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この▲2九玉なら△2八歩という手も全く自然なのですが、実戦で見えていないです。

相居飛車で後手玉の筋には普通自分の歩があることが多く、歩が切れていることが少ないので△2八歩が浮かぶ形になりにくいです。

盤面をよく見れば分かるのですが、局後の自分の最初の直感は△2八歩では△3八角だったの難易度が高くなります。

まず▲2九玉なら△2八歩の変化は以下▲同飛なら△同銀成▲同玉△3七角以下並べ詰みです。

△2八歩に▲1八玉なら△2九角▲2七玉△3八角打▲同銀△同角成▲1八玉△1七銀まで詰みです。

この手順は△2九角~△3八角打が見えれば並べ詰みです。

気をつけないといけないのは、△2九角で△1七桂成~△2六銀成の筋ですが、△1七桂成は2六に飛車がいるので玉が取られてしまいます。

詰将棋慣れすると△1七桂成のような手が浮かぶので、このような形の場合は要注意です。

なお△3七銀に▲2九玉△3八角以下も調べてみます。

△3八角に▲1八玉なら△2七角打▲同飛△同角成▲同玉△2八飛まで詰みです。

△3八角に▲同銀なら△同銀成▲同玉△3七銀で▲2九玉なら△2八歩▲1八玉△2九角▲2七玉△3八角成▲1八玉△2九馬▲2七玉△3八馬まで詰みです。

△3八角に▲同銀なら△同銀成▲同玉△3七銀で▲3九玉なら△4七桂▲同金△5九龍▲4九桂△4八成桂以下詰みです。

△3八角以下の少し考えにくいところはありますが詰んでいたようです。

最初の局面図の△3七銀に▲3九玉なら△4八角で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この手順は▲3九玉には△4八角と打つ手で、これで寄っていたようです。

△4八角に▲同金なら△同成桂▲2九玉△5九龍▲1八玉△1七金まで詰みです。

△4八角に▲2九玉なら△2八歩▲1八玉△2九角以下詰みです。

これらの手順は、△3七銀以下△2八歩とか△4八角とかいう手が見えればそんなに難しくなかったようです。

対局中に即詰みが分からないのは棋力の問題なので仕方ありませんが、本局に関しては自玉の回りばかりを見ており詰み筋を考える以前の話だったので、やはり将棋は盤面全体を見るようにしたいです。

自玉だけでなく相手玉も見るのが参考になった1局でした。