上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1五香と歩を取った局面。ソフトの評価値+124で互角。
後手が1筋に歩を突き捨ててから3筋の歩を突き捨てて△1五香と走ってきました。
対局中はひょっとしたらこの筋はあるかと思っていましたが、実際に指されてみると意外と対応が難しかったです。
▲同香なら先に香車を得するのですが、△3六歩と打たれたときの対応の考えがまとまりませんでした。
実戦は△1五香以下▲同香△3六歩▲4五桂△同飛▲4六銀△3七歩成▲4五銀△2八と▲4一飛で、ソフトの評価値+380で先手有利。
この手順は△3六歩▲4五桂が銀取りで気持ちがいいので、これで勝負するしかないかと思っていました。
△同飛に▲4六銀に△3七歩成で以下飛車の取り合いになり、桂馬と香車の交換で4五の銀がやや中途半端な位置にありますが、△2八とでと金が先手の囲いから遠ざかったので少し先手がよくなったようです。
▲4一飛と飛車を先着できたもの大きいです。
確かにこのような展開になれば先手がよさそうですが、この手順の△4五同飛では△3七歩成があったようです。
▲4五桂に△同飛でなく△3七歩成で以下▲3三桂成で、ソフトの評価値-180で互角。

この手順は先手の2九の桂馬が▲3三桂成と銀を取る形です。
手の流れから言えば先手は理想的な桂馬の働きで気持ちがいいのですが、形勢は互角のようです。
▲3三桂成に△同桂なら▲1八飛△4七飛成▲1一香成△4九龍▲7九銀△4七と▲6八銀△6九角▲9九香で、ソフトの評価値-402で後手有利。
この手順は△3三同桂が次に△2八との飛車取りになっていますので先手は▲1八飛としましたが、△4七飛成と成りこみます。
この瞬間は銀香と桂馬の交換で先手が大きく駒得していますが、後手が先に飛車を成ったのと3七のと金の活躍が見込まれており、後手の方が方針が分かりやすいです。
先手は▲9八香と▲7七桂の駒組みなので玉の下段が開いているため持ち駒を打って補強することになりますが、攻め味が少なくなってくるので後手有利のようです。
▲3三桂成に△4七飛成なら▲4八歩△3六龍▲2九飛△3三桂▲9九飛△4五桂▲6八銀△4八とで、ソフトの評価値-274で互角。
この手順は△4七飛成なら▲4八歩と催促します。
▲4八歩には△5七龍▲同金△2八ともありそうですが、飛車の働きは後手の方がいいので少し指しにくいです。
よって△3六龍としまいたが、先手は▲2九飛~▲9九飛が▲9八香の形をいかした手順でこれでいい勝負のようです。
なお最初の局面図からの△1五香以下▲同香△3六歩には▲4五桂でなく▲2七飛で、ソフトの評価値+134で互角だったようです。
また最初の局面図からの△1五香には▲3四歩が有力だったようです。
△1五香以下▲3四歩△4四銀▲5一角で、ソフトの評価値+125で互角。

この手順は▲3四歩と歩を突くのですが、銀の位置を変える手です。
▲3四歩に△1九香成なら▲3三歩成△同桂▲2四歩で、ソフトの評価値+532で先手有利。
後手は△4四銀と中央に銀を活用しますが、▲5一角がありました。
▲5一角以下△1二飛▲1五角成△3六歩▲1四歩△3二飛▲2四歩△3四飛▲3八歩△3七歩成▲同歩で、ソフトの評価値+256で互角。
この手順は▲5一角~▲1五角成と馬を引いて使う手で、後手のと金を作られる展開にならないので先手としては受けやすい形です。
ただし後手の駒組みもよくなって桂馬の香車の交換で、これでいい勝負のようです。
桂頭からのと金攻めに対する受け方が参考になった1局でした。