上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△8四桂と打った局面。ソフトの評価値+180で互角。
後手の△6五銀~△8四桂は先手の玉頭から直接攻める狙いで、7筋とか9筋での戦いは先手玉は薄いので受け方で神経を使います。
対局中は先手は角が使えていないので角を活用したいと思い▲9七角としましたが、これがあまりよくなかったようです。
実戦は▲9七角△同角成▲同香で、ソフトの評価値-140だったのですが、変化手順で△同角成で△3三角で、ソフトの評価値-293で互角。

この手順の▲9七角に△同角成▲同香の形は、9八に空間があいてあまり先手はいい形ではなかったようです。
△9七同角成も有力な手だったようですが、△3三角がありました。
角交換を拒否して次に△9九角成がありますので、先手は受けることになります。
△3三角に▲7七銀なら△9五歩▲3四銀△5五角▲8六角△9六歩▲9四歩△7四銀で、ソフトの評価値-385で後手有利。
この手順は▲7七銀は手堅いのですが△9五歩が継続手で、▲9七角と角交換を拒否した形をいかしています。
先手は▲3四銀と出ても△5五角とかわせば、△3七角成の筋も残って後手が少し指しやすそうです。
今改めて最初の局面図を見ると、先手の角より後手の角のほうが働いていないので△3三角と角を活用させるのは先手が少し損だったようです。
▲9七角では▲5六銀がありました。ソフトの評価値+128で互角。

この手の▲5六銀ですが、攻めにも受けにもあまり働いていない銀の活用の手です。
▲5六銀に△7六銀なら▲同桂△同桂▲6六角で、ソフトの評価値+639で先手有利。
この手順は△7六銀は勢いはいいのですが、▲同桂~▲6六角でさっぱりした形になってこれは先手がいいです。
▲5六銀に△同銀なら▲同歩△6五銀で、ソフトの評価値+240で互角。
この手順の▲5六銀に銀交換をしてから△6五銀と打つのが気になります。
後手の攻めはやや単調な気もしますが、後手は飛車を活用するためには△5六飛の形を作らないと攻めに迫力がないので△6五銀と打ちます。
△6五銀に▲6六銀なら△同銀▲同歩△6四角▲5五銀△4二角▲6五歩で、ソフトの評価値+109で互角。
この手順は▲6六銀に△5六銀としたくなりますが▲5二歩があり、△同飛なら▲4一銀△同金なら▲5六桂があります。
よって▲6六銀に△同銀としますが▲同歩と進みます。
6八の桂馬が5六と7六の地点の両方に利いているので、意外としっかりしているようです。
△6五銀に▲8五銀なら△1五歩▲同歩△9三桂▲8四銀△同歩▲7七桂△7四銀▲1四歩△8五桂▲同桂△同銀▲1三歩成で、ソフトの評価値+229で互角。
この手順は▲8五銀と桂頭に銀の受けですが、あまり形がよくないので少し指しにくいです。
後手は1筋の歩を突き捨ててから△9三桂と守りの桂馬を攻めに使う手で、▲8四銀と桂馬を取ります。
以下▲1四歩~▲1三歩成とする展開でいい勝負のようです。
なお△1五歩の突き捨てをせずに△9三桂は▲9四銀△7六桂▲同桂△同銀▲7七歩△6五銀▲7九角で、ソフトの評価値+292で互角。
この手順は△9三桂に▲8四銀か▲9四銀か迷いますが▲9四銀として、△7六桂には桂馬の交換をしてから▲7七歩~▲7九角と角を引いて使うのが粘りのある指し方のようです。
なかなか▲7九角と引くというイメージになりにくいので、このあたりは柔軟に考えた方がいいようです。
やはり最初の局面からの指し手は結構難しいようです。
玉頭銀の受け方が参考になった1局でした。