上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲7七同銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-586で後手有利。
7七の地点で銀と桂馬の交換になって後手が少し駒得しました。
評価値は少し後手がいいようですが、先手陣は結構しっかりしているのでここからの後手の手の作り方が難しいと思っていました。
最初は△4五銀とする手も浮かびましたが、▲3七桂とされた後の展開が分かりませんでしたので直ぐにやめました。
次に△5八銀が浮かびましたが以下△5八銀▲4六角△8一飛▲5七金△8八歩▲同玉△4五銀▲7三角成△6九銀不成▲6八金で、その後の手が難しいと思いました。
それなりに考えて△5八銀は難しいと思ったのですが、他の手が全く浮かばなかったので成算が持てずに△5八銀を選択しました。
実戦は△5八銀▲4六角△8一飛▲5七金△8八歩▲同玉△4五銀▲7三角成△6九銀不成▲6八金で、ソフトの評価値+459で先手有利。
この手順は全く読み筋と同じ展開で、このような中盤戦で全く読み筋が合うというのは珍しいです。
▲6八金と寄られれば後手から有効な手が浮かばなかったのでこのように指されたら嫌だなと思っていましたが、どこかで進行中に思わぬ自分からいい手がでるかなどとあわよくばの期待していました。
一言で言えば、読み筋でうまくないと思ったら嫌でも別の手を選択すればよかったのですが、それができないのがまずいようです。
自分から形勢の悪い方に指し手を向けているので、手の流れや気持ちの持ち方がよくありません
△5八銀と打った銀の活用が難しく、▲6八金とされると取られる可能性が高いので攻めとしては短調で失敗です。
△5八銀では△4五銀がありました。
△4五銀に▲3七桂なら△6六歩で、ソフトの評価値-516で後手有利。

この手順は△4五銀とすれば▲4六角を防いでいるのは分かっていたのですが、▲3七桂に△6六歩が分かっていませんでした。
△4五銀はゆっくりした手ですが、△6六歩は一転厳しい手です。
▲4五桂と銀を取った形が次に▲3三桂成と角を取る筋が残るので、△5四銀と引く手しか浮かびませんでした。
▲3七桂以下△5四銀▲4六角△8一飛▲7三角成△7五歩で、ソフトの評価値-341で後手有利。
この手順は▲3七桂に△5四銀と引くことで戦いがゆっくりすることになりますが、▲7三角成△7五歩と突いて後手も指せていたようです。
△4五銀と出て▲3七桂に△5四銀と引く手の流れが何となく違和感があって、この手も選択できませんでした。
ソフトは▲3七桂に△6六歩という厳しい手ですが、その後の展開が気になります。
△6六歩に▲同金なら△同角▲同銀△6七歩▲5七角△6八金で、ソフトの評価値-620で後手有利。
この手順は▲6六同金には△6六同角~△6七歩がありました。
先手は▲4五桂とする手順がなかなか回ってこなくなり、▲4五桂と跳ねても3三に角がいない状態だと少し手が甘くなります。
また△4五銀がいるため▲4六角と出ても△同銀とされます。
△6六歩に▲同銀なら△5八銀▲5七金△6六角▲同金△6五歩▲同金△6七銀打で、ソフトの評価値-619で後手有利。
この手順は△5八銀が鋭く▲5七金の催促には△6六角~△6五歩が盲点です。
先手の6六の金の位置を変えてから△6七銀打が厳しいです。
なお▲5七金ではソフトは▲8八玉を推奨していましたが、間接的に後手の角のラインに入るのでぱっと見では選択しにくいです。
△4五銀に▲5五桂なら△5八銀で、ソフトの評価値-716で後手有利。

この手順は▲5五桂として攻めと同時に後手の角のラインを止めてきましたが、ここで△5八銀がありました。
後手は4五に銀がいるため▲4六角と出られません。
また△5八銀に▲5七金なら△6七歩があります。
△5八銀に▲6六金なら△6五歩▲同金△5四銀上▲同金△6七歩▲5七角△5四歩で、ソフトの評価値-1297で後手優勢。
この手順は▲6六金なら△6五歩▲同金△5四銀上がうまいです。
やはり先手の守りの金を薄くするのが急所のようです。
ゆっくりした手の後に厳しい手を指すのが参考になった1局でした。