上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8八角と打った局面。ソフトの評価値+2328で先手勝勢。
△8八角は△7七金からの詰めろですので、先手は王手をするか受けるかのどちらかになります。
対局中は先手にうまい手がありそうな気がしましたが読み切れず、甘い手を指しました。
実戦は▲8二銀不成△9四玉で、ソフトの評価値-454で後手有利。

この手順は▲8二銀不成とする手ですが、△同玉に▲8一金でどうかと考えていました。
読み筋は▲8二銀不成△同玉▲8一金△同玉▲5四馬△9二玉▲6五馬で、ソフトの評価値-72で互角。
この展開は銀と金を捨ててから▲5四馬~▲6五馬と詰めろを受ける手で、金駒2枚捨てるのはもったいないと思っていました。
この手順もあまり冴えない手で、泥仕合になるような展開です。
▲8一金が見えていたのなら別の手段がありました。
▲8二銀不成に△同玉なら▲8一金△同玉▲6一飛△9二玉▲9三歩△同玉▲9一飛成△7二銀▲9五香△9四歩▲7一馬△8三玉▲8二馬まで詰みです。
この手順は▲8一金に△同玉なら▲6一飛~▲9三歩の筋がありました。
詰将棋などの寄せで出てきそうな形だったのですが、これは気がついていませんでした。
そのような意味で▲8二銀不成に△9四玉は正着だったようで、これで互角になったようです。
下から玉を追う筋は上部に逃げられると寄せにくい形になりやすいです。
▲8二銀不成では▲9五香がありました。
▲9五香△9四歩▲8二銀不成で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は▲9五香と走る手で、数手間にに9筋の突き捨てをいかした手ですが、これで後手の上部脱出を防ぐことができます。
これだけでも先手とすれば安心材料で、そのタイミングで▲8二銀不成がありました。
▲8二銀不成以下△同玉▲8一金△同玉▲6一飛△9二玉▲9三歩△同玉▲9一飛成△7二銀▲7一馬△8三玉▲8二馬まで詰みです。
この手順も▲8一金がうまい手で、▲8一金に△9二玉と逃げても▲9三歩があります。
▲9三歩に△同玉なら▲7一馬△9二玉▲8二馬まで詰みです。
▲9三歩に△8一玉なら▲6一飛△8二玉▲7一馬まで詰みです。
これらの手順より▲8一金~▲6一飛の筋が見えたら意外とやさしかったようです。
なお、最初の局面図より▲9五香には△9四歩でなく、△9四銀の移動合いが複雑になります。
▲9五香以下△9四銀▲同香△同玉▲9五歩△同玉▲9六歩△同玉▲8七銀△同玉▲7八金で、ソフトの評価値+2865で先手勝勢。
この手順は銀を取ってから▲9五歩~▲9六歩と自玉に近づけてから▲8七銀~▲7八金が決め手になります。
▲7八金に△9六玉とすれば即詰みはありませんが、▲8八金が詰めろ逃れの詰めろで、ソフトの評価値+2401で先手勝勢。
▲7八金に△9八玉なら▲8八金△同玉▲7八飛△8七玉▲8九飛△9六玉▲8七角△9五玉▲9九飛まで詰みです。
この手順は後手に入玉されますが、大駒4枚の力で後手玉を詰ますことができるようです。
▲8八金以下はどう逃げても後手玉は寄っているようです。
上部を抑えてから寄せにいくのが参考になった1局でした。