上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5八ととした局面。ソフトの評価値+1518で先手優勢。
後手が4八のと金を△5八ととした展開で、ここで先手がどのように攻めるかという形です。
後手の銀冠は堅いのですが、8一の桂馬が△7三桂と跳ねている形は玉の下が開いているので先手は攻め方が増えてきます。
先手は飛車と角と銀と歩を使ってうまく攻めたいです。
実戦は▲9五歩△同歩▲9二歩△同銀▲9三歩△8三銀に変化手順で▲8一銀で、ソフトの評価値+1238で先手優勢。

この手順は▲9五歩から攻める手で、後手は歩切れなので手抜きしにくいかと思っていました。
▲9五歩△同歩▲9二歩に△同香なら▲9一角△9三玉▲8一飛成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順は▲9二歩に△同香なら▲9一角と下から角を打つ手がありました。
▲9一角では▲9一銀も目につきますが、後手玉が狭い形では角より銀の方が使いやすく、銀は前に利く駒なので使い道が広くなります。
▲8一飛成は次に▲9五香△9四歩▲8二銀以下の詰めろです。
▲8一飛成に△8二角なら▲同角成△同金▲7一角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順は角交換をしてから▲7一角で後手玉は受けがありません。
▲8一飛成に△8二桂なら▲9四歩△同玉▲9五香△同玉▲9二龍△同銀▲9六香まで詰みです。
この手順は▲9四歩に△同銀なら▲7二龍と金を取られて後手玉は受けがありません。
よって△9四同玉としたのですが、▲9五香~▲9二龍が決め手で、香車が入れば▲9六香で詰みです。
後手玉が端にいて接近戦の場合は、香車を支える駒と香車があれば詰みというケースもあり、香車は寄せに役立つ駒です。
実戦は▲9二歩△同銀▲9三歩としましたが△同銀なら▲9二歩の予定で、△同玉なら▲8一銀、△同香なら▲9一角△8三玉▲8一飛成のような感じです。
よって▲9三歩に△8三銀としましたが、▲8一銀がありました。
▲8一銀に△7一金なら▲5四銀△同金▲9二歩成△同香▲同銀成△同銀▲9一角△7二玉▲7三角成△同玉▲7一飛成で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。
この手順は少し難しいですが、△7一金には▲5四銀と捨てる手があり、△同金に▲9二歩成~▲9一角の筋がありました。
▲9一角に△同玉は▲7一飛成の一間龍の筋です。
よって▲9一角に△7二玉としましたが、▲7三角成△同玉▲7一飛成で以下長手数ですが即詰みのようです。
▲7一飛成以下△7二桂▲8五桂打△同歩▲同桂△6三玉▲6二金△5三玉▲5一龍△4四玉▲4二龍△3五玉▲4六龍△2五玉▲2七香△1五玉▲2六龍△1四玉▲1五歩△同飛成▲2三龍まで詰みです。
この寄せは難易度が高いですが、実戦で詰ませたら気持ちがいいです。
最初の局面図から▲9五歩に△7一桂の場合を調べてみます。
▲9五歩△7一桂▲9四歩△同香▲同香△同銀▲4二飛成△8三銀▲9三角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△7一桂と打って先手の飛車の利きを止めてきました。
この手には▲9四歩と取り込み、以下△同香から香車の交換になります。
△同銀に▲4二飛成が何気に厳しい手で、△6九となら▲9一角△同玉▲7二龍の寄せがあります。
よって△8三銀と引いて受けて7二の金にひもをつけたのですが、▲9三角がありました。
▲9三角はなかなか見えづらい手ですが、香車がいないとこのような手が生じます。
▲9三角に△同玉なら▲9四歩があります。
▲9四歩に△同銀なら▲7二龍で寄り筋です。
よって▲9四歩に△同玉としますが▲9五銀が強烈で、△同玉なら▲9六香まで詰みです。
▲9五銀に△9三玉なら▲7二龍があり、△同銀なら▲9四香△8二玉▲9三金△8一玉▲9二金まで詰みです。
そのような意味で最初の局面図で▲9五歩は悪くはないと思っていましたが、ソフトは▲6一銀を推奨していました。
この手についてはまた別の機会に調べてみたいと思います。
銀冠の寄せ方が参考になった1局でした。