上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲6八同玉とと金を取った局面。ソフトの評価値+140で互角。
駒割りは飛桂と金銀の交換でいい勝負のようです。
後手がややぎりぎりの攻めを継続している展開ですが、次に▲4五歩と銀を取る手があるので後手は忙しいです。
後手は攻め駒が少なく、一旦攻めが止まると先手は立て直すことができるので、なんとか後手は攻めを継続しなければいけません。
実戦は△4八銀▲4七金△5七金▲同金△同銀成▲同玉△4六角▲同馬で、ソフトの評価値+626で先手有利。
この手順は△4八銀と引っかける手で、▲4七金△5七金と金を1枚捨てる展開です。
対局中は1枚金駒を失うのは分かっていましたが、相手玉も薄くなるので何かいい手がないかという気持ちがありました。
王手飛車の筋がないかとか何かの両取りの筋がないかなどですが、そのような筋はなかったので後手の指し方は少し無理筋だったようです。
後手は攻め駒が盤上からなくなってさっぱりしたので、もう少し粘りのある指し方が必要だったようです。
△4八銀では△7六銀がありました。
△7六銀に▲7八銀なら7七歩▲同桂△8七歩成▲同銀△6七歩で、ソフトの評価値-493で後手有利。

この手順は△7六銀と攻め駒を増やす手で、先手の上部脱出を防ぐ手でもあります。
△7六銀に▲7八銀は普通の手のように見えますが、この場合はあまりよくなかったようです。
数の攻めには数の受けというのがあるのですが、これもケースバイケースのようです。
▲7八銀の受けには△7七歩▲同桂と利かせてから△8七歩成~△6七歩成がありました。
△6七歩もぎりぎりの攻めなので、これで攻めが継続しているかが気になります。
△6七歩に▲同金なら△4六角▲同馬△6七銀成▲同玉△4六銀で、ソフトの評価値-1280で後手優勢。
この手順は▲6七同金とさせることで△4六角と角を活用することできます。
先手の馬と交換する形で、先手の守りの金を銀と交換した形で先手玉がだいぶ薄くなりました。
△4六銀と出た形は次に△5八角▲同玉△5七金▲4九玉△4八金打のような狙いがあり、後手が指せているようです。
△6七歩に▲7八玉なら△6八金▲8八玉△6九金▲7六銀△6八歩成▲8七玉△8九飛▲8八歩△9九飛成で、ソフトの評価値-145で互角。
この手順は△6七歩に▲7八玉なら△6八金で飛車が取れる形なので、先手は全然だめな感じがしたのですが、ソフトは△6七歩にはこの展開を推奨していました。
自分はつい飛車が取れる形になれば、なんとかなるかもしれないなどと考えがちですが、ソフトはもう少し先のことを考えての読みのようです。
先手は飛車を取らせても上部脱出を図るような指し方です。
もう一つ興味があるのは、△6九金では△8七銀成と銀を取ってから△6九金かと思ったのですが、銀を取らせる間にと金を作って1手早く飛車を下して攻める形です。
この指し方はなかなかまねができないですが、このような感覚もあるというのは参考になります。
△7六銀に▲5八玉なら△8七歩成▲4五歩△7八とで、ソフトの評価値+549で先手有利。

この手順は▲5八玉と早逃げする手で、ソフトは△7六銀にはこの展開を推奨していました。
▲5八玉の早逃げで△6七歩のような手は王手でないのでぬるい手になります。
後手は△8七歩成とと金を作りましたが、▲4五歩で銀を取るのと同時に先手は馬が自陣に利いてきました。
△7八とで飛車取りですが、後手は銀1枚の攻め駒が取られたのは痛いですが、先手玉の上部脱出を防いだのと△7八とで飛車取りでと金が働くかどうかという形です。
△7八と以下▲3九飛△5七角成▲同玉△6七銀成▲4六玉△3五金▲3七玉で、ソフトの評価値+740で先手有利。
この手順は後手は駒損承知で△5七角成▲同玉△6七銀成の展開で、やや攻めが細いですが先手玉も薄いので後手ももう少し頑張れそうです。
攻めが継続できるようにするのが参考になった1局でした。