桂馬と角を使って攻める


上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△4四銀と5五の銀が引いた局面。ソフトの評価値+600で先手有利。

対局中は成銀を作って悪くないはずと思っていましたが、ここからの具体的な指し手が分からず全く考えがまとまりませんでした。

しかしこの局面は先手有利だったのは全く気がつきませんでした。

先手の7四の成銀と2九の飛車の位置関係で、いつでも△9二角のような手があるのが気になって▲7五成銀と引いたのですがこれがよくなかったようです。

実戦は▲7五成銀△4七銀▲3七金△5八銀成で、ソフトの評価値-87で互角。

この▲7五成銀は特に狙いがありませんので、ほとんと手待ちみたいな手です。

後手は△4七銀と打ってきて▲同金なら△3八角がありますので▲3七金としましたが、次の△5八銀成を軽視していました。

△5八銀成は金駒と交換を目指す手ではないのでうっかりしやすいのですが、次に△5七成銀とするのが意外と厳しいようです。

△5七成銀~△5六角のような筋で、△8五桂と跳ねると銀取りにもなるので後手の攻めが手厚くなります。

このような展開になると▲7五成銀とした手が全く活きません。

△8五桂とすれば▲同成銀と銀と桂馬の交換をすることはできますが、△同歩と取った形がまた△8六歩で後手は飛車も活用できそうなので先手が面白くありません。

△5八銀成には▲6八金とするか▲6八銀とするかで△5七成銀を防ぐ手だったようですが。▲9五歩としたため以下△5七成銀で、ソフトの評価値-382で後手有利。

先手はこの数手で評価値が約1000ほどマイナスになりましたので、手の流れとしてはだめなようです。

▲7五成銀では▲7三成銀がありました。

▲7三成銀△同歩▲5六桂で、ソフトの評価値+523で先手有利。

この手順は▲7三成銀と銀と桂馬の交換をする手ですが、△同歩に▲5六桂と銀取りに打つのが盲点です。

4四の銀が浮いているので▲5六桂は目につくのですが、その後の展開が気になります。

▲5六桂に△4五銀なら▲4四桂△2二玉▲5二桂成で、ソフトの評価値+950で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△4五銀には▲4四桂が王手金取りなのでこれは先手優勢です。

▲5六桂に△5五銀なら▲4四角で、ソフトの評価値+736で先手有利。

この手順の△5五銀に持ち駒に桂馬があれば▲4四桂打は目につきやすいのですが、▲4四角は大駒なので見えにくいです。

▲4四角は▲5五角や▲1一角成の狙いのほかに▲5三桂成のような手もあるので、角の働きとしては抜群です。

▲4四角に△同銀なら▲同桂△4二玉▲5二桂成△同玉▲4四銀△4一桂▲2二歩で、ソフトの評価値+973で先手優勢。

この手順は△4四同銀に▲同桂の王手金取りに△4二玉▲5二桂成△同玉の展開で、▲4四銀に△4一桂がしぶとい受けですが、▲2二歩で攻めが繋がりそうです。

▲4四角に△2二角なら▲5三桂成△4四角▲同桂△同角▲5二成桂で、ソフトの評価値+935で先手優勢。

この手順は△2二角の受けには▲5三桂成とする手があり、△4四角▲同桂△同角で4四の地点はさっぱりしますが、▲5二成桂と金を取る手があり先手が指せるようです。

▲4四角に△5六銀なら▲同歩△3三銀▲5三桂成△4四銀▲5二成桂△6四桂▲7二銀△8二飛▲8三金で、ソフトの評価値+762で先手有利。

この手順は△5六銀~△3三銀は強い受けですが、▲5三桂成~▲5二成桂と桂馬を成りこんで攻めます。

先手の攻めが少し細いようでも、△6四桂には▲7二銀~▲8三金で飛車を取る狙いで先手が指せているようです。

3筋~5筋だけを見るのでなく、7筋~8筋も広く見る必要があるようです。

桂馬と角を使って攻めるのが参考になった1局でした。