勝勢の局面での寄せ方が難しい

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7二飛と打った局面。ソフトの評価値-3749で後手勝勢。

駒割りは後手の銀得ですが、終盤に入っているので駒の損得はほとんど関係ありません。

▲7二飛は何気ない飛車打ちのようでも、後手の対応が悪いと詰み筋に入ることがあるので要注意です。

後手は3七から打ち込む筋で攻めたい形ですが、あまり駒を渡すと後手玉が詰んでしまう可能性があります。

相手玉だけでなく自玉の両方を見ないといけないので、終盤は油断できません。

実戦は△4九銀▲3三馬△同桂▲3二飛成△同玉▲4四桂で、ソフトの評価値-2171で後手勝勢。

この手は△4九銀として駒を渡さずに攻める手ですが、この瞬間が後手としては怖い形です。

先手は▲3三馬と金を取ってきた手に△同桂としましたが、△同玉もありました。

ただし、△3三同玉とすると▲4五桂とか▲4四銀とか▲4四金などの手を考えないといけなくなります。

それを読み切って△3三同玉とするのは構いませんが、王手をする筋で変化が少し増えて複雑になりますので普通はできるだけ先手の可能性の手を消す△同桂が自然です。

そこで▲3二飛成として△同玉に▲4四桂と進んだ局面が後手玉が詰むかどうかが気になります。

▲4四桂に△2三玉なら▲3二銀△1三玉▲2三金△同銀▲同銀成△同玉▲3五桂△3四玉▲4三銀△3五玉▲3四金△2六玉▲2七金△2五玉▲3六金左まで詰みです。

この手順は2三の地点で清算してから▲3五桂と打つ形で持ち駒に金と銀があれば詰み形になります。

▲4四桂に△2一玉なら▲3二銀~▲2三金~▲3五桂の筋で以下詰みです。

▲4四桂に△4二玉なら▲3二金△4三玉▲5二銀△4四玉▲5五金△3五玉▲3六金△同玉▲3七金△3五玉▲4七桂まで詰みです。

この手順は▲3二金~▲5二銀として6三からの脱出を防ぐのがよく、▲5五金で駒が少ないようでも守り駒を攻めに活用して詰みになります。

▲4四桂に△4三玉なら▲5二銀~▲5五金の筋で以下詰みです。

そのような意味で結構危ない形だったのですが、▲4四桂に△2二玉がありました。

▲4四桂に△2二玉なら▲3二金△1二玉で以下不詰みです。

この手順で注意なのは▲3二金に△2三玉とすると▲1五桂があり、以下△同歩▲2二金打△1三玉▲1四銀△同玉▲1五歩△1三玉▲1四歩まで詰みです。

また▲3二金△1二玉に先手の持ち駒に香車があると、▲1三香△同玉▲2二銀△2三玉▲3三金△1二玉▲1三金まで詰みです。

そのような意味で、相手の持ち駒も何度も確認する必要があり油断できない局面でした。

最初の局面図で△4九銀はソフトの候補手になく、ソフトは△3七銀を推奨していました。

△3七銀▲同金寄△同歩成▲同金△6八龍▲3八歩△3九銀で、ソフトの評価値-99978で後手勝勢。

この手順の△3七銀ですが、相手に金駒を1枚渡す形になるので勇気がいります。

今度は後手が緩い手を指せば▲3三馬~▲3二飛成~▲4四桂で詰み筋に入ります。

よって後手は厳しい手で攻める必要があります。

3七の地点で清算してから△6八龍▲3八歩に△3九銀が読みが入ってないと指せません。

王手で攻めるとすれば△3九銀になるのですが、この後の展開が気になります。

△3九銀に▲同玉なら△4八角▲2九玉△5九龍▲1八玉△1七金▲同玉△1九龍▲2七玉△3五桂▲3六玉△3七角成▲同歩△2五金▲同歩△1六龍▲2六金△同龍▲同玉△2五銀▲1七玉△2七金まで詰みです。

この手順は△1七金や△2五金の捨て駒があり難易度が高いのですが、このような手順が実戦で指せたら気持ちがいいです。

△3九銀に▲2七玉なら△3五桂▲3六玉△2五角▲同歩△同銀▲4五玉△4四金まで詰みです。

△3九銀に▲1七玉なら△2八角▲2七玉△3七角成▲同玉△4八龍▲2七玉△2八金▲1七玉△2七金打まで詰みです。

△3九銀に▲1八玉なら△3六角▲2七桂△2八金▲1七玉△2七金▲同金△同角成▲同玉△3五桂▲3六玉△4四桂▲3七玉△4八龍まで詰みです。

この手順は△3六角の捨て駒が強烈で、▲同金なら△3八龍以下詰みです。

なお補足で、▲7二飛△3七銀に▲同金寄△同歩成▲同玉なら△3六歩以下詰みです。

このように見ると△3七銀以下で後手勝勢のようですが、それぞれに難易度の高い手が入っており△3七銀は強くないと指せない手かと思っています。

勝勢の局面での寄せ方が難しいのが参考になった1局でした。

穴熊に対して振り飛車が動く展開

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3八飛とした局面。ソフトの評価値+118で互角。

2八の飛車が▲3八飛とした形ですが、4八の角と3八の飛車が接近して部分的にはあまりいい形ではありません。

▲4八角は▲7七角~▲5九角~▲4八角というルートで配置されたのですが、先手のイメージとしては5七の銀を▲6八銀と引いて次に▲5七角と上がるイメージです。

▲6八銀と引いた形は次に▲7九銀右とすれば松尾流穴熊が完成します。

また▲5七角という形は4六の地点を補強しているのと同時に、後手の形によっては▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲同角と角を活用する狙いがあります。

昔は▲5九角と引けば▲2六角と上がるか▲3七角と上がるかがほとんどでした。

後手の銀が△4四銀型であれば▲2六角と上がり、△5四銀型であれば▲3七角と上がるのが多かったです。

その方が居飛車が組みやすいという当時の理解でしたが、現在はどうかは分かっていません。

分かってないというのは、専門誌を読んでないので文章として理解していないということです。

対局中は▲4八角と上がったのは将来的に▲5七角としたかったので、▲2六角や▲3七角は考えませんでした。

▲3八飛としたのは次に▲3五歩の狙いですが、この瞬間に後手から△6五歩と動いてくるのが気になっていました。

△6五歩▲同歩で、ソフトの評価値+188で互角。

この手順は△6五歩に▲同歩と取った形で、後手は角道が通って△6五桂のような手が生じます。

5七の銀がいなければ△4六歩▲同歩△同飛のような筋がありますが、この形は7三の桂馬がいなければ▲3七角の切り返しがあるので、ちょっとした形の違いで全く違う展開になります。

また、将来的に△4六歩▲同歩という形は、△8八角成▲同金△4七銀のような筋もあります。

そのような意味で、ここはうまく指せば技がかかりやすいとも言えますので、先手とすれば後手の手にのって対応するしかありません。

▲6五同歩以下△4六歩なら▲同歩△8八角成▲同金△4七銀▲2八飛△4八銀成▲同飛△6五桂▲6六銀で、ソフトの評価値+464で先手有利。

この手順は△4六歩に▲同歩と取った形で、以下後手は△8八角成~△4七銀と動いてきます。

先手の穴熊の銀を取ったことで穴熊が少し薄くなる展開で、先手としても少し嫌なところはありますが、▲6六銀とした形は先手が少し指せているようです。

▲6五同歩以下△4六歩▲同歩△6五桂▲6六銀△6四歩▲3七角△6六角▲同金△5七銀▲6五金△同銀で、ソフトの評価値+212で互角。

この手順は△6五桂に▲6六銀と逃げた手に△6四歩と辛抱するのが、桂馬にひもとつけると同時に玉のコビンのあきを消す手になります。

▲3七角は△4六飛の狙いを消した手ですが、玉のコビンがあいていると△4六飛には▲3七角の切り返しがあります。

▲3七角で後手に有効な手がないように見えても△6六角~△5七銀がうるさいです。

狙いは単純ですが、▲6七金引とすると△4六銀成と角を攻める筋があります。

よって▲6五金として△同銀でどうかという展開です。

お互いに手が広いところで、本来だったら▲3八飛と指す形ではこのあたりの数手は調べておいた方がいいのかもしれません。

実戦は▲3八飛に△4四角で、ソフトの評価値+118で互角。

この手はあまり時間を使わずに△4四角と上がってきました。

動く手はあったのかもしれませんが、穴熊相手に動くのは危険と思ったのかもしれません。

△4四角は自分の使っているソフトの候補手にも上がっており、▲3五歩△同歩▲同飛を防ぐ手で、▲3八飛に△4四角はひとつの形とも言えそうです。

△4四角以下▲6八銀△4六歩▲同歩△6五歩で、ソフトの評価値+171で互角。

▲6八銀は後手が△4四角としたことで、△4六歩▲同歩△同飛がなくなったので▲6八銀とすることができます。

このような細かいところのやりとりは、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展でよくありそうで、少しでも局面のポイントを掴みたいなと思っています。

穴熊に対して振り飛車が動く展開が参考になった1局でした。

玉をできるだけ下段で攻める

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△5二角と打った局面。ソフトの評価値+1724で先手優勢。

▲6三角と打った手に△5二角と打った形です。

この瞬間は駒の損得はありませんが、攻めの手が休めば後手から△6六桂のような手があるので忙しいと思っていました。

ただし、よく見ると7四の金が取れると先手は金得になっていたようで、後手の攻めに対して先手があまして勝ち切るかという将棋だったようです。

局後の検討では先手優勢で勝勢に使い形だったは全く気がつきませんでした。

早指しの将棋は駒割りの計算や形勢判断がじっくりとできないため、局面を冷静に見れません。

局面を冷静に見れてないと指し手が単調になりがちで、自分の場合はつい勢いのある手を選択しがちになります。

実戦は▲5二角成△同金だったのですが、変化手順で△同玉▲7四歩△7二歩で、ソフトの評価値+908で先手優勢。

この手順は角交換をして▲7四歩と取り込む手ですが、△7二歩と受けられて後手玉が2段玉になって少し受けやすくなったようです。

一般的に玉は1段玉の方が寄せやすいので、2段玉にさせたのが少し損だったようです。

▲5二同角成では▲7四角成がありました。

▲7四角成△同角▲同歩△6六桂なら▲7三角で、ソフトの評価値+2233で先手勝勢。

この手順は▲7四角成と金を取る手で△同角▲同歩まで進みますが、この瞬間に後手の手番になるので先手としては後手の手に対抗する手を考える必要があります。

△6六桂は攻めるなら安い駒で金を狙うというよくある手で、次に△7八桂成~△6六桂が目につきます。

しかしここで▲7三角という手がありました。

まず△6六桂ですが、これで先手玉はかなり危険だと思っていたのですが意外にも詰めろになっていませんでした。

▲7三角に△7八桂成▲同玉△6六桂が気になります。

△6六桂に▲6九玉なら△7八金▲5九玉△6八金があります。

△6八金に▲同玉なら△6七銀▲同玉△8七飛成▲7七桂打△7六角以下詰みです。

また△6八金に▲4九玉なら△5八桂成▲同金△同金▲同玉△6七銀▲4九玉△3八角▲3九玉△4八銀▲同玉△4七角成▲同玉△3七金まで詰みです。

これらの手順には変化手順もありそうですが、△6六桂に▲6九玉は手数はかかりますが即詰みのようです。

しかし△6六桂には▲8八玉で不詰みのようで、以下△7八金には▲9八玉で後手は角と銀と歩では先手玉は詰みませんでした。

また▲7三角の局面は飛車取りと5五の銀取りが目につくのですが、これは意外にも後手玉が詰めろになっていました。

▲7三角以下△7八桂成▲同玉△6六桂▲8八玉△8三飛なら▲5一金△3一玉▲2二歩成△同玉▲5五角成△3三銀▲同歩成△同金▲同馬△同玉▲4四銀△3四玉▲3三金まで詰みです。

この手順は▲5一金~▲2二歩成が盲点で△同玉に▲5五角成が銀を取っての王手になります。

後手の合駒も悪いため最後は分かりやすい詰みになりました。

▲7四角成△同角▲同歩△6一桂なら▲2二歩成△6六桂▲3二とで、ソフトの評価値+2397で先手勝勢。

この手は7四の地点で角を交換してから△6一桂と辛抱する手で、▲7三角や▲7三歩成を防がれる手は指される方としては結構嫌なものです。

ただ受けたという意味もありますが、後手玉は広く飛車の受けに利いており、ぬるい手だと△6六桂からの迫る筋があります。

それに対して先手は▲2二歩成~▲3二とで先手勝勢になっていますが、読みが入ってないと少し分かりにくいです。

▲3二と△同金▲同銀成に△同玉なら▲3三金△4一玉▲4二金打△同飛▲同金△同玉▲3三角△5二玉▲4二飛△6三玉▲5五角成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲3二と△同金▲同銀成に△同飛なら▲4三金で、ソフトの評価値+3624で先手勝勢。

▲3二とに△5二玉なら▲4二と△6三玉▲4一角△7二玉▲6三金打△8三玉▲7三金打△8四玉▲8二金△7八桂成▲同玉△7六金▲8三飛△7五玉▲6七桂△6六玉▲8四飛成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

最後の▲8四飛成は次に▲7五龍△同金▲7七銀まで詰みという狙いです。

手数は長いですが、きちんと指せば後手玉は寄り筋だったようです。

玉をできるだけ下段で攻めるのが参考になった1局でした。

薄い玉はうまく攻めれば寄る

上図は、角換わりからの進展で△7三同玉とした局面。ソフトの評価値+942で先手優勢。

先手が▲7三歩成と桂馬を取った手に△同玉とした形です。

駒割りは飛車と銀の交換で先手が駒損なのですが、先手の玉が堅いため先手優勢のようです。

ただし、対局中は先手優勢とは思っておらずここから攻めを繋げるのも大変かと思っていました。

ソフトで優勢ということは形勢にかなりの差があるということですが、先手の持ち駒は角と銀と桂と歩なのでやや戦力的にはぎりぎりかにも見えます。

後手玉の右玉は守り駒が銀のみで、飛車も近くにいますが飛車は狙われやすい駒なのでうまく攻めれば玉と飛車が近く方が攻めやすくなります。

実戦は△7三同玉以下▲5六歩だったのですが、以下変化手順で△7五桂でソフトの評価値+546で先手有利。

この手順の▲5六歩は歩を補充して後手の角の利きを止めるので悪くはないと思っていましたが、△7五桂と置かれると少し形勢が接近したようです。

△7五桂は△6七桂成と銀を取るというよりも、7筋の受けの補強という意味合いの手で少しでも玉頭を厚くしておきたいという手です。

△7五桂に▲7六銀右と逃げると△7四歩と打って後手の傷が消えます。

玉頭戦は厚みが大事です。

そのような意味で△7三同玉の瞬間に先手は厳しく攻める手があったようです。

△7三同玉には▲7四歩がありました。

▲7四歩△同銀▲7五歩△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+1023で先手優勢。

この手順は先手の持ち駒に歩が3枚あるので使えるような手ですが、意味は後手の玉を7四の地点に引っ張り出したいということです。

7四の地点に引っ張り出すと、7二の地点に角や銀を打つことで飛車取りかつ6三の地点からも駒が打てます。

よって後手は△7四同玉とは取りづらいのですが、7四の歩が残るとそれが攻めの拠点になります。

▲7四歩に△6二玉なら▲5四桂で、ソフトの評価値+2798で先手勝勢。

この手順は▲5四桂で王手金取りなので普通後手はこの手は選択しません。

▲7四歩に△6三玉なら▲5五桂△6二玉▲5四角△8三飛▲7二銀△5三玉▲6三角成△同飛▲同銀不成で、ソフトの評価値+2329で先手勝勢。

この手順は▲5五桂が王手で飛車の位置が悪いため▲5四角が継続手になり、△8三飛に▲7二銀~▲6三角成で先手勝勢です。

▲7四歩に△7二玉なら▲5四角△6三桂▲7三銀△8三玉▲6三角成で、ソフトの評価値+4376で先手勝勢。

この手順が7四に歩が残ると▲7三銀のような手が生じるパターンです。。

▲7四歩に△8二玉なら▲7三銀△9二玉▲6三角△8三飛▲7六銀右で、ソフトの評価値+4295で先手勝勢。

この手順は△8二玉には▲7三銀の王手が厳しく以下▲6三角~▲7六銀右で駒の入手を図ると先手勝勢です。

▲7四歩に△8三玉なら▲7六銀右△同銀▲7五桂△9三玉▲7六銀△7二歩▲7三銀で、ソフトの評価値+2961で先手勝勢。

この手順は△8三銀には▲7六銀右で攻め駒の応援がいい手で、△同銀には▲7五桂と王手で先着して以下▲7六銀~▲7三銀で先手勝勢です。

▲7四歩に△8四玉なら▲6三角△8三飛▲7二角成△7四玉▲7六銀右△5七歩成▲7五銀△同玉▲7六銀打△8四玉▲7五桂△5三飛▲7三銀△同飛▲8五銀△同玉▲7三馬で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は少し長いですが、▲6三角~▲7二角成と馬を作るのが手堅いようで、以下▲7六銀右から攻め駒を増やして先手勝勢です。

よって▲7四歩に後手は△同玉とします。

△7四同玉以下▲5四角△8二飛▲7六銀右で、ソフトの評価値+1637で先手優勢。

この手順は△7四玉に▲5四角が継続手で、やはり角のラインで飛車を狙うのと同時にいつでも▲6三銀という手があります。

△8二飛と受けた手には▲7六銀と攻め駒を増やすのがうまいです。

角と7六の銀と持ち駒の銀と桂馬の4枚の攻めになります。

本当は持ち駒に歩があればさらにいいのですが、玉の形を崩すために使ったのでそれは仕方ないようです。

先手の理想は▲7六銀以下△同銀▲同銀△7五歩▲6三銀△8四玉▲8五銀△同玉▲7三銀で△8一飛と飛車が逃げれば▲7七桂で詰みというイメージです。

5四に角がいるので▲7七桂でぴったりです。

薄い玉はうまく攻めれば寄るのが参考になった1局でした。

最終盤で意外な手があった

上図は、角換わりからの進展で△6一角と龍を取った局面。ソフトの評価値-18で互角。

この局面は先手の桂得ですが、玉が薄く後手からの技がかかりそうな形です。

対局中は先手玉が危ないながらも含みを持たせた歩方がいいと思い▲2二銀と打ちましたがこれが甘かったようです。

実戦は▲2二銀以下△4六飛▲2七玉△2五香▲1八玉△2八香成で、ソフトの評価値-2266で後手勝勢。

この手順の▲2二銀はもたれたような指し方で次の狙いが分かりにくいので、後手は△4六飛~△2五香で先手の飛車を取る形で後手勝勢です。

△4六飛~△2五香で飛車が取られるのをうっかりしていたとはいえ、終盤の手が見えていませんでした。

先手は自玉が危険だったの攻めるならもう少し厳しい手を指すべきでした。

▲2二銀では▲2二金がありました。ソフトの評価値-293で互角。

この手は自玉が危険だと思ったらだめもとで指すような手に見えますが、意外とうるさい手だったようです。

▲2二金には△4一玉か△3三玉か△2二同銀の3通りです。

▲2二金に△4一玉なら▲7四角△5一玉▲5六角で、ソフトの評価値-216で互角。

この手順は△4一玉なら▲7四角があり、以下△5一玉▲5六角で金が取れて自玉が安全になります。

▲2二金に△3三玉なら▲2五桂△同歩▲2四角△同玉▲2五飛△3三玉▲2四銀まで詰みです。

この手順の△3三玉はさすがに危険で、▲2五桂以下詰みです。

▲2二金に△2二同銀なら▲同歩成△同玉▲2四飛△2三歩▲同飛成△同玉▲4一角で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は▲2二金に清算する手で、これが自然なのですが▲2四飛△2三歩に▲同飛成が厳しいです。

先手の持ち駒に金があればこのような筋が見えるのですが、銀なので後手玉が寄るかどうかが気になります。

▲4一角は下から打つ角でここから迫るしかありませんが、これで詰み筋に入っているようです。

▲4一角△3二桂なら▲1五桂△3三玉▲2二銀△同玉▲2三銀△3三玉▲3二角成△2四玉▲2五歩△1五玉▲1六歩で詰みです。

この手順は△3三玉に▲2二銀と銀を捨てて玉を下段に落とすのがいい手です。

▲2二銀△同玉とさせてから▲2三銀と頭から打つのが急所で以下詰みです。

▲4一角△3二金なら▲1五桂△3三玉▲2四銀△同玉▲2五歩△3三玉▲2四銀△2二玉▲2三桂成△同金▲同銀成△3一玉▲3二角成まで詰みです。

この手順は△3二金と受ければ▲1五桂~▲2四銀が鋭いです。

▲2四銀は銀を捨てる手ですが、△同玉に▲2五歩として攻めの拠点を作るのがうまいです。

▲2五歩に△1五玉としても▲2四銀△1四玉▲3二角成まで詰みです。

やはり▲4一角と打てば後手玉は以下詰みのようです。

なお▲2二金△同銀▲同歩成に後手が△4一玉と△3三玉とする手も調べます。

▲2二同歩成に△4一玉なら▲7四角△5一玉▲5六角で、ソフトの評価値+168で互角。

▲2二同歩成に△3三玉なら▲2三と△同玉▲4一角△3二桂▲1五桂△3三玉▲2二銀△同玉▲2三銀△3三玉▲3二角成まで詰みです。

この手順の△3二桂で△3二金も▲2四飛△同玉▲2五歩以下詰みです。

やはり最初の局面図からは▲2二金で意外と大変だったようです。

最終盤の指し手の精度は特に大事なので、このような局面でいい手が指せるようにしたいです。

最終盤で意外な手があったのが参考になった1局でした。

銀冠には角打ちを考えてみる

上図は、先後逆で角交換振り飛車からの進展で▲2七銀と引いた局面。ソフトの評価値-182で互角。

先手が3筋の歩を交換して▲2七銀と引いた形です。

角交換振り飛車に対して後手は3筋の位を取って矢倉に組みました。

矢倉に組んだときはできれば3筋か4筋の位を取って、厚みを持たせるのと同時に相手にのびのびとした駒組みにさせないようにしたいです。

すんなりと位が取れない展開もありますが、実戦は早めに位を取って金駒で支えることができたのでまずまずかと思っていました。

ただし、位を取っても相手の持ち駒に角があるのが角交換振り飛車の特徴で、金駒を集結させると角打ちの隙ができやすいのがこの駒組みの難しいところです。

対局中はここで△4二金右には▲6三角が気になりますが、以下△5二角▲同角成△同金で大丈夫と思っていました。

それで△4二金右と寄ったのですが、ここからの展開は少し勘違いをしていました。

実戦は△4二金右▲3七桂だったのですが、▲3七桂で▲6三角△5二角▲同角成△同金でソフトの評価値-50で互角。

この手順は▲6三角には△5二角▲同角成△同金で最初の局面図と同じになるのですが、今度は先手の手番になります。

以下▲6六銀△4二金右▲6三角△5二角▲同角成△同金▲5七銀で、ソフトの評価値-49で互角。

これらの手順を見ると後手は△4二金右とすると▲6三角以下同じような手になりますが、先手だけが指し手を進めていることになります。

これに全く気がついておらず先手だけが手得をする状態で、後手は発展性がありません。

△4二金右は▲6三角で後手があまりうまくなかったようです。

△4二金右で△7三桂のような手もありますが、▲7五歩と桂頭を狙われると後手が対応が難しいようです。

△4二金右では敵陣に角を打つ2通りの有力な手がありました。

1つは△4二金右で△6九角で、ソフトの評価値-88で互角。

この△6九角は相手の陣形が銀冠なのでやや駒が玉側に寄っています。

それで△6九角と打つ形ですが単騎の角でやや狙いが分かりづらいく、へたをすれば取られそうな角なので、そのあたりも気になります。

△6九角以下▲9六角△同角成▲同歩△6九角▲3七桂△7五歩▲同歩△7八歩▲6八銀△5八角成▲7八飛△8五歩▲7四歩△8六歩▲7三歩成△8七歩成で、ソフトの評価値-200で互角。

この手順は▲9六角には角交換をしてから再度△6九角とします。

▲3七桂には△7五歩~△7八歩が狙い筋で、▲6八銀はあまりいい受け方ではないのですが△5八角成以下手になりそうです。

なお▲6八銀で▲8七角なら△7九歩成▲6九角△同とで、ソフトの評価値-212で互角。

これらの手順を見ると△6九角~△7五歩は意外と手になっているようです。

もう1つは△4二金右で△4九角で、ソフトの評価値-55で互角。

この手順の△4九角も相手の陣形が銀冠だからある筋です。

次の狙いは△6七角成ですが、△6九角に比べて△4九角は相手の守り駒に近いので取られそうな角です。

△4九角に▲6八飛なら△8五歩▲同歩△7三桂▲4八金寄△2七角成▲同玉△3六銀▲同金△同歩▲8六銀△8七金で、ソフトの評価値-548で後手有利。

この手順は▲6八飛なら△8五歩▲同歩△7三桂が味がいい手です。

ただし▲4八金寄で△2七角成とすることで角と銀の交換で後手が少し駒損になります。

以下△3六銀~△8七金はあまり見ない筋ですが、これで後手が少し指せているようです。

△4九角に▲5七金なら△7三桂▲6六歩△8五歩▲同歩△8六歩▲4八金△8五飛▲4九金△8七歩成▲8六歩△7七と▲同桂で、ソフトの評価値+472で先手有利。

この手順は後手がやや無理気味で、△8七歩成には▲8六歩~▲7七同桂で局面が落ち着くと先手が少し指しやすいようです。

△4九角に▲5七金なら△7三桂▲6六歩△8五歩▲同歩△8六歩▲4八金△2七角成▲同玉△8七銀▲5八飛△8五桂で、ソフトの評価値-261で互角。

この手順は▲4八金には△2七角成~△8七銀がやや盲点で▲5八飛に△8五桂と活用して意外といい勝負のようです。

△6九角と△4九角はやや趣が違いますが、このような手もあったようです。

銀冠には角打ちを考えてみるのが参考になった1局でした。

角と銀の交換でも踏み込んで攻めてみる

上図は、横歩取り△3三角型からの進展で△2一飛とした局面。ソフトの評価値+272で互角。

先手が▲3五銀と出た手に2四にいた飛車が△2一飛と引いた形です。

対局中は先手の攻めの銀が5段目に出たのと、5筋の玉頭に歩が打てる形なので何かいい手がありそうな感じがしていました。

攻めるならこの瞬間だと思っていましたが、実戦は勘違いもあり予定外の展開になりました。

実戦は▲5三歩△同角▲5六飛△5五銀▲同飛△6四銀で、ソフトの評価値-493で後手有利。

この手順は▲5三歩と叩いて5三の地点を守られる前に攻めたのですが、△5三同角が飛車取りになるのをうっかりしていました。

▲5三歩△同玉▲4四銀のような展開を考えたので、全くの予定外でした。

以下角と銀の交換から△6四銀と飛車を銀で責められる形で、手の流れとしては先手はさっぱりです。

後手の金駒が働いてきてお互いの玉頭の傷はありますが、駒得をした後手の方が指しやすいようです。

うっかりがあったとはいえ、対局中は局面をやや過大評価していた嫌いがありました。

数手前に▲8六飛とした形はどこかで△5三角や△6四角とされると飛車取りになるのであまりいい位置ではないなと思っていましたが、このようなちょっとした飛車を位置の違いで全く展開が違ってきます。

局後での検討では互角だったので、やはり飛車と角と銀の3枚の攻めではやや大変なようです。

▲5三歩では▲5六飛がありました。ソフトの評価値+228で互角。

この手順は▲5六飛と歩を取って5筋に飛車を回る手ですが、角を取られる形なので全く考えていませんでした。

しかしこの局面をよく見ると後手は玉頭の5筋と桂頭の3筋に傷があるので、先手も手を作ることができそうな形でした。

今見ると▲5六飛では▲7七角はだめだったのかが気になります。

▲7七角に△3四歩があり、▲同銀なら△2六飛▲2七歩△3六飛の両取りがあります。

△3四歩に▲4四銀なら△同角▲同角△5五銀打で、ソフトの評価値-199で互角。

この手順は▲4四銀と出て次に▲5三歩が狙いですが△同角▲同角△5五銀打で、角が取られる形で後手の方が少し手厚くなってきた感じです。

△5五銀と△5六歩で玉頭を押さえられて、先手は飛車の活用が難しくなってきたので先手はあまり面白くない展開のようです。

よって▲5六飛として角と銀の交換を承知で踏み込みます。

▲5六飛以下△5五銀▲同飛△5三歩▲3四歩△4五桂▲同飛△同歩▲4四桂で、ソフトの評価値+606で先手有利。

この手順は角と銀の交換から△5三歩と辛抱する手ですが▲3四歩が継続手で、△4五桂と逃げる手は▲同飛△同歩▲4四桂で先手は攻めが続くようです。

▲5六飛以下△5五銀▲同飛△5三歩▲3四歩△6四角▲5六飛△1九角成▲3三歩成△同金▲3四歩△4三金▲3七桂△5四香▲5五歩△同香▲同飛△3六歩▲6九玉△3七歩成▲5九飛△1八馬▲3七金で、ソフトの評価値+672で先手有利。

この手順は▲3四歩に△6四角と飛車を責める手で、▲5六飛に△1九角成が将来△5四香の田楽指しを狙っています。

先手は桂馬を補充して▲3四歩~▲3七桂と後手の馬の利きを止めて理想的な展開にも見えますが、△5四香~△3六歩が何気に鋭いです。

△3六歩に▲2五桂と逃げれば△5五馬で飛車が取れるということですが、なかなかこのような受け方は見えません。

ただし、△3六歩には▲6九玉~▲5九飛で先手が少し指せているようです。

最初の局面では▲5六飛は結構有力だったようです。

角と銀の交換でも踏み込んで攻めてみるのが参考になった1局でした。

角換わり腰掛銀のよくある展開

上図は、1手損角換わりからの展開で△8二飛と引いた局面。ソフトの評価値+320で先手有利。

8筋の歩を交換して△8二飛と引いた形です。

1手損角換わりから腰掛銀の形になり後手が△7五歩の突き捨てから△6五桂と跳ねる攻め方で先行してきました。

対局中は先手が受け身になりやや失敗したかと思っていましたが、この局面は先手が少し指せていたようです。

先に攻められると失敗したと思いがちで、そのあたりの受けの手をしっかり指せばいいのですが、やや気持ちで負けていたという感じです。

こういうところがやや悲観気味で局面を冷静に見れていないようです。

実戦は△8二飛以下▲6六歩△3六歩▲4五桂△同歩▲6五歩でここから変化手順で△6六桂で、ソフトの評価値+258で互角。

この手順は頭の中でこのように指されたらまずいなと思っていた手で、守りの金を安い桂馬で攻められるのはあまりいい形ではありません。

△6六桂に7八の金を逃げるのは後手は△6五銀のような攻めがあり、歩が入ると△7八歩の攻めがあるのでさすがに先手玉はもたないと思っていました。

このように指されたら悪いと思っていたならどこかで変化すればいいのですが、その展開も全然自信がなかったので指しませんでした。

△6六桂の局面は相当先手が悪いと思っていましたが、この局面は互角でやや先手に傾いていたのが意外でした。

こういうところが将棋の難しいところで、先入観だけでなく読みを入れないといけないようです。

△6六桂以下▲6四歩△7八桂成▲同玉△7三金▲3四歩△4四銀▲5一角で、ソフトの評価値+515で先手有利。

この手順は△6六桂に金を逃げずに▲6四歩という手がありました。

後手は△7八桂成として金を取って駒得になりますが、▲同玉とすると先手陣はすっきりした形になりました。

後手は△7三金と逃げましたが、▲3四歩を入れて△同銀なら▲7一角△5二飛▲4四桂のような手があります。

△5二飛で△4二飛は▲5三角成があります。

このようなうまい切り返しがあるのは全く知りませんでした。

なおソフトは△7三金では△4四角▲7七銀△7三金で、ソフトの評価値+239で互角。

この手順の△4四角も自陣角で打ちにくいのですが、自陣に手を入れつつ△9九角成を狙う手で、▲7七銀に△7三金というのも腰が入った指し方で参考になります。

なお最初の局面図で▲6六歩では▲3六角がありました。ソフトの評価値+253で互角。

この▲3六角は見たことはあるのですが、その後の展開が分かってなかったので指せませんでした。

対局中は最初に▲5八角が見えて次に▲3六角が見えて、どちらもやめて▲6六歩を選択したという感じです。

▲3六角は敵の打ちたいところに打ての△3六歩を消した手というのは分かるのですが、その後この角をどのように活用するのかが全く分かっていませんでした。

△9五歩▲同歩△3四歩▲6六歩△3五歩▲5八角△7七歩▲同桂△9五香▲同香△9七角▲6九玉△7五角成▲6五歩△7六歩で、ソフトの評価値+301で先手有利。

この手順は後手は9筋の歩を突き捨ててから△3四歩と合わせる手です。

先手の3六の角は頭が丸いので角頭を狙う展開で、先手は▲同歩とすれば△同銀で後手の駒に勢いがつきます。

よって▲6六歩として△3五歩に▲5八角と引きます。

部分的には先手は冴えないような指し方に見えますが、後手もあっさり桂馬の交換では面白くないので、△9五香~△9七角と攻めます。

以下▲6九玉に△7五角成として後手は香車を捨てましたが馬を作ることに成功しました。

こういうところの形勢判断が難しく、角の働きでは後手の方がはるかにいいのですが、先手は香得をして相手の攻めに対抗する形です。

後手の攻めも厚みがあるわけではなく細い攻めなので、先手も十分に対抗できるという感覚のようです。

なお▲3六角と▲5八角の違いは調べてみると1つだけ分かりました。

▲3六角で▲5八角とすると以下△9五歩▲同歩△7七歩▲同桂△5七桂成▲同金△7六歩のような攻めがあります。

それが▲3六角に同じような攻め方の△9五歩▲同歩△7七歩▲同桂△5七桂成▲同金△7六歩には▲5五歩の反撃がききます。

▲5五歩は銀取りですが、銀を逃げると▲6三角成で金が取れるという理由のようです。

そのため▲3六角に△5七桂成のような攻めは少し無理ということです。

角換わり腰掛銀のよくある展開が参考になった1局でした。

戦型選択のミスで不慣れな局面になる

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲6八銀と上がった局面。ソフトの評価値+15で互角。

大会で相掛かりになるのは初めてという位めずらしいことでした。

一時期自分は、居飛車で指すときは相掛かりを主体でやった方がいいのかなと思っていた時がありました。

相掛かりは角換わり腰掛銀と違い、急戦調で受け損なって全くだめになることが少なく、じっくりした戦いも選択できそうでそれなりに手を重ねてまずまずの戦いができそうかと思っていました。

そのため大会以外で先手番で相掛かりを指すことを一時期やっていました。

たまたま相手の方が後手番で相掛かりを受けてくれたので相掛かりを選択することができました。

相掛かりの感覚をつかみ、それを大会で使いたかったからです。

ただし、大会である程度指して分かったのですが、相掛かりを指す人はほとんどいません。

あくまでも自分の狭い範囲ですが、大会では対振り飛車か、角換わりが多く矢倉や相掛かりはにはほとんどなりません。

矢倉や相掛かりは狙いが漠然としており指しこなすのが難しく指されないのかもしれません。

実戦は△5四歩▲4五歩△3三銀▲5七銀で、ソフトの評価値+103で互角。

この手順は自然かと思っていたのですがあまりよくなかったようです。

自分は今まで相掛かりで後手番で指すのはほとんどありませんでした。

先手番をかなり指していたので何とかなるのかなと思っていましたが、後手番の相掛かりというのは全く違う印象でした。

先手番の相掛かりはやや急戦調のような指し方だったので、実戦のようなじっくりした相掛かりになることはありませんでした。

そのため本局の実戦では将棋の棋譜ではこんな感じだったかなというような感じで指し手を決めていたので、自分で考えて指していない戦型になりました。

棋譜を見るのと実際に指すのでは全く違っていました。

指し手の意味などがあまり分かっていない状態で指しており。ふわふわして指したという感じです。

実戦の△5四歩~△3三銀も形だけで指しており、▲5七銀以降は後手はどのような方針で指すかが全く分かりませんでした。

さすがにこれは大会においては戦型選択のミスで、全く力が出せないような展開になりました。

△5四歩では△2四歩がありました。ソフトの評価値+12で互角。

△2四歩は数年前に出てきたような手で、棋譜などで見たことはありますが、自分の将棋で指すことはありませんでした。

昔の感覚では△2四歩のような手はなかったのですが、▲同飛なら△3三角があります。

▲2四同飛△3三角▲3四飛△2三銀▲3五飛△9九角成▲2四歩△3四銀▲同飛△3三香で、ソフトの評価値-516で後手有利。

よって先手は▲2四同飛とはできません。

△2四歩以下▲5七銀△2三銀▲4五歩△3三桂▲4六銀左△6五角で、ソフトの評価値-141で互角。

この手順は後手は銀冠に組んでから△3三桂と跳ねる手です。

駒組みとしてはこのような手もあった感じで、本当に大事なのはここからどのように指すかということになります。

最後の△6五角は△7六角~△8七角成を狙った手で、これでいい勝負のようです。

本来だったらもう少し相掛かりを深く掘り下げて調べるのも将棋が強くなる勉強かと思うのですが、最近は相掛かりを指すことがほとんどなくなったのでまた指す機会が増えたら調べてみたいと思います。

戦型選択のミスで不慣れな局面になるのが参考になった1局でした。

右玉に歩を突き捨てて戦いを起こす

上図は、角換わりからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+6で互角。

後手が△2三歩と打った手に2四の飛車が▲3四飛として△3三桂と跳ねた形です。

対局中は5八の金が浮いているのが少し気になっていました。

先手の飛車は狭いので後手の金駒に取られそうな形ですが、先手玉は▲8八玉型で飛車の打ち込みに備えている形なので将来飛車を切る展開は仕方ないかと思っていました。

そのためにはどこかのタイミングで▲6七銀と引くか▲6八金右として玉を固めたいですが、相手もあることなのでできればという理想です。

また先手は攻め駒が飛車と角と桂馬と歩でやや軽く、できれば5六の銀も攻めに参加させたいです。

対局中は歩を1枚でも補充した方がいいと思い▲3五歩としましたがややこれが甘かったようです。

実戦は▲3五歩だったのですが、以下変化手順で△2八角▲9五歩△4六角成▲9四歩△9二歩で、ソフトの評価値-351で後手有利。

この手順は▲3五歩と歩を補充する手に△2八角ともたれる指し方です。

△2八角は△1九角成や△4六角成として駒を補充して馬を作る手です。

先手はゆっくりしていると後手の馬を活用されそうなので▲9五歩と端から手をつけます。

▲9五歩はやや無理っぽいところはありますが、△同歩とすれば▲6五歩から暴れていくつもりです。

▲6五歩に△同歩とすれば▲7五歩みたいな感じで、先手は6筋と7筋と9筋に歩を使える形にして攻めの手を広げていくつもりです。

後手はそのように面倒をみる指し方もあるかもしれませんが、角を手離してまだ活用できていない形なので△2八角と方針がやや違うような展開になります。

よって▲9五歩には△4六角成として、▲9四歩に△9二歩で後手が少し手厚くなった感じです。

先手は9筋を抑えたのは大きいのですが、後手に△4六角成と馬を作られて次に△4五銀のように先手の攻め駒を責めるような展開になると、後手の馬の力が相当強いです。

▲3五歩と1手ゆるめたために馬を作られたので、ここは1手早く動く必要があったようです。

▲3五歩では▲6五歩がありました。

▲6五歩△同歩▲7五歩で、ソフトの評価値-26で互角。

この手順は▲6五歩と突く手で、後手の玉が右玉なので少しでも玉の近くで争点を作る形にしておきたいです。

右玉はバランス型の構えで、後手の金駒は盤面全体に配置されており必ずしも玉の回りに金駒が多くいないのでそこまで堅くはありません。

玉が堅くないと形を崩すと技がかかりやすいこともあり、そのためには歩の突き捨てが必要になります。

▲6五歩に△同歩としましたが△同桂もありそうです。

▲6五歩△同桂▲同銀△同歩▲5六桂で、ソフトの評価値+207で互角。

この手順は△6五同桂には▲同銀とあっさり銀と桂馬の交換をしてから▲5六桂と銀取りに桂馬を打つ手です。

次の狙いは▲6四歩なので△5五銀打と受けることになりそうですが、▲6四歩とすれば銀が持ち駒に入るのでそれを含みに先手が手を繋げていくかという展開で、一応先手の主張は通っているようです。

▲6五歩に△同歩に▲7五歩が継続手で、桂頭を狙う形が急所になります。

▲7五歩に△同歩なら▲7四歩△同銀▲3三桂成△同金▲6四桂△6二玉▲3三飛成△同銀▲7二金△6三玉▲8一金△6四玉▲8二飛で、ソフトの評価値+141で互角。

この手順は7筋の歩を切れば▲7四歩△同銀で、6四の地点に空間があきます。

桂馬が質駒にあるので桂馬を入手してから▲6四桂と打つ形です。

▲6四桂~▲7二金で飛車を入手して一応手になっているようです。

ただし、形勢はそこまで差が開いていないのでこのあたりは少し意外でした。

▲7五歩に△6四角なら▲7四歩△同銀▲3三桂成△同金▲同飛成△同銀▲7六桂△4二角▲8四金△6二桂▲6四角で、ソフトの評価値+847で先手優勢。

この手順は△6四角には先手は桂馬を入手して飛車を切ってから▲7六桂が急所のようです。

やはりこれも後手の銀を△7四銀と無力化にすることで攻めが継続することになります。

右玉に歩を突き捨てて戦いを起こすのが参考になった1局でした。