上図は、横歩取りからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+188で互角。
△3三桂と跳ねる手では後手は手が広いところです。
急戦調なら△2八歩からの△4五角戦法や、△7六飛の相横歩取りや△4四角や△3三角などあります。
どれも対抗手順を以前一度は調べたのですが、実際に指されたらこれも結構大変です。
調べたと言ってもおそらく忘れている内容も多くあり、すぐに対応できない可能性がかなり高いです。
そのような意味で横歩取りは他の戦型にない緊張感があります。
ただし、居飛車で横歩取りでの急戦調を指すのも感覚を身につけるという意味で大事だと思っていますので、目先の勝敗だけでなく内容を少しでも理解したいです。
急戦調以外の変化球では△4二玉とか△8二飛もあるかもしれません。
実戦の△3三桂は初めて見た手でした。
そのような時にすぐに対応できないのが将棋の難しいところです。
実戦は▲3六飛△4五角▲7七角△3六角▲同歩で、ソフトの評価値-319で後手有利。
この手順は先手の典型的な失敗例で、▲3六飛としたのがうかつでした。
横歩取りで部分的な形で▲3六飛というのがあるのですが、この場合は角交換をして後手の持ち駒に角があるので△4五角がありました。
△4五角に▲2六飛なら△6七角成がありますので、▲7七角としましたがこれもよくなかったようです。
横歩取り△4五角戦法で▲7七角という手があるのでとっさにこの手を指したのですが、ちょっとでも形が違っていると成立しないというパターンです。
▲7七角には△3六角があり、▲8六角なら△4七角成が△6九飛と詰めろかつ△2九馬の桂得の狙いが残ります。
よって△3六角に▲同歩として飛車と角の交換になりました。
将棋の格言で序盤は飛車より角というのがあるのですが、本局の場合は飛車を持っていた方が価値が高いようです。
序盤の数手で先手が失敗して後手有利というのはさすがに対応がまずかったです。
▲3六飛の手を選択したなら▲7七角で▲6六飛で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は▲6六飛として6七の地点を補強する形です。
▲6六飛としても次に▲6三飛成は△同角がありますので受けた手になります。
▲6六飛以下△2七角成▲3六角△同馬▲同飛△4五角▲6六飛で、ソフトの評価値±0で互角。
この手順は▲6六飛以下△2七角成▲3六角と角を合わせる手で、▲3六角に△2六馬は▲6三角成があります。
よって△3六同馬に▲同飛△4五角▲6六飛で千日手模様になります。
この展開でも先手は千日手になるならやはり▲3六飛はよくないです。
▲3六飛では▲2四飛がありました。ソフトの評価値+291で互角。

この手順の▲2四飛は次に▲2一飛成がありますが、この瞬間に後手から技がかかるかという形です。
▲2四飛に△4五桂なら▲2一飛成△2二角▲8七歩△7六飛▲7七歩△7四飛で、ソフトの評価値+249で互角。
この手順は少し驚いたのですが、飛車成りを受けずに△4五桂は意外にもこれはいい勝負でした。
▲2一飛成に△2二角とふたをする手は部分的にあるのですが、後手をもって指しこなすのは難易度が高いです。
なお最後の△7四飛で△2六飛は▲1五角があります。
▲2四飛以下△2三歩▲2八飛△5二玉▲6八玉で、ソフトの評価値+148で互角。
この手順の△2三歩は飛車成りを受ける手でこれが自然な手です。
以下▲2八飛△5二玉▲6八玉でいい勝負のようです。
△2三歩では△2二銀として歩を節約する指し方もありそうですが、いつでも▲2一角のような手があるので、調べてないと指しにくいです。
これらの手順を見ると、やはり横歩取りは序盤早々から緊張感のある指し手が多いです。
まだまだ知らない手筋がたくさんありそうなので、少しでも盤数をこなして感覚を身につけたいです。
横歩取りの序盤が参考になった1局でした。