上図は、先後逆で相雁木からの進展で▲7六銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-23で互角。
相雁木から攻め合いになった展開で、先手の歩が2四にあるので後手玉は少し危険な形ですが、▲2六飛には△3五角の王手飛車があります。
先手は7六の銀が後手は4四の銀が浮いている形で、うまくいけば技がかかりそうな局面ですが、評価値が大きく変動していないのでそこまで明快な手順はなさそうです。
実戦は△6六角▲6五銀△9九角成で以下変化手順で▲6四歩△7二銀▲8八角△同馬▲同玉で、ソフトの評価値+645で先手有利。

この手順の△6六角ですが、この手で少し後手が指しやすくなったと思っていたのですが、どうも読みが甘かったようです。
△6六角は△9九角成や△5七桂成の両方があるのでうまくいったと思っていたのですが、▲6五銀がありました。
▲6五銀には△9九角成で悪くないつもりでしたが、▲6四歩と抑えてから▲8八角と馬を消す手がありました。
以下角交換から▲8八同玉とした形は、後手は金駒がばらばらで強い戦いできません。
これは典型的な後手の失敗例で、▲6四歩と抑えるのが大きく△7二銀とされた形が悪すぎです。
△6六角では△7七歩がありました。ソフトの評価値+14で互角。

この手順は▲6五銀と桂馬を取られる前に、ぎりぎりで攻める手です。
後手としては取られそうな桂馬が交換になれば、駒損の事態は免れそうです。
△7七歩に▲8八金を調べます。
この手順の▲8八金は次に▲6五銀と桂馬をただで取る手で、後手としては忙しいです。
ただし、7七に攻めの拠点の歩が残るのは先手としても嫌な形です。
▲8八金には後手は角を使った攻めが色々浮かびます。
▲8八金以下△4六歩▲同銀△3八角▲2六飛△5六角成や、▲8八金以下△4六歩▲同銀△3六角▲2八飛△5八角成▲同飛△4七金などが浮かびましたが、ソフトはこれらの手順は推奨していませんでした。
▲8八金以下△5七角▲6八歩△6六角成▲6七銀△7五馬で、ソフトの評価値+26で互角。
ソフトは▲8八金以下△5七角~△6六角成とする手で、この展開だと後手の桂馬は取られずに馬を作る形なのでいい勝負のようです。
△7七歩に▲同桂△同桂成▲同金を調べます。
この手順は桂馬の交換になって。後手としては桂馬がただで取られないので少しほっとします。
後手は交換した桂馬をうまく攻めに使いたいです。
▲7七同金以下△2七歩成▲同飛△3五桂▲2八飛△4七桂成▲同金△2七歩▲7八飛で、ソフトの評価値+318で先手有利。
この展開は桂馬の交換をしてから△2七歩成▲同飛△3五桂で、銀と桂馬の交換で後手は気持ちがいいのですが、ソフトはこの手順を推奨していませんでした。
▲2八飛に△4七桂成▲同金△2七歩で▲同飛なら△3八角があるのですが、▲7八飛で先手が少し指せているようです。
▲7七同金以下△7五歩▲同銀△6五桂▲7八金△7七歩▲8八金△7六角▲8六歩△5八角成▲同銀△7一飛で、ソフトの評価値-72で互角。
この手順は△7五歩~△6五桂で桂馬を直接相手の金駒で攻める形です。
▲8八金に△7六角が継続手で次に△5八角成~△8七飛成▲同金△7八金のような狙いです。
△7六角に▲8六銀なら△同飛▲同歩△5八角成▲同銀△7八金▲同金△同歩成▲同玉△7七金▲8九玉△7八銀▲9八玉△8七金まで詰みです。
この手順はうまくいきすぎですが、後手の狙いです。
よって▲8六歩と受けて以下△5八角成~△7一飛でいい勝負のようです。
これらの手順を見ると、自分よりはるかにやはり読みが深いようで参考になることばかりでした。
桂馬と角を使って敵陣に迫るのが参考になった1局でした。