上図は、角換わりからの▲3五歩~▲4五桂の急戦で、△2五香と打った局面。ソフトの評価値+495で先手有利。
この局面は先手の香損ですが、馬が1二に成りこんでおり後手の4一の角の働きが悪いので先手が指せているようです。
△2五香は先手の飛車を抑え込んで先手の攻めを少しでも緩和させる狙いです。
対局中は飛車は攻めに使いたいのですが、飛車が狭いとかえって相手の成駒に責められてまずいと思って飛車を横に使いました。
実戦は▲5九飛△3三桂▲3四歩△4五桂▲同歩△3五銀で、ここから変化手順で▲3三桂で、ソフトの評価値+373で先手有利。

この手順は▲5九飛と逃げて飛車は縦に使うことはできませんが、相手の小駒から遠ざかって飛車の安全を確保した手です。
後手は△3三桂と逃げましたが▲3四歩と歩で攻めの拠点を作るのがまずまずで△4五桂で桂馬の交換になります。
▲4五同歩に△同銀なら▲3三歩成~▲4五馬がありますので△3五銀と逃げましたが、そこで変化手順で▲3三桂がありました。
3四の歩を数手前にに打ったことで▲3三桂という手がありました。
形勢は少し先手指しやすいくらいですが、角と桂馬の交換になるのでものすごい駒得です。
このように進めば先手がまずまずでしたが、▲5九飛には△3三桂でなく△3一玉と受ける手がありました。ソフトの評価値+85で互角。
△3一玉は1二の馬に近づく受けでぱっと見で危険なのですが、先手も攻め駒が少ないので先手も大変です。
△3一玉に▲1四歩としても△2二金▲1一玉△1四角で歩を取られてしまいます。
▲5九飛とすると飛車が攻めに参加できなくなり、攻めを繋げるのが大変だったようです。
▲5九飛では▲2六歩がありました。
▲2六歩△1八香成▲2七飛△1六歩▲2五歩△1七歩成▲4七飛で、ソフトの評価値+470で先手有利。

この手順は▲2六歩と打って相手の香車を取りにいく手です。
香車を取れば駒損は回復されますが、後手は△1六歩からと金を作ってきます。
▲2五歩△1七歩成▲4七飛と進んだ形は飛車が狭いです。
後手の持ち駒に桂馬があれば△5五桂がありますが、桂馬はありません。
▲4七飛に△4五銀なら▲同歩△5五桂▲4六飛で飛車は取られません。
▲4七飛に△2八成香なら▲同金△同と▲2一馬△3八と▲1七飛で、ソフトの評価値+914で先手優勢。
この手順は△2八成香と攻め合いにきたら、▲同金△同とに▲2一馬が冷静な手のようです。
△3八と以下▲1七飛して以下△4八となら▲3四香で、ソフトの評価値+1233で先手優勢。
先手は後手の成駒に金と銀を取られますが、先手玉は左側に逃げるスペースがあり▲3四香の攻め合いで先手が指せているようです。
▲4七飛に△2八となら▲同金△同成香▲2一馬△3八成香▲1七飛で、ソフトの評価値+687で先手有利。
この手順は△2八との攻め合いですが、やはり▲同金~▲2一馬として最後に▲1七飛とすれば先手が指せているようです。
これらの手順を見ると、先手は一時的に飛車が狭くなりますが簡単には取られない形で、▲2一馬~▲3四香として4五の桂馬を軸とした攻めがいいようです。
できるだけ飛車を攻めに参加させるのが参考になった1局でした。