遊んでいる駒を活用する


上図は、先後逆で相雁木からの進展で▲6七銀と引いた局面。ソフトの評価値+301で先手有利。

△7五歩と打った手に7六の銀が▲6七銀と引いた形です。

後手の手番ですが、持ち駒の歩の数が少ないのと2四に歩の拠点が残っているので厳しい攻めは難しそうです。

何かゆっくりした手でも攻めが継続できそうな手が欲しいです。

対局中は7七の桂馬を攻めるのが筋かと思っていましたが、その攻め方があまりよくなかったようです。

実戦は△7六香▲6六角△5五歩▲3六桂で、ソフトの評価値+829で先手優勢。

この△7六香は△7七香成▲同金△6五桂のような狙いで指しましたが、▲6六角がうまい手でした。

▲6六角は攻防の手ですが、銀取りなので後手は受けることになります。

▲6六角に△4三歩は後手が歩切れになるので指しにくいかと思い△5五歩としましたが、▲3六桂も見えていませんでした。

先手に金駒を渡すと2三から打ち込む筋があるので後手玉は危険になります。

実戦は▲3六桂以下△3三銀▲4五桂で、ソフトの評価値+1024で先手優勢。

この手順は△3三銀と引いて辛抱しましたが今度は▲4五桂と銀取りに跳ねる手があり、先手は2枚の桂馬の活用でさらに形勢に差が開いたようです。

△3三銀では△3五銀▲5五角△3三角と辛抱すべきでしたが、▲4四歩とされて次に▲4五桂のような狙いで先手がいいです。

最初の局面図から数手で先手優勢になっているので、後手はもう少し精度のいい指し手が欲しかったです。

△7六香では△6六歩がありました。

△6六歩▲同銀△7六歩▲6五桂で、ソフトの評価値+257で互角。

この手順は△6六歩▲同銀として銀の位置を変えてから△7六歩と桂頭を攻める手です。

普通は△7六歩には▲6五桂と逃げますがこの局面がどうかという形です。

▲6五桂以下△7七香▲同銀△同歩成▲同金△6四銀▲6六歩△6五銀▲同歩△6六桂▲6八金で、ソフトの評価値+835で先手優勢。

この手順は7六の歩の拠点を活かして△7七香から攻める手です。

この手順もぱっと見で有力ですが、後手は歩切れなので意外と細かい攻めができません。

後手はゆっくりしていると先手から攻めてくるので動いていきますが、どこかでためる手を指さないと攻めが切れてしまいそうです。

▲6五桂以下△8五香▲9九桂△9七角▲6八玉△6四角成▲4六角で、ソフトの評価値+519で先手有利。

この手順は△8五香は△8七香成の狙いですが、▲9九桂として数の攻めには数の受けで対抗します。

▲9九桂と自陣に桂馬を使ってくれたので後手陣は少し安全になります。

以下△9七角~△6四角成で馬を作って手厚くなったかと思いましたが、▲4六角と合わせられると先手がいいようです。

▲6五桂以下△8五香▲9九桂△6四角▲4六角△3五銀▲6四角△同銀▲6八玉で、ソフトの評価値+154で互角。

この手順は▲9九桂に▲4六角と自陣角を打って▲4六角には△3五銀と出て、遊んでいる銀を活用します。

以下▲6四角△同銀▲6八玉でいい勝負のようです。

やはり後手はできるだけ遊んでいる駒を活用して、バランスを保つのがいいようです。

この場合の遊んでいる駒は6三の銀と4四の銀です。

遊んでいる駒を活用するのが参考になった1局でした。