上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲4七金とした局面。ソフトの評価値-1624で後手優勢。
△3七歩と打った手に3八の金が▲4七金と上がった形です。
対局中は飛車と角と桂馬と歩の攻めでぎりぎりですが、攻めの手が続くかが微妙だと思っていました。
思い切り踏み込んで攻めて相手玉を寄せ形にもっていくまで攻めきれればいいのですが、無理気味に攻めて攻めの手がなくなるのも結構怖いところです。
そこの見極めが棋力になるのですが、そのあたりの判断が毎回難しいです。
実戦は△1七桂成▲同桂△3八歩成▲同玉△2八角成▲同龍△4九銀▲3九玉△2八飛成▲同玉△1六香で、ソフトの評価値+1174で先手優勢。
この手順は△1七桂成~△3八歩成と踏み込む手ですが、対局中は清算がありませんでした。
攻めている途中でいい手が見えればラッキーくらいの感覚ですが、実戦はこれがやや無理気味の攻めで先手優勢になりました。
後手優勢だった局面が攻めにいって先手優勢になるのは、手の作り方としてはよくないです。
△1七桂成では△3八歩成がありました。
△3八歩成▲同玉△2八角成▲同龍△4九銀で、ソフトの評価値-1690で後手優勢。

この△3八歩成からの手順は実戦と似ていますが、△1七桂成と香車を取る手をいれずに攻める手です。
△4九銀と打つのはこれしかありませんが、▲3九玉の後に攻めの手が続くかどうかが気になります。
持ち駒がないのでうまく攻めないと攻めが続かなくなります。
△4九銀以下▲3九玉△2八飛成▲同玉△3八飛▲1九玉△1六香で、ソフトの評価値-5189で後手勝勢。

この手順は△2八飛成▲同玉△3八飛までは1本道ですが、▲1九玉に△1六香と歩を取るのが浮かびにくいです。
△1六香と歩を取るところでは、△1七桂成として香車を取るのが最初に浮かびますが、▲同桂△1六香▲6四桂で、ソフトの評価値-891で後手優勢。
この手順は先手に桂馬を渡すと▲6四桂という手があり、急に後手玉が危なくなります。
この手順しかうまく攻める手がなければこの展開を選択しますが、できれば自玉が安全な形で攻めたいです。
△1六香は取れる香車を取らずに歩を取る手で、実質香車を捨てるような手ですが、その後に展開を調べます。
△1六香以下▲同香なら△1七歩▲2八香△6八飛成▲同金△1八銀まで詰みです。
この手順は▲同香なら△1七歩の垂れ歩が決め手で、▲2八飛と受けても△同飛成▲同玉△3八飛▲1九玉△1八歩成まで詰みです。
△1六香以下▲1一飛△2八歩▲1四香△2九歩成▲同玉△1七桂打▲1九玉△3九飛成▲1八玉△2九龍まで詰みです。
この手順は△2八歩が1歩千金で、貴重な歩で相手の桂馬を取るのが大きいです。
桂馬を持ち駒にしても使いにくいようでも、△1七桂打の継続手があり以下即詰みです。
△1六香以下▲1一飛△2八歩▲1四飛成△2九歩成▲同玉△3七桂打▲同金△同桂不成▲1九玉△2八金まで詰みです。
この手順は▲1四飛成と粘りにきましたが、△2九歩成▲同玉△3七桂打と反対側のスペースから桂馬を打つ手があり以下金を入手して詰みです。
これらの手順を見ると、最初の局面図からは△3八歩成と踏み込んで後手が寄せきれそうでした。
なお補足で実戦の手順と似ている部分があるのですが、実戦の手順が悪かったのは桂馬を渡すと▲6四桂で後手玉が急に危なくなるためです。
ちょっとの違いですが全く形勢が違ってくるので、やはり攻めていても自玉を含む盤面全体を見る必要があるようです。
▲6四桂を気をつければまだ後手玉は耐久性がありますので、桂馬を渡さないような攻めを模索すべきでした。
寄せのときも自玉の危険性を確認するのが参考になった1局でした。