上図は、角換わりからの進展で△5三金と上がった局面。ソフトの評価値+1003で先手優勢。
5二の金が△5三金と上がった局面です。
先手が早い段階で仕掛けてそれなりにうまく指せていた感じですが、この局面が金と香車の交換で先手が少し駒損していたのは気がつきませんでした。
ただし、大駒の働きが先手がいいので先手が指せていたようです。
対局中は少し先手が指しやすいかと思っていましたが、かなりの差がついていたのは意外でした。
実戦は▲6六香△7三銀で、ソフトの評価値+942で先手優勢。
この手順の▲6六香は次に▲6四香△同金▲6五香△同金▲8二馬を狙ったのですが、△7三銀と受けました。
ちょっと▲6六香は狙いが単純だったようで、△7三銀と受けた形は後手の飛車の横利きが通って少し後手が得をしたようです。
△6四銀と受けたことで将来△6五歩▲同香△6四歩と香車を取りにいくような手も生じて、かえって先手は忙しくなったとも言えます。
自分から▲6六香と打った手がかえって忙しくなるようでは、どうみてもいまひとつです。
評価値的にはそこまで悪くなっていないのがやや意外ですが、ソフトは△7三銀以下▲7九玉として△6五歩なら▲同香△6四歩▲2九飛△2三歩▲6四香△同金▲6六香で、ソフトの評価値+973で先手優勢。
この手順は△7三銀以下▲7九玉△6五歩なら▲同香~▲2九飛と回る手があったようで、後手は△2三歩と受けることで歩切れになります。
そのタイミングで▲6四香~▲6六香という手がありました。
そのような意味で簡単に後手は△6五歩とは突けなかったようです。
このあたりは自分は盤面の左ばかり見ており、▲2九飛のような手が全く見えていませんでした。
なお、最初の局面図では▲6六香では▲2九飛がありました。
▲2九飛に△2三歩なら▲3六香△2四桂▲3三歩成△3六桂▲同馬△3三金▲4二銀で、ソフトの評価値+1133で先手優勢。

この手順は▲2九飛と回って次に▲2一飛成を狙います。
後手は△2三歩と打って受けましたが、そこで▲3六香が継続手です。
3四に歩があるので次に▲3三歩成が金取りになります。
▲3六香というのは後手玉からだいぶ遠い攻めですが、直接後手玉を攻めるのでなく右側の方から手を作っていくという感覚のようです。
相居飛車の将棋だと玉頭から攻めるというイメージがあるのですが、相手玉は右玉になっています。
先手陣の左側は玉の守り駒が多く、大駒は右側にあるので右側から攻めの手を作るのが自然なようです。
▲3六香に△2四桂と受けて▲3三歩成に△3六桂▲同馬△3三金に▲4二銀とすれば先手が指せているようです。
なお▲2九飛と回らず単に▲3三歩成は以下△同金▲4二銀△3四金▲4一銀不成△4五金で、ソフトの評価値+646で先手有利。
この手順は先手は角をただで取れますが、後手の金が4五まで前進して働いてきたのが意外と価値が高いようで、先手は▲6八玉型なのでちょっと危険な意味があるようです。
▲2九飛に△2四歩なら▲同飛△2三金▲2八飛△2四歩▲3九香で、ソフトの評価値+896で先手優勢。

この手順の△2四歩の受け方はただの歩ですが、▲同飛に△2三金~△2四歩と受けます。
3二の金が2三金まで働いて次に△3四金や△2五桂が狙いです。
1歩損しても大駒を近づけて受けて金駒を前進させる指し方で、これは気がつきませんでした。
△2四歩には▲3九香も気がつきにくく、△2五桂と打っても▲4六馬で3七の地点には香車が利いています。
また▲3九香に△3四金には▲4六馬を用意しています。
この数手は自分にとって難易度が高いため実戦で指すのは難しいですが、じっくり考えればこのような筋の手が浮かぶようになりたいです。
遊んでいる飛車を攻めに使うのが参考になった1局でした。