上図は、角換わりからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+6で互角。
後手が△2三歩と打った手に2四の飛車が▲3四飛として△3三桂と跳ねた形です。
対局中は5八の金が浮いているのが少し気になっていました。
先手の飛車は狭いので後手の金駒に取られそうな形ですが、先手玉は▲8八玉型で飛車の打ち込みに備えている形なので将来飛車を切る展開は仕方ないかと思っていました。
そのためにはどこかのタイミングで▲6七銀と引くか▲6八金右として玉を固めたいですが、相手もあることなのでできればという理想です。
また先手は攻め駒が飛車と角と桂馬と歩でやや軽く、できれば5六の銀も攻めに参加させたいです。
対局中は歩を1枚でも補充した方がいいと思い▲3五歩としましたがややこれが甘かったようです。
実戦は▲3五歩だったのですが、以下変化手順で△2八角▲9五歩△4六角成▲9四歩△9二歩で、ソフトの評価値-351で後手有利。

この手順は▲3五歩と歩を補充する手に△2八角ともたれる指し方です。
△2八角は△1九角成や△4六角成として駒を補充して馬を作る手です。
先手はゆっくりしていると後手の馬を活用されそうなので▲9五歩と端から手をつけます。
▲9五歩はやや無理っぽいところはありますが、△同歩とすれば▲6五歩から暴れていくつもりです。
▲6五歩に△同歩とすれば▲7五歩みたいな感じで、先手は6筋と7筋と9筋に歩を使える形にして攻めの手を広げていくつもりです。
後手はそのように面倒をみる指し方もあるかもしれませんが、角を手離してまだ活用できていない形なので△2八角と方針がやや違うような展開になります。
よって▲9五歩には△4六角成として、▲9四歩に△9二歩で後手が少し手厚くなった感じです。
先手は9筋を抑えたのは大きいのですが、後手に△4六角成と馬を作られて次に△4五銀のように先手の攻め駒を責めるような展開になると、後手の馬の力が相当強いです。
▲3五歩と1手ゆるめたために馬を作られたので、ここは1手早く動く必要があったようです。
▲3五歩では▲6五歩がありました。
▲6五歩△同歩▲7五歩で、ソフトの評価値-26で互角。

この手順は▲6五歩と突く手で、後手の玉が右玉なので少しでも玉の近くで争点を作る形にしておきたいです。
右玉はバランス型の構えで、後手の金駒は盤面全体に配置されており必ずしも玉の回りに金駒が多くいないのでそこまで堅くはありません。
玉が堅くないと形を崩すと技がかかりやすいこともあり、そのためには歩の突き捨てが必要になります。
▲6五歩に△同歩としましたが△同桂もありそうです。
▲6五歩△同桂▲同銀△同歩▲5六桂で、ソフトの評価値+207で互角。
この手順は△6五同桂には▲同銀とあっさり銀と桂馬の交換をしてから▲5六桂と銀取りに桂馬を打つ手です。
次の狙いは▲6四歩なので△5五銀打と受けることになりそうですが、▲6四歩とすれば銀が持ち駒に入るのでそれを含みに先手が手を繋げていくかという展開で、一応先手の主張は通っているようです。
▲6五歩に△同歩に▲7五歩が継続手で、桂頭を狙う形が急所になります。
▲7五歩に△同歩なら▲7四歩△同銀▲3三桂成△同金▲6四桂△6二玉▲3三飛成△同銀▲7二金△6三玉▲8一金△6四玉▲8二飛で、ソフトの評価値+141で互角。
この手順は7筋の歩を切れば▲7四歩△同銀で、6四の地点に空間があきます。
桂馬が質駒にあるので桂馬を入手してから▲6四桂と打つ形です。
▲6四桂~▲7二金で飛車を入手して一応手になっているようです。
ただし、形勢はそこまで差が開いていないのでこのあたりは少し意外でした。
▲7五歩に△6四角なら▲7四歩△同銀▲3三桂成△同金▲同飛成△同銀▲7六桂△4二角▲8四金△6二桂▲6四角で、ソフトの評価値+847で先手優勢。
この手順は△6四角には先手は桂馬を入手して飛車を切ってから▲7六桂が急所のようです。
やはりこれも後手の銀を△7四銀と無力化にすることで攻めが継続することになります。
右玉に歩を突き捨てて戦いを起こすのが参考になった1局でした。