戦型選択のミスで不慣れな局面になる


上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲6八銀と上がった局面。ソフトの評価値+15で互角。

大会で相掛かりになるのは初めてという位めずらしいことでした。

一時期自分は、居飛車で指すときは相掛かりを主体でやった方がいいのかなと思っていた時がありました。

相掛かりは角換わり腰掛銀と違い、急戦調で受け損なって全くだめになることが少なく、じっくりした戦いも選択できそうでそれなりに手を重ねてまずまずの戦いができそうかと思っていました。

そのため大会以外で先手番で相掛かりを指すことを一時期やっていました。

たまたま相手の方が後手番で相掛かりを受けてくれたので相掛かりを選択することができました。

相掛かりの感覚をつかみ、それを大会で使いたかったからです。

ただし、大会である程度指して分かったのですが、相掛かりを指す人はほとんどいません。

あくまでも自分の狭い範囲ですが、大会では対振り飛車か、角換わりが多く矢倉や相掛かりはにはほとんどなりません。

矢倉や相掛かりは狙いが漠然としており指しこなすのが難しく指されないのかもしれません。

実戦は△5四歩▲4五歩△3三銀▲5七銀で、ソフトの評価値+103で互角。

この手順は自然かと思っていたのですがあまりよくなかったようです。

自分は今まで相掛かりで後手番で指すのはほとんどありませんでした。

先手番をかなり指していたので何とかなるのかなと思っていましたが、後手番の相掛かりというのは全く違う印象でした。

先手番の相掛かりはやや急戦調のような指し方だったので、実戦のようなじっくりした相掛かりになることはありませんでした。

そのため本局の実戦では将棋の棋譜ではこんな感じだったかなというような感じで指し手を決めていたので、自分で考えて指していない戦型になりました。

棋譜を見るのと実際に指すのでは全く違っていました。

指し手の意味などがあまり分かっていない状態で指しており。ふわふわして指したという感じです。

実戦の△5四歩~△3三銀も形だけで指しており、▲5七銀以降は後手はどのような方針で指すかが全く分かりませんでした。

さすがにこれは大会においては戦型選択のミスで、全く力が出せないような展開になりました。

△5四歩では△2四歩がありました。ソフトの評価値+12で互角。

△2四歩は数年前に出てきたような手で、棋譜などで見たことはありますが、自分の将棋で指すことはありませんでした。

昔の感覚では△2四歩のような手はなかったのですが、▲同飛なら△3三角があります。

▲2四同飛△3三角▲3四飛△2三銀▲3五飛△9九角成▲2四歩△3四銀▲同飛△3三香で、ソフトの評価値-516で後手有利。

よって先手は▲2四同飛とはできません。

△2四歩以下▲5七銀△2三銀▲4五歩△3三桂▲4六銀左△6五角で、ソフトの評価値-141で互角。

この手順は後手は銀冠に組んでから△3三桂と跳ねる手です。

駒組みとしてはこのような手もあった感じで、本当に大事なのはここからどのように指すかということになります。

最後の△6五角は△7六角~△8七角成を狙った手で、これでいい勝負のようです。

本来だったらもう少し相掛かりを深く掘り下げて調べるのも将棋が強くなる勉強かと思うのですが、最近は相掛かりを指すことがほとんどなくなったのでまた指す機会が増えたら調べてみたいと思います。

戦型選択のミスで不慣れな局面になるのが参考になった1局でした。