上図は、角換わりからの進展で△6一角と龍を取った局面。ソフトの評価値-18で互角。
この局面は先手の桂得ですが、玉が薄く後手からの技がかかりそうな形です。
対局中は先手玉が危ないながらも含みを持たせた歩方がいいと思い▲2二銀と打ちましたがこれが甘かったようです。
実戦は▲2二銀以下△4六飛▲2七玉△2五香▲1八玉△2八香成で、ソフトの評価値-2266で後手勝勢。
この手順の▲2二銀はもたれたような指し方で次の狙いが分かりにくいので、後手は△4六飛~△2五香で先手の飛車を取る形で後手勝勢です。
△4六飛~△2五香で飛車が取られるのをうっかりしていたとはいえ、終盤の手が見えていませんでした。
先手は自玉が危険だったの攻めるならもう少し厳しい手を指すべきでした。
▲2二銀では▲2二金がありました。ソフトの評価値-293で互角。

この手は自玉が危険だと思ったらだめもとで指すような手に見えますが、意外とうるさい手だったようです。
▲2二金には△4一玉か△3三玉か△2二同銀の3通りです。
▲2二金に△4一玉なら▲7四角△5一玉▲5六角で、ソフトの評価値-216で互角。
この手順は△4一玉なら▲7四角があり、以下△5一玉▲5六角で金が取れて自玉が安全になります。
▲2二金に△3三玉なら▲2五桂△同歩▲2四角△同玉▲2五飛△3三玉▲2四銀まで詰みです。
この手順の△3三玉はさすがに危険で、▲2五桂以下詰みです。
▲2二金に△2二同銀なら▲同歩成△同玉▲2四飛△2三歩▲同飛成△同玉▲4一角で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は▲2二金に清算する手で、これが自然なのですが▲2四飛△2三歩に▲同飛成が厳しいです。
先手の持ち駒に金があればこのような筋が見えるのですが、銀なので後手玉が寄るかどうかが気になります。
▲4一角は下から打つ角でここから迫るしかありませんが、これで詰み筋に入っているようです。
▲4一角△3二桂なら▲1五桂△3三玉▲2二銀△同玉▲2三銀△3三玉▲3二角成△2四玉▲2五歩△1五玉▲1六歩で詰みです。
この手順は△3三玉に▲2二銀と銀を捨てて玉を下段に落とすのがいい手です。
▲2二銀△同玉とさせてから▲2三銀と頭から打つのが急所で以下詰みです。
▲4一角△3二金なら▲1五桂△3三玉▲2四銀△同玉▲2五歩△3三玉▲2四銀△2二玉▲2三桂成△同金▲同銀成△3一玉▲3二角成まで詰みです。
この手順は△3二金と受ければ▲1五桂~▲2四銀が鋭いです。
▲2四銀は銀を捨てる手ですが、△同玉に▲2五歩として攻めの拠点を作るのがうまいです。
▲2五歩に△1五玉としても▲2四銀△1四玉▲3二角成まで詰みです。
やはり▲4一角と打てば後手玉は以下詰みのようです。
なお▲2二金△同銀▲同歩成に後手が△4一玉と△3三玉とする手も調べます。
▲2二同歩成に△4一玉なら▲7四角△5一玉▲5六角で、ソフトの評価値+168で互角。
▲2二同歩成に△3三玉なら▲2三と△同玉▲4一角△3二桂▲1五桂△3三玉▲2二銀△同玉▲2三銀△3三玉▲3二角成まで詰みです。
この手順の△3二桂で△3二金も▲2四飛△同玉▲2五歩以下詰みです。
やはり最初の局面図からは▲2二金で意外と大変だったようです。
最終盤の指し手の精度は特に大事なので、このような局面でいい手が指せるようにしたいです。
最終盤で意外な手があったのが参考になった1局でした。