敵の打ちたいところに打って受ける

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△7六桂と打った局面。ソフトの評価値+446で先手有利。

△7六桂は△6八銀からの詰めろで、後手玉に即詰みはないので先手は受けるしかありません。

どのように受けるかという形です。

対局中は△7六桂をうっかりして、最初は▲5八金でぎりぎりかなどと思っていましたが、△4七角に気づきそれ以外の手を探して結局見つかりませんでした。

実戦は▲5八金△4七角で、ソフトの評価値-2384で後手勝勢。

この手は△4七角が△8八銀▲6九玉△6八金の詰めろで、▲4七同金なら△8八銀▲6九玉△6八金の詰みでほとんど受けがありません。

1手ばったりとはこのことで、有利だった局面が1手で敗勢になったので手としては相当悪かったようです。

受け方が分からなかったのですが、△7六桂の局面は先手有利だったので受け方はあったようです。

▲5八金では▲6八歩がありました。

▲6八歩△8八金▲6九玉△5六銀▲7三角で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手順の▲6八歩は敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手で、ここに歩を先着すると先手玉に詰めろがかかりにくくなります。

こういう手が短い時間で見えないのがいまひとつという感じです。

△8八金~△5六銀は、▲5六同歩と取ってくれたら△6六桂と打つ手が詰めろになります。

△6六桂に▲7三角なら△5八角▲同金△7八金▲5九玉△5八桂成▲同玉△6八桂成▲4九玉△3八銀▲同玉△3七金▲4九玉△4八銀まで詰みです。

この手順は△5八角と打つ手がうまい手で、▲同金と取ることで後で△5八桂成と金を補充することができます。

これは後手がうまくいきすぎですが、先手の対応が悪いとこのような展開もありえます。

△6六桂が入ると先手玉は忙しくなるので▲5六同歩はややぬるい手のようです。

よってこの瞬間に▲7三角と打って後手玉に詰めろをかけます。

▲7三角以下△7八金▲6九玉△6八金▲4九玉で、ソフトの評価値+1599で先手優勢。

この手順は▲7三角と打って▲3二金の詰めろに△7八金~△6八金と迫る形ですが、▲4九玉として先手に即詰みはありません。

△7八金に▲同玉なら△6六桂以下先手玉が詰むので要注意です。

▲4九玉以下△3七桂なら▲3八玉△4七銀打▲2七玉△6二飛▲同角成△同金▲4四桂△4二玉▲3二銀不成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は後手は△3七桂~△4七銀打で先手玉への足掛かりを作って△6二飛と受けに回りますが、▲同角成~▲4四桂が▲3二銀成からの詰めろになります。

▲4四桂に△4二玉としますが、▲3二銀不成で後手玉が必至で先手勝勢です。

自分はこのようなところで▲3二銀不成で後手玉に即詰みがないかなど何度も繰り返して考える悪い癖があって、詰まない玉を詰ましにいくようなことを起こしやすいので▲3二銀不成のような必至をかけるのが少し気がつきにくいです。

▲3二銀不成に△5二銀と受けても▲4一金△同銀▲4三飛△5一玉▲4一飛成で詰みです。

▲4九玉以下△6二飛なら▲同角成△同金▲4四桂△5九金▲3九玉△4七桂▲2八玉△3七銀▲1八玉△1七銀▲同玉△2六角▲1六玉△2五角▲2七玉△4四角▲4三銀で、ソフトの評価値+2625で先手勝勢。

この手順は部分的には△3七桂~△4七銀~△6二飛と似たような形ですが、後手の持ち駒が少し多いため複雑になります。

△6二飛に対して▲同角成~▲4四桂で必至みたいですが、△5九金~△4七桂と迫ってきます。

これには▲3九玉~▲2八玉として以下先手玉は不詰みのようです。

なお、△5九金に▲同玉なら△4七桂があって、▲同金なら△5八銀▲同玉△6七角以下詰みです。

また△4七桂に▲4九玉なら△6七角▲3八玉△4九角打▲同金△3七銀▲2七玉△4九角成▲同飛△2六金▲1八玉△2七銀▲2九玉△2八銀右成で詰みです。

やはり将棋は最後まで油断できないようです。

敵の打ちたいところに打って受けるのが参考になった1局でした。