最終盤の攻防が意外と難しい

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△7七歩成と成った局面。ソフトの評価値+1172で先手優勢。

後手が△6九金▲同飛に△7七歩成とした形です。

この局面は先手も少し危ない形なので形勢判断をする余裕がありませんでした。

後手の攻め駒が急所にきているので危ないと思いつつ、後手玉への▲5三角成がどの程度厳しいのかが分かっていませんでした。

このような終盤で精度のいい手を指したいのですが、手が見えないとそれだけで振り出しに戻ります。

将棋の終盤は勝敗を決める上では特に大事なのですが、ここの棋力が落ちると勝てそうな将棋も勝てなくなるのが課題の1つです。

実戦は△7七歩成以下▲同玉△6九角成▲5三角成に変化手順で△4一玉で、ソフトの評価値+263で互角。

この手順は△7七歩成に▲同玉とする手で、△6九角成と飛車を取られる手が次に△8七飛の詰めろになってます。

先手玉が詰めろになるのは分かっていたのですが、7七のと金を残すのは危険だと思って取りました。

△6九角成に▲5三角成は狙いの手ですが、ここで2つ勘違いをしていました。

1つは▲5三角成に△4二歩と合駒をする手ですが、これは▲4三桂△4一玉▲3一金まで詰みです。

対局中は持ち駒に金が増えたことをカウントしておらず、△4二歩にどのように攻めたらいいか分かっていませんでした。

もう1つは△4二歩は▲4三桂以下詰みだったので後手が受けるとすれば△4一玉になるのですが、この手も全く見えていませんでした。

合駒をする1手ばかりかと思っていたので、このあたりの読みも全くお粗末でした。

△4一玉とした局面は6三に金がいなければ▲3一金△5一玉▲5二銀△同飛▲6三桂△6一玉▲7一馬まで詰みですが、6三に金がいるので後手玉に即詰みはありません。

△4一玉に先手玉の詰めろを受けることになりますが、ソフトは▲8七銀を指摘していました。

▲8七銀に△7六歩なら▲同銀左△同桂▲7八銀打で、ソフトの評価値-146で互角。

おそらくこの▲8七銀の受けも実戦だったら指せていない感じがしています。

直感では△6九角成には▲7八銀打を考えていて以下△7六歩で、ソフトの評価値-812で後手優勢。

△7六歩に▲同銀なら△5八馬があります。

また△7六歩に▲8八玉は△9六桂があります。

このような感じで終盤で1手間違えると以下ずるずるといくパターンです。

最初の局面図で▲7七同玉では▲5九玉がありました。ソフトの評価値+1011で先手優勢。

対局中はこの手は全く考えていなかったので、手が見えてないという感じです。

7七にと金があることや、飛車が取られそうなことや将来△3七歩成の挟撃の形になりそうなどはありそうですが、それがどの程度先手玉に厳しいのかが分かっていれば▲5九玉は指せる手でした。

▲5九玉に△6九角成なら▲同玉△6七と▲5三角成で、ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この手順は後手が先手玉に迫るならこれが自然ですが、▲5三角成とした局面は後手玉に詰みが生じる形でした。

▲5三角成で以下詰みというのが全く見えてないです。

▲5三角成に△4二歩なら▲4三桂△4一玉▲3一金まで詰みです。

▲5三角成に△4二銀なら▲4三桂△4一玉▲5一金△同銀▲3一桂成まで詰みです。

▲5三角成に△4一玉なら▲4二歩△同飛▲3一金で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

▲3一金に△同玉なら▲4三桂△3二玉▲4一銀△同玉▲5二角△3二玉▲4一銀△同飛▲同角成△同玉▲3一飛まで詰みです。

この手順の▲4一銀に△同飛なら▲3一桂成△同飛▲4三銀△4一玉▲5二馬まで詰みです。

また▲5二角に△同飛なら▲3一馬まで詰みです。

▲3一金に△5一玉なら▲6三桂△同金▲4二馬で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

▲4二馬に△同玉なら▲4一飛以下手数がかかりますが詰みです。

▲4二馬に△6一玉なら▲8三角以下詰みです。

▲4二馬に△6二玉なら▲5二飛△7三玉▲8二銀△7四玉▲7二飛成△7三歩▲同銀成△同金▲8三角以下詰みです。

詰み手順が複雑なので全部は記載できませんでしたが、終盤はこれくらいの切れ味がないとなかなか競り勝てないので、少しでも棋力を上げたいです。

最終盤の攻防が意外と難しいのが参考になった1局でした。