飛車と銀を活用する筋を考える

上図は、相居飛車からの進展で△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値+696で先手有利。

この局面は先手は4四に歩が伸びているのと2歩得で少し指しやすいと思っていました。

△7五歩と突いた形ですが、後手は中段飛車で5四の銀より6五の飛車が前にいるのでどちらかというと先手は受けやすい形です。

このような少し指しやすい局面からの有利から優勢にして勝勢にするような指し方が理想ですが、安定的な指し方を続けるのは結構難しいです。

少し指しやすいと安全に指したいとかいう気持ちが出ると指し手が伸びないことがあります。

本局も手堅く指したつもりでさらに形勢がよくなったかと思っていたのですが、逆に形勢が少し縮まったようです。

実戦は▲6六歩△6四飛▲5五歩△6三銀▲7五歩で、ソフトの評価値+413で先手有利。

この手順は▲6六歩と飛車取りに歩を打って△6四飛に▲5五歩と5筋の歩を伸ばしました。

後手は△6三銀と引くしかありませんが、▲7五歩と歩を取ってこの瞬間は先手の3歩得です。

この局面の△6三銀とさせたのを相当過大評価していたようで、ここで後手が△4四飛でソフトの評価値+478で先手有利。

△4四飛と歩を取られても先手が2歩得で以下▲4八飛でまずまずと思っていましたが、評価値がだいぶ下がりました。

評価値が下がった理由を考えたのですが、3つありそうです。

1つは先手の角道が止まったことで、▲6六歩と飛車取りに歩を打ったことで角の活用が少し難しくなりました。

2つは4四の歩を取られたことで、攻めの拠点として活用したかった歩を取られることで後手が少し立ち直るきっかけになったようです。

3つは4六の銀の活用するチャンスがなくなったことで、▲6六歩と打ったことで4六の銀を活用する展開にならなかったようです。

これら3つがやや先手にとって損だった可能性が高く、仕切り直しになったようです。

▲6六歩では▲7五同歩がありました。

▲7五同歩に△7六歩なら▲6六角で、ソフトの評価値+656で先手有利。

この手順の△7六歩には▲6六角と受けるのがいいようで、後手は歩切れなのと5四の銀が使いにくいので先手が指せていたようです。

▲6六角に△4二銀なら▲7四歩で、ソフトの評価値+916で先手優勢。

この手順は△4二銀には▲7四歩の桂取りが間に合ってきそうです。

▲6六角に△4二玉なら▲5五銀△同銀▲同角△同飛▲同歩△4四角▲4八飛△4三歩▲6六銀打で、ソフトの評価値+617で先手有利

▲5五銀で▲7四歩なら△6六飛▲同銀△3九角でもつれてきますので、▲5五銀として銀交換から攻め合いを目指す感じです。

▲7五同歩に△同飛なら▲5五銀で、ソフトの評価値+761で先手有利。

この手順の△7五同飛に▲5五銀という手は、多分対局中でも全く見えない手だと思っています。

この瞬間が後手の手番なのと飛車が直通しており、7筋と8筋に歩を打てる形でもあり△6五桂と跳ねる手や銀が質駒なのでチャンスの局面ではあります。

ただし▲5五銀はそれらを見越しての手ですので、ソフトは対応できると言っているようです。

▲5五銀以下△6五桂なら▲6六角△7三飛▲4八飛△4二歩▲6四銀△7四飛▲7五銀△7一飛▲5五歩△6三銀▲6四歩で、ソフトの評価値+1398で先手優勢。

この手順は△6五桂の攻め合いですが、▲6六角と逃げた手が飛車取りなので味がいいです。

△7三飛に▲4八飛と4筋に飛車を回って4四の拠点の歩を活かすのが形のようです。

△4二歩の受けには▲6四銀~▲7五銀と銀を組み替えて先手優勢のようです。

▲5五銀以下△同銀なら▲同角△7七歩▲同金△8八歩▲6六銀△5五飛▲同銀△8九歩成▲7四歩で、ソフトの評価値+1089で先手優勢。

この手順は銀交換から△7七歩~△8八歩と歩を使った攻めですが、▲6六銀と催促して飛車と角の交換に持ち込めば後手玉が薄いので先手優勢のようです。

先手の指し手は▲5五銀とか▲4八飛とかで駒の交換を目指すのと、4筋に圧力をかけるのが大事なようです。

飛車と銀を活用する筋を考えるのが参考になった1局でした。