銀を中央に移動して手厚く構える

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲1九飛とした局面。ソフトの評価値-146で互角。

後手の穴熊に対して先手が▲1九飛と回ったことでいつでも▲1五歩と動いてくることができます。

特に持ち駒に歩が入ると▲1五歩△同歩▲2五桂で将来▲1三歩が狙いになります。

後手としては将来端攻めをされるのは仕方ないですが、ここからどのように手を進めていくかが大事です。

対局中は6六の銀にアタックした方がいいと思って△6五歩と突きました。

実戦は△6五歩▲5五銀△5七角に変化手順で▲1五歩△同歩▲6五桂で、ソフトの評価値+50で互角。

この手順の△6五歩に▲同銀でも▲同桂でも△6四歩があります。

△6五歩に▲5五銀と出ましたが、ここでは▲4六角も有力だったようで△9二飛に▲6五桂とします。

以下△6四歩には▲1五歩△6五歩▲1四歩△6六歩▲2五桂で、ソフトの評価値+144で互角。

この手順は先手が銀桂損で端攻め1本にしぼるとういうことであまり見ない展開ですが、先手は飛車と角と桂馬と香車と歩の5枚の攻めで1三の地点に利いていますのでかなりの迫力があります。

▲5五銀も自然な手で5七の地点に空間があいたので△5七角と打ったのですが、そこで変化手順で▲1五歩~▲6五桂がありました。

この6五の桂馬は将来△6四歩で取られそうですが、▲5三桂成と桂損ですが歩を補充する手もあり後手は△6四歩は指しにくいです。

桂馬が▲6五桂と活用できれば振り飛車としては満足かと思います。

そのような意味で△6五歩は相手の駒を引き込んであまりよくなかったようです。

△6五歩では△5四銀がありました。ソフトの評価値-233で互角。

この手順の△5四銀ですが、金駒を少しでも中央に移動させるのは自然だったようです。

6三の銀のままでは遊び駒になる可能性が高くなるので、早めに△5四銀とすることで▲5五銀に備えるという意味もありそうです。

△5四銀に▲5五銀なら△同銀▲同歩△7五歩で、ソフトの評価値-516で後手有利。

この手順は▲5五銀には△同銀~△7五歩がありました。

先手の6六の銀がいなくなると△7五歩の桂頭の攻めがあり後手が指せそうです。

自分は△7五歩では△6三角かなと思っていたのですが、△7五歩の方が明快のようです。

△5四銀に▲4六角なら△6二飛▲5五銀△4五歩▲6八角△5五銀▲同歩△4三金直で、ソフトの評価値-237で互角。

この手順の△5四銀には▲4六角も気になる手です。

▲6四角を防ぐために△6二飛としますが、▲5五銀から銀交換になると▲5一銀の割打ちの銀があります。

▲5五銀には△4五歩と角を追うのがいいようで、▲6八角に△5五銀~△4三金直が少し浮かびにくいです。

△4三金直は3二の金が浮くという手でもありますが、飛車が2段目にいるので一応ひもがついている形です。

△5四銀に▲4八金なら△6五歩で、ソフトの評価値-257で互角。

この手順の▲4八金は冴えないようですが手待ちの手で、ここで後手も少し迷います。

後手も△5二金とか△3一金などの手待ちもありそうですが、△6五歩と戦いを起こします。

△6五歩に▲同銀なら△6四歩、△6五歩に▲同銀なら△同銀▲同桂△6四歩です。

△5四銀に▲4八金△6五歩に▲5七銀なら△7三角▲3八金△7五歩で、ソフトの評価値-318で後手有利。

この手順の▲5七銀に△7三角が決断の手のようで、間接的に角のラインで相手の玉を睨んでいます。

▲3八金は部分的には自然な手ですが、ここでも△7五歩と突いて後手が少し指せているようです。

この形は6六の銀を移動させてから△7五歩の桂頭攻めが狙いなので、後手は簡単に△7三桂と跳ねないようです。

銀を中央に移動して手厚く構えるのが参考になった1局でした。