危ないようでも意外と耐えていた


上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲5五銀と打った局面。ソフトの評価値+60で互角。

△6二銀と7一の銀が上がった手に▲5五銀と持ち駒の銀を打ってきました。

▲5五銀では▲3六馬と引く方がよかったようですが、少しぬるい手に見えたのかもしれません。

▲3六馬に△9九龍なら▲8八銀打△8九龍▲9九金△同龍▲同銀で、ソフトの評価値+514で先手有利。

この手順は金香と飛車の交換になりますが、後手は歩切れで相手の持ち駒に飛車がある先手の方が指せているみたいです。

▲3六馬に△3三桂なら▲8八銀打△8四飛▲8七歩△5四歩▲2四歩△5三銀▲3八銀で、ソフトの評価値+804で先手優勢。

この手順は▲8八銀打は手堅すぎるイメージがありますが次に▲8一馬の狙いで、▲8四飛には▲8七歩で後手の龍の活躍が見込めません。

後手は△5四歩~△5三銀で自陣の整備をして先手も▲3八銀とする展開ですが、金駒が6枚もある先手の方が手厚く、このような形では先手はあわてて戦いを起こす必要がないのでじっくりした展開で十分です。

実戦の▲5五銀も厳しい手のように見えますが、その手に反応できませんでした。

実戦は▲5五銀以下△9四飛▲4五馬△9九龍▲4四銀で、ソフトの評価値+1688で先手優勢。

この手順は対局中は普通に思っていたのですが、後手としては勝負所がなくなったような感じです。

▲4五馬~▲4四銀というのが何気にいい手だったようで、次は▲3四馬~▲4三銀成が詰めろになります。

▲4四銀には△4三香の受けがありそうですが、▲同銀不成△同玉▲4六香で、ソフトの評価値+1118で先手優勢。

この手順は最後の▲4六香と馬の下から香車を打つのが気がつきにくく、次は▲5五馬のあき王手から▲9九馬が狙いで、後手は歩切れのため受け方が難しいです。

金駒の数も大事ですが、持ち駒に歩があるかないかも大事で歩切れは攻めにしろ受けにしろ単調になりやすくなります。

△9四飛では△4七桂成がありました。

△4七桂成▲同金△同飛成▲同玉△6三銀▲4四桂で、ソフトの評価値+60で互角。

この手順は4七の地点で清算してから△6三銀と自陣に手を戻す展開です。

角金と飛桂の交換になりましたが、▲4四桂の局面の駒割りは角と銀の交換になりました。

後手が少し持ち直したのは、持ち駒に金と歩が入ったので少し粘りがきくような形になったようです。

ただし、▲4四桂の王手も厳しい手で受け損なったら後手負けのような形ですが、評価値を見ると互角だったので驚きました。

▲4四桂以下△2三玉で、ソフトの評価値-204で互角。

△2三玉に▲2四歩なら△同角▲4三飛△3三桂▲5三飛成△6九角▲3八玉△2六歩で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は▲2四歩~▲4三飛が王手ですが△3三桂と盤上の駒を使って受けます。

▲5三飛成が厳しいようでもこの瞬間に△6九角がありました。

受けばかりでなく相手の玉も見る必要がありました。

▲3八玉は悪手ですが、この場合は△2六歩が次に△4七金▲2八玉△7八龍▲同銀△2七金までの詰めろになっています。

△6九角には▲5八金と受けるのが形のようですが、以下△5二金打▲同桂成△同金▲4四龍△4三歩▲4六龍△7八角成▲同銀△3九龍で、ソフトの評価値-2435で後手勝勢。

この手順は▲5八金には△5二金打が手堅いようで、以下先手は龍を逃げますが△7八角成~△3九龍で後手勝勢のようです。

△2三玉に▲4三歩なら△6五角▲5六歩△4三角で、ソフトの評価値-354で後手有利。

この手順は△6五角が攻防に角になっているので、先手も簡単に攻めるのは大変なようです。

危ないようでも意外と耐えていたのが参考になった1局でした。