上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+137で互角。
この局面の後手の構えはちょっと古い指し方ですが、一時期流行した印象があります。
後手の△6二飛に▲4五歩と突いたのですが、ここは仕掛けるべきかどうか迷いました。
対局中は△6二飛の意味はあまり分かってないのですが、▲4五歩で▲2八飛と手待ちをすると△6四角▲4七金△8二飛とするようです。
後手は6四に角を打って先手の攻め駒をけん制したい意味のようで、▲4五歩と仕掛けづらい形にします。
▲4七金と上がったときに△8二飛とするのは手損になりますが、△8二飛で7四歩と突くと▲8三角があり、△6三銀と引いて▲7四角成を防ぐと▲6五銀で後手が困ります。
よって先手は再度▲2九飛と手待ちをすると後手も△4二金引と手待ちをします。
△4二金引の意味は将来△7四歩と突きたいのですが、▲4一角と狙われる可能性があるのでそれを防いでいます。
後手はいいタイミングで△6四角~△7四歩~△7三桂と安定した駒組みにしたいという狙いです。
そのような意味で△6二飛はなかなかの手待ちだったようですが、対局中はなんとなくゆっくりした指し方は先手がまずそうに思ったので▲4五歩と仕掛けました。
実戦は▲4五歩以下△同歩▲同銀△同銀▲同桂△4四銀▲1五歩で、ソフトの評価値+446で先手有利。

この手順は▲4五歩から銀交換になって△4四銀と逃げたときに▲1五歩と突く展開です。
後手の6二の飛車が5一の角のラインにあたるので、この仕掛けは少し先手が面白くなったと思っていました。
▲1五歩も△同歩と取られればどのようにしようか決めてなかったのですが、▲1五歩に△4五銀としたので▲1四歩で、ソフトの評価値+512で先手有利。
▲1五歩に△同歩なら▲同香△同香▲5一角△8二飛▲1五角成のような手があったようです。
▲1五同香に△1三歩もありそうですが、相当受けが強くないと指せないような手です。
よって▲1五歩と突いた局面は先手が少し指せているようです。
なお対局中では△4四銀では△4二銀を少し気にしていましたが、その場合は▲4一角がありました。ソフトの評価値+462先手有利。

△4二銀は次に△4四歩と打って桂馬を取りにいく手ですが、後手は△4四歩と△4五歩に2手を要します。
また△4二銀とすることで上部が少し手薄になるので受ける側からすると指しにくいのですが、攻める側からすると気にはなる手です。
△4二銀には▲4一角があったようですが、これは実戦で打てたかどうかは怪しいです。
▲4一角に△4四歩なら▲2四歩△同歩▲2三歩で、ソフトの評価値+1195で先手優勢。
▲2三歩に△同玉なら▲2四飛△同玉▲3二角成△2八飛▲3七銀△1八飛成▲2六銀△2三銀▲2五歩△1三玉▲2四金△同銀▲同歩△1二金▲2三銀で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。
この手順は△4四歩は狙いの手ですが、▲2四歩~▲2三歩~▲2四飛が激痛でこれで後手玉が寄り筋になります。
▲2三歩に△同金なら2つの指し方がありそうです。
1つは△2三同金以下▲3二銀△1二銀▲2三銀成△同銀▲2四飛△3二銀打▲2三飛成で、ソフトの評価値+3450で先手勝勢。
この手順は▲3二銀成~▲2三銀成~▲2四飛が激痛で、△2四同銀なら▲2三金△3一玉▲3二金まで詰みです。
最後の▲2三飛成に△同銀でも△同玉でも▲2四歩があります。
もう1つは△2三同金以下▲3二銀△1二銀▲4三銀成△同銀▲5三桂成△3二銀▲6二成桂△4一銀▲5二成桂△同銀▲4二飛△1三玉▲5二飛成で、ソフトの評価値+2177で先手勝勢。
この手順は後手玉の直接攻めるより少し遠回りになりますが、飛車を入手して先手がいいいです。
▲4一角に△5二銀なら▲7一銀で、ソフトの評価値+605で先手有利。
▲7一銀に△7二飛なら▲3二角成△同玉▲8二金で、ソフトの評価値+526で先手有利。
▲7一銀に△9二飛なら▲3二角成△同玉▲8三金で、ソフトの評価値+673で先手有利。
△5二銀には▲7一銀として飛車の入手が可能になりそうで先手が指せているようです。
これらの展開を見ると攻めがうまく決まっているようですが、最初の局面図での▲4五歩に対してソフトは△同歩とする手は候補手にありませんでした。
△4五同歩は少し甘いとソフトは見ているようで、これはまた別の機会に調べてみたいと思います。
角換わり腰掛銀の▲4五歩の仕掛けが参考になった1局でした。