雁木の急戦に対する受け方


上図は、先後逆で後手雁木からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+17で互角。

雁木はたまに指すという感じですが、早い段階で▲3五歩と仕掛けてくるような展開にされるのはほとんどありませんでした。

そのため受け方がまずいと気がついたら抑え込まれて作戦負けになりやすいです。

本局もそんな感じで指しにくくなりました。

実戦は▲3五歩以下△同歩▲2六銀△3六歩▲3八飛△5二金▲3六飛△5四歩▲3四歩△4二角▲3五銀△6四角▲3七桂で、ソフトの評価値+140で互角。

この手順は▲3五歩に△同歩として▲2六銀とする展開です。

自分がうっかりしたのは、角交換にはならないので必ず後手の角頭が狙われる形になりやすいです。

角交換できるのであれば角が持ち駒になって角頭は狙われることはないのですが、その形にはならないので▲3四歩と抑え込まれました。

先手の3五の銀と3六の飛車の形で3四の歩を抑えているのが大きく、以下▲3七桂~▲4六歩~▲4五歩が狙い筋になります。

▲3五銀の局面は互角ですが、ここからの後手の指し方が難しいです。

一言で言うと、自分の指し方が指し慣れておらずあまり冴えていないという感じです。

気がついたら指しにくくなっていたという典型的なパターンです。

△3五同歩では△5二金がありました。ソフトの評価値+46で互角。

この手順は△5二金と上がって早めに3筋と4筋を補強する手です。

相手の銀を5段目まで進出させると後手は受け方が難しくなるので、出させないようにする受け方です。

△3五同歩とするから▲2六銀~▲3五銀の筋が生じるので、相手から▲3四歩△同銀とさせることで簡単に2六の銀を5段目まで進出指せないようにする手がありました。

指摘されればそのような棋譜もたくさんあったような気もしますが、これが実際の対局で考えて指すのとただ棋譜を見ているだけで理解度が違ってます。

当然自分で指すことによって気がつく部分というのが多くなります。

△5二金以下▲2六銀△5四歩▲3四歩△同銀▲3八飛△4三金右で、ソフトの評価値-6で互角。

この手順は▲2六銀の形から▲3四歩~▲3八飛の形には△4三金右と受けるのが形でした。

△5二金以下▲2六銀△5四歩▲3八飛△4二角▲3四歩△6四角▲1八飛△3四銀で、ソフトの評価値-120で互角。

この手順は▲3四歩と取り込む前に先に▲3八飛とする形です。

それに対して△3五歩▲同銀とすれば実戦と同じような形になりますが、△3五歩とせずに△4二角が盲点です。

▲3四歩と歩を取り込ませてから△6四角が受けとしては鋭く、▲1八飛と△1九角成を防ぐとそこで△3四銀とします。

この受け方は自分は気がつきませんでした。

なお最初の局面図で、△3五歩と取ったのであれば▲2六銀には△3六歩でなく△3四銀とすべきでした。

△3五同歩以下▲2六銀△3四銀▲3八飛△7三銀▲3五銀△同銀▲同飛△2八銀で、ソフトの評価値-99で互角。

この手順も以前棋譜並べで見たことがあるような気がしますが、抑え込まれる形にせず銀交換をして△2八銀ともたれる指し方です。

2八の銀は桂馬か香車のどちらかは取れそうですが、遊び駒にならずに活用できるかが鍵になるようです。

雁木で相手が急戦にこられたときの対応が分かってないと、それだけで作戦負けになりやすいので本局は参考になりました。

雁木の急戦に対する受け方が参考になった1局でした。