角交換振り飛車の△5五銀の対策

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△4四銀と出た局面。ソフトの評価値+84で互角。

△4四銀は次に△5五銀から△6五歩の狙いです。

このような局面は以前何度か調べたことがあり、どのあたりがポイントになるかなど自分なりには分かっていたつもりですが、いざこの局面になったら次の指し手は悩みました。

最初に△4四銀には▲5六銀が浮かんだのですが、以下△5五銀▲同銀△同歩で次の手が難しいと思ってやめました。

ただし▲5六銀は有力だったようで、△5五銀には▲6七銀と引く手があったようです。

以下△4六銀と歩を取れば▲4八飛で、ソフトの評価値+618で先手有利。

また▲5六銀に△5五銀▲同銀△同歩▲6八金右△4七角▲4五角△5四銀▲4八銀で、ソフトの評価値+9で互角。

将棋は手が広いようで、以前調べたつもりも知らない変化が多くあり、ちょっと形が変わると推奨手も変わることがあり将棋というのは奥が深いです。

実戦は△4四銀以下▲3七桂△5五銀▲5六歩△6六銀▲同銀△3九角▲4八飛△同角成▲同金△6九飛で、ソフトの評価値+20で互角。

この手順は△5五銀に▲5六歩と突っ張って受ける手で、△6六銀と呼び込むことになるので先手も怖い形です。

▲6六同銀に△3九角が狙いの手ですが、▲4八飛で耐えているかどうかです。

以前自分が調べたのは飛車と角銀の交換の2枚替えで先手が駒得になりますが、後手が飛車を1段目に下して△1九飛成とすると飛香と角銀の交換で、いい勝負かという認識でした。

△6九飛に実戦は▲7七銀と受けましたが、ソフトは▲4一角を推奨していました。

▲4一角に△6六飛成なら▲6七銀△6五龍▲7七桂△6七龍▲同金で、ソフトの評価値+6で互角。

この手順は△6六飛成でぼろっと銀を取られますが▲6七銀~▲7七桂で後手の龍が取られるのが盲点です。

▲7七桂には△6七龍▲同金△6五歩で、駒割りは角と銀の交換で先手が少し駒得ですが、先手は歩切れなのでいい勝負のようです。

ただし、▲3七桂とすると後手から動かれて先手が守勢に回ることになるのでやや面白くはなさそうです。

▲3七桂では▲6七金右がありました。ソフトの評価値+84で互角。

この▲6七金右は6六の地点の補強をする手で上部に手厚くなります。

ただし、この手が少し指しにくいのは相手が振り飛車に対して金を3段目に移動させると玉の守りが少し弱くなります。

矢倉に組むなら▲6八金右型の方が堅いのですが、後手から△5五銀~△6五歩のような手あるとそれに対抗するには▲6七金右ということになるようです。

また▲6七金右は4七の銀が浮く形になるので、後手から△6九角のような手がいつでも生じますので、それに対抗できる手段を用意しておかないといけないです。

▲6七金右に△6九角なら▲5八銀△同角成▲同飛△2四歩▲4一角で、ソフトの評価値+751で先手有利。

この手順の△6九角には▲5八銀があり△同角成▲同飛は角と銀の交換で駒得になります。

以下△2四歩と突いても▲4一角ともたれて先手が指せているようです。

▲6七金右に△5五銀なら▲5六歩△4四銀▲1五歩△8四歩▲9八香△5三銀▲4五歩△6二金上▲3七桂△8三銀▲9九玉△7二金▲8八銀で、ソフトの評価値+134で互角。

この手順の△5五銀には▲5六歩と銀を追い払うのが手堅いようで、▲5六歩で▲1五歩などとすると△6五歩で、ソフトの評価値-147で互角。

やはり△5五銀~△6五歩はうるさいので▲5六歩と受けに回るのがいいようです。

以下の先手の構想も難しいのですが、右側は▲4五歩~▲3七桂で、左側は▲9八香~▲9九玉~▲8八銀で、先手は穴熊に囲ってチャンスを待つような感じです。

矢倉に組んだら穴熊に組み替えるというのも、手が難しいときにある駒組みのようです。

角交換振り飛車の△5五銀の対策が参考になった1局でした。