上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲3四角と打った局面。ソフトの評価値-271で互角。
駒割りは飛桂と金銀の交換でいい勝負のようです。
▲3四角と打ったことで1二の飛車はいずれ取られそうですが、そのときに後手玉がどの程度耐えられるかが気になる形です。
後手は8二に歩を打っているのでそれ以上奥に移動することができません。
対局中はいい勝負かと思っていましたが、後手としてはぎりぎりのところで凌いで攻めのターンがくる展開にしたいです。
実戦は△6四歩▲2四歩△3二歩▲2三金△1九飛成▲5五銀で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順の△6四歩は将来6三からの逃げ道のルートを広げて悪くないと思っていましたが、この手はあまりよくなかったようです。
先手は▲2四歩と歩を伸ばして次に▲2三歩成が狙いに対して、後手は△3二歩と金取りにして催促しました。
以下▲2三金と飛車は取られる形になりましたが、△1九飛成と香車を補充する形で後手としては悪くないと思っていました。
飛車と金の交換ならやむを得ないという意味です。
△1九飛成に▲5五銀と打ってきたのですが、対局中はこの手は全く気がつきませんでした。
角取りというのは分かるのですが、後手に銀が入ったら△3八桂成▲同金△4九銀のような手が浮かびます。
ただし、△4九銀と打っても▲6八玉で先手玉にどの程度利いているのかが分かっていませんでした。
また先手に角を渡すと後手玉はどの程度危険なのかも分かっていませんでした。
▲5五銀に対して後手としては1九の龍と2六の桂馬を活用しないと勝負にならないと思って△2八龍としましたが、やはり角を渡すのは少し損だったようです。
実戦は△2八龍以下▲5四銀△同歩▲1二金△同香で変化手順で▲3五角で、ソフトの評価値+928で先手優勢。
この手順の▲1二金に△同香としたのが相当甘い手で、▲3五角とされれば▲2六角と▲5三飛の狙いではっきり先手がよかったようです。
まだ△1二同香では△3八桂成と勝負にすべきでした。
また▲5五銀に△6五角と逃げておいてもまだ大変だったようです。
最初の局面図での△6四歩では△1三飛がありました。
△1三飛▲2三金△1九飛成▲1三金△同香▲2三角成△6二玉で、ソフトの評価値-286で互角。

この手順は△1三飛と逃げる手ですが、この手は全く気がつきませんでした。
△1三飛と逃げても▲2三金で飛車が取られる形になりますが、そこで△1九飛成と香車を補充します。
▲1三金に△同香と取って、この瞬間先手の持ち駒に飛車があるので後手としては怖い形です。
ただし、5四に角がいるので4三の地点に受けが利いているのと、3一に歩があるので▲1二飛のような手には3二の地点に駒を打って受けることができます。
特に後手は持ち駒に香車という安い駒があるので、△3二香と打って受けることで先手の攻めを緩和することができたようです。
先手は▲2三角成として角を活用してきますが、そこで△6二玉と早逃げするのがうまいです。
6二に早逃げすることで5二の地点に駒を打って受ける形や、場合によっては△7一玉と深く逃げることで耐える形です。
後手玉は狭くて窮屈な守りですが、意外と耐久性があったようです。
自分は振り飛車をほとんど指さないことで、玉が右側にいる場合の凌ぎの感覚が経験不足であまりつかめてなかったようで、これもいい勉強でした。
また△6四歩と△1三飛の違いが検討してもあまり分かっておらず、このあたりは自分の棋力ではあまり理解できませんでした。
違いと言えば先手が▲2四歩と突く展開になるかならないかの違いですが、さすがにこれは自分の理解度を大きく超えているようです。
薄い玉の凌ぎ方が参考になった1局でした。