上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+145で互角。
実戦は△4五同歩でこれは自然ですが、後でソフトで調べると▲4五歩に△同歩とする手は推奨手ではありませんでした。
だいぶ前に強い人と指したときに似たような局面で▲4五歩と指したのですが、相手の人は△同歩とはしなかったのを思い出しました。
△4五同歩とすると先手の駒が捌ける可能性があるのですが、△4五同歩としないことでそれ以上駒が衝突しないので先手が動きにくいというのがあります。
矢倉の形で△4五同歩としないのは、相振り飛車で矢倉に組んだ方が同歩と応じないのと同じ考えのようで、駒を捌かせずに単なる歩の交換で終わらせたいという考えのようです。
▲4五歩以下△8二飛▲4四歩△同金▲2四歩で、ソフトの評価値+104で互角。

この後手の手順の△8二飛は6二にいた飛車を8筋に戻すので手損になります。
6二飛の形だと将来先手から▲5一角のような手があり、かえって飛車の位置が悪くて先手に攻められそうというリスクがあります。。
8筋に飛車を戻すとどこかで△8六歩のような手が生じて飛車が働くようなこともありそうです。
▲4四歩に△同金としましたが、△同銀だと▲2四歩から歩の交換をされます。
△4四同金とすると▲7一角のような手が生じますが、△5二飛で先手が攻め切れるかどうかという将棋になりそうです。
▲2四歩に△同歩なら▲2五歩△同歩▲7一角△5二飛▲6五銀△9二角▲2五桂△2四銀▲6六歩で、ソフトの評価値+263で互角。
この手順は▲2四歩に△同歩とすれば▲2五歩が継ぎ歩でよくある形ですが、途中で▲6五銀を入れることで△同銀なら▲2五飛が王手銀取りになります。
▲6五銀に△9二角が狙いの受けですが、▲2五桂を入れてから▲6六歩でいい勝負のようです。
よって▲2四歩に△同銀とします。
▲2四歩△同銀▲7五角で、ソフトの評価値+62で互角。

この手順は△2四同銀には▲7五角があまり見ない手です。
敵陣でなく5段目に角を打つのですが、やや狭いところに打つ角なので決断がいります。
狙いは▲5三角成ですが、自然な受けだと△4三金引になります。
▲7五角△4三金引▲4四歩△4二金引▲4五銀△同銀▲同桂△5二銀▲6四角△8四飛▲5五角△5四歩▲3七角△4三歩▲2六角△3五歩▲4三歩成△同銀▲2五歩△同銀▲3五角で、ソフトの評価値+721で先手有利。
この手順は△4三金引には▲4四歩と入れて△4二金に▲4五銀がうまい手の流れです。
△同銀~△5二銀もしぶとい受けですが、▲6四角が次に▲5五角~▲4三歩成を狙った手です。
後手は△8四飛~△5四歩で先手の角を追います。
▲3七角に△4三歩とされて先手の桂馬が取られそうですが、▲2六角の展開がうまく△4四歩なら▲同角が味がいいです。
△3五歩で先手の角の利きを止めますが、▲2五歩△同銀▲3五角が銀取りと▲5三桂成や▲6二角成の狙いで先手が指せるようです。
このような将棋を見ていると、先手は角や銀の細かい動きで手を作る感じで、桂馬が取られそうでもその寸前まで手を作って取られないようにするのがうまいです。
自分の場合は、攻めが途切れないようにうまく手を作るという感覚を少しでも身につけたいです。
意外なところに角を打って手を作るのが参考になった1局でした。