大駒の接近戦は捕獲に注意する


上図は、先後逆で角換わりから先手早繰銀からの進展で▲7五歩と突いた局面。ソフトの評価値-120で互角。

8二にいた飛車がいる形だったので、▲7一銀を防ぐ意味で△8五飛とした手に▲7五歩と突いてきました。

△8五飛には▲3八飛とか▲4八金をソフトは示していたのですが、▲7五歩も結構怪しい手です。

対局中は▲7五歩の意味が全く分かっていませんでした。

後手は歩切れだったのでむしろ有難いという気持ちになって△同飛としたのですが、これがよくなかったです。

実戦は▲7五歩以下△同飛▲8六銀△3五飛で、ソフトの評価値+909で先手優勢。

この展開は後手は飛車を横に使う展開で、飛車が活用できて少し面白くなったと思っていたのですがこれが相当な勘違いでした。

△3五飛が角取りで調子がいいようでもここから先手にうまい手順がありました。

△3五飛以下変化手順で▲6三角成△同金▲4六銀△3三飛▲3四歩△同飛▲4五銀打で、ソフトの評価値+1101で先手優勢。

この手順は▲6三角成として角と銀の交換から▲4六銀と打つ手で、△3三飛には▲3四歩~▲4五銀打とすれば後手の飛車が取られる形です。

▲4五銀打に△3三飛と逃げても▲3四歩があります。

この手順は全く見えてなかったのですが、相手の方も見えてなかったようで実戦はこのようには進まなかったのですが、後手は飛車を渡す形は自玉が薄いのでどうにもなりませんでした。

最初の局面図から数手先で▲7五歩と打った手に△6四角と打った局面。ソフトの評価値+765で先手有利。

この局面で後手は△6四角と打って次に△3六飛▲同歩△2八角成の狙いや、先手が▲7四歩なら△8六角で銀が取れるので味がいい角かと思っていましたが、これも相当なな勘違いだったようです。

△6四角以下変化手順で、▲6三角成△同金▲4六銀△3三飛▲5五銀打△同角▲同銀△7五歩▲8二角で、ソフトの評価値+645で先手有利。

この手順は△6四角には▲6三角成と角と銀の交換から▲4六銀と打つ手があったようで、△3三飛に飛車は取られない形ですが今度は▲5五銀打として角が取られる形になりました。

▲5五銀打△同角▲同銀で実質的な駒の損得はありませんが、後手陣は薄くなったうえに相手の大駒を持たれると自玉がもちません。

この手順も実戦では現れなかったのですが、指されていれば後手は全然だめなような形です。

飛車が取られる手順や角が取られる手順は両方とも大駒を狭いところで使っているのが特徴で、相手の金駒相手に接近戦はかなり分が悪いです。

最初の局面図で△7五同飛とする手ではまだ△7五同歩とすべきでしたし、最後の局面図の△6四角では△5四歩として相手の角の利きをとめるべきだったようです。

今後は大駒を狭い場所で使いそうなときは読みを入れるようにしたいです。

大駒の接近戦は捕獲に注意するのが参考になった1局でした。