少し指しづらい局面での指し方

上図は、先後逆で相居飛車から後手雁木で▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+129で互角。

雁木は角換わり系でないとよく指す形になるのですが、角の頭をどのように守って切り返すかが毎回難しいです。

角を遠くの右側に移動させれば角の頭は狙われることはないのですが、今度はその角の活用方法がまた難しく、このあたりは毎回手探り状態で指しているという感じです。

本局は角を右側で使う形で、3四歩と抑え込まれているので互角ながらも気持ち的には後手が少し指しにくい感じです。

3四の攻めの拠点がある相手にどのように手を作っていくかという局面です。

先手からは▲2四歩△同歩▲同銀として次に▲3三歩成の狙いがありますので、後手はそれに対抗する手を指さないといけないです。

実戦は△4二金右▲4八金△7三角▲6六銀△6四歩で、ソフトの評価値+454で先手有利。

この手順は△4二金右として3三の地点を補強しました。

▲4八金に△7三角と引いたのは、角が4段目にいると相手の金駒に狙われやすいので3段目に引きました。

▲6六銀に△6四歩と突いたのは、歩越し銀には歩で受けるという形だと思って△6四歩と突きまいた。

それぞれ意味がある手を指したつもりだったので、少し苦しいながらもまずまずかと思っていましたが、思ったより形勢が悪くなっていました。

後手が少し局面を落ち着かせるように指すと、先手の角が働いてくることができる展開になりそうで、7七の銀がいなければ▲4四銀と出る筋が生じます。

▲4四銀を防ぐ形にするには△5三銀とするしかありませんが、▲4六歩~▲4五歩と歩を伸ばされるような形になると後手は手も足も出ない感じです。

先手の駒組みばかりが進んで、後手の攻めの態勢が全くできていないので手が遅れている感じもします。

△4二金右では2通りの手があったようです。

1つは△4二金右では△3七角成がありました。

△3七角成▲同飛△5七桂▲5八玉△4九桂成▲同玉△5五歩で、ソフトの評価値+157で互角。

この手順は△3七角成~△5七桂として先手の玉を薄くする展開です。

駒割りは角と金の交換ですが、先手の玉が薄いのでこれは実戦的な手だったようです。

後手の攻め駒は立ち遅れていますが、先手の駒もばらばらなのでまとめづらいところはあります。

先手は5筋が薄いので△5五歩として、▲同歩なら△5七歩と垂らして攻めの拠点を作ってどうかという形です。

△5七歩以下は、△7三桂とか△3三歩と合わせて▲同歩成なら△同桂として△2五桂を狙うなどがありそうです。

もう1つは△4二金右で△7三桂がありました。

△7三桂▲4八金△5三銀▲2四歩△同歩▲同銀△4二金右で、ソフトの評価値+115で互角。

この手順は△7三桂と跳ねて桂馬の活用を図る手です。

6四に角がいるときに△7三桂と跳ねるのは角が狭くなって使いづらいところもありますが、▲6六銀とすると△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△8六角のような手も生じます。

また桂馬はどこかのタイミングで△6五桂とか、9筋を突き捨てて△9七歩~△8五桂という手もあるので、遊んでいる桂馬を活用するのは自然だったようです。

先手は▲4八金~▲2四歩と動いてきましたが、そこで△4二金右としてぎりぎり耐える形です。

△4二金右に▲6六歩なら△2三歩▲3五銀△6二銀で、ソフトの評価値+139で互角。

この手順の▲6六歩は次に▲6五歩△同桂▲6六銀で桂馬を取る狙いですが、△2三歩~△6二銀としていい勝負のようです。

6四の角が狭くても△6二銀とすることで△5三角と引けるので、辛抱するところは辛抱するのが大事なようです。

少し指しづらい局面での指し方が参考になった1局でした。