遊んでいる角を活用して詰めろをかける


上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲7七玉とした局面。ソフトの評価値-1306で後手優勢。

6八の玉が▲7七玉として△5九角以下の詰めろを受けた手で、ここで後手がどう指すかという局面です。

駒割りは飛と角桂の交換ですが、ここで後手の手番が大きいようで後手優勢のようです。

対局中は苦しい将棋だったこともあり少し面白くなったかとは思っていましたが、そこまで差が開いているとは思っていませんでした。

ただし、先手の持ち駒に飛車が2枚あるので後手としても油断できません。

自分は優勢だった局面をひっくり返されることが数多くあり、中終盤の手があまり見えていないことが多くそれが課題の1つなのですが、本局もおかしくなりました。

序盤から中盤で少しリードして、その形勢を維持したまま終盤に入って1手勝ちで逃げ切る将棋を理想としていますが、なかなかうまくはいきません。

実戦は△8五歩▲4三歩で、ソフトの評価値-842で後手優勢。

この手順の△8五歩ですが、右側から相手玉を攻めるときに攻めの拠点がないので△8五歩としました。

ただし、△8五歩は先手玉への詰めろになっていないので▲4三歩と反撃してきました。

この▲4三歩は結構うるさい手で、この手に対応を間違えるとかなり危険な形になりそうです。

実戦は▲4三歩以下△同玉▲4五歩△同香▲2三飛△3三桂で、ソフトの評価値-325で後手有利。

この手順は4三に攻めの拠点の歩を残すのは危険だと思い△4三同玉としたのですが、▲4五歩△同香を入れてから▲2三飛の王手がうるさいです。

▲2三飛に△3三桂と受けましたが、いつでも▲4四歩と王手をする筋が残り後手玉はかなり危険になりました。

形勢も優勢から有利になって、評価値も1000くらい下がっているので手の流れとしてはよくありません。

△8五歩からの手の流れは、後手が少しずつぬるい手を重ねてと形勢が接近してきました。

△8五歩では△5四歩がありました。

△5四歩▲8七歩△3九成桂で、ソフトの評価値-1255で後手優勢。

この手順は△5四歩と突く手ですが、この手は△8六角打からの詰めろになっていました。

遊んでいる角を活用する手が詰めろになるので△5四歩は自然だったのですが、この手は全く見えていませんでした。

△8六角打の詰めろを消すために▲8七歩としましたが、次に△3九成桂とするのが少し見えづらいです。

△3九成桂で銀を取って駒割りは飛車と角銀桂の交換で後手が大きく駒得しましたが、△3九成桂は詰めろではありません。

△3九成桂の次の狙いは△2九成桂で、桂馬が持ち駒に入ると△8五桂以下先手玉が詰みます。

よって先手はそれ以上の攻めがあるかどうか気になります。

△3九成桂以下▲4三歩△9九角成▲4二金△同金▲同歩成△同馬▲4三歩△9五角▲8六金△同角▲同歩△同馬▲同玉△8五歩▲同玉△7四金▲8六玉△8五歩▲7七玉△8六銀▲6八玉△5八金▲同玉△4九銀▲6九玉△5八金まで詰みです。

この手順は△3九成桂以下▲4三歩と叩く手で、△同玉もありそうですが△9七角成がありました。

△5四歩と突いたことで△9七角成の筋が生じたということで、これも△5四歩の効果です。

先手は▲4二金~▲4三歩と攻めを続けますが、そこで△9五角がありました。

後手の持ち駒にまだ桂馬がないので先手玉は詰まないと思っていましたが、△9五角で合駒請求させるのが大きいです。

▲8六金には△同角~△同馬として△8五歩とすれば詰み筋に入っているようです。

△8五歩▲同玉に金駒が5枚あるので△7四金と打てば以下並べ詰みでぴったりのようです。

このように、相手に攻めさせて金駒を1枚入手してから詰ましにいくというのがうまいです。

遊んでいる角を活用して詰めろをかけるのが参考になった1局でした。