最終盤の攻防が意外と難しい

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△7七歩成と成った局面。ソフトの評価値+1172で先手優勢。

後手が△6九金▲同飛に△7七歩成とした形です。

この局面は先手も少し危ない形なので形勢判断をする余裕がありませんでした。

後手の攻め駒が急所にきているので危ないと思いつつ、後手玉への▲5三角成がどの程度厳しいのかが分かっていませんでした。

このような終盤で精度のいい手を指したいのですが、手が見えないとそれだけで振り出しに戻ります。

将棋の終盤は勝敗を決める上では特に大事なのですが、ここの棋力が落ちると勝てそうな将棋も勝てなくなるのが課題の1つです。

実戦は△7七歩成以下▲同玉△6九角成▲5三角成に変化手順で△4一玉で、ソフトの評価値+263で互角。

この手順は△7七歩成に▲同玉とする手で、△6九角成と飛車を取られる手が次に△8七飛の詰めろになってます。

先手玉が詰めろになるのは分かっていたのですが、7七のと金を残すのは危険だと思って取りました。

△6九角成に▲5三角成は狙いの手ですが、ここで2つ勘違いをしていました。

1つは▲5三角成に△4二歩と合駒をする手ですが、これは▲4三桂△4一玉▲3一金まで詰みです。

対局中は持ち駒に金が増えたことをカウントしておらず、△4二歩にどのように攻めたらいいか分かっていませんでした。

もう1つは△4二歩は▲4三桂以下詰みだったので後手が受けるとすれば△4一玉になるのですが、この手も全く見えていませんでした。

合駒をする1手ばかりかと思っていたので、このあたりの読みも全くお粗末でした。

△4一玉とした局面は6三に金がいなければ▲3一金△5一玉▲5二銀△同飛▲6三桂△6一玉▲7一馬まで詰みですが、6三に金がいるので後手玉に即詰みはありません。

△4一玉に先手玉の詰めろを受けることになりますが、ソフトは▲8七銀を指摘していました。

▲8七銀に△7六歩なら▲同銀左△同桂▲7八銀打で、ソフトの評価値-146で互角。

おそらくこの▲8七銀の受けも実戦だったら指せていない感じがしています。

直感では△6九角成には▲7八銀打を考えていて以下△7六歩で、ソフトの評価値-812で後手優勢。

△7六歩に▲同銀なら△5八馬があります。

また△7六歩に▲8八玉は△9六桂があります。

このような感じで終盤で1手間違えると以下ずるずるといくパターンです。

最初の局面図で▲7七同玉では▲5九玉がありました。ソフトの評価値+1011で先手優勢。

対局中はこの手は全く考えていなかったので、手が見えてないという感じです。

7七にと金があることや、飛車が取られそうなことや将来△3七歩成の挟撃の形になりそうなどはありそうですが、それがどの程度先手玉に厳しいのかが分かっていれば▲5九玉は指せる手でした。

▲5九玉に△6九角成なら▲同玉△6七と▲5三角成で、ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この手順は後手が先手玉に迫るならこれが自然ですが、▲5三角成とした局面は後手玉に詰みが生じる形でした。

▲5三角成で以下詰みというのが全く見えてないです。

▲5三角成に△4二歩なら▲4三桂△4一玉▲3一金まで詰みです。

▲5三角成に△4二銀なら▲4三桂△4一玉▲5一金△同銀▲3一桂成まで詰みです。

▲5三角成に△4一玉なら▲4二歩△同飛▲3一金で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

▲3一金に△同玉なら▲4三桂△3二玉▲4一銀△同玉▲5二角△3二玉▲4一銀△同飛▲同角成△同玉▲3一飛まで詰みです。

この手順の▲4一銀に△同飛なら▲3一桂成△同飛▲4三銀△4一玉▲5二馬まで詰みです。

また▲5二角に△同飛なら▲3一馬まで詰みです。

▲3一金に△5一玉なら▲6三桂△同金▲4二馬で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

▲4二馬に△同玉なら▲4一飛以下手数がかかりますが詰みです。

▲4二馬に△6一玉なら▲8三角以下詰みです。

▲4二馬に△6二玉なら▲5二飛△7三玉▲8二銀△7四玉▲7二飛成△7三歩▲同銀成△同金▲8三角以下詰みです。

詰み手順が複雑なので全部は記載できませんでしたが、終盤はこれくらいの切れ味がないとなかなか競り勝てないので、少しでも棋力を上げたいです。

最終盤の攻防が意外と難しいのが参考になった1局でした。

穴熊の守りの銀は取らせないようにする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8五桂と打った局面。ソフトの評価値+970で先手優勢。

駒割りは角桂と香車の交換なので実質先手が角得です。

後手が△8五桂は先手の穴熊を直接攻める手で、先手としても嫌な形です。

後手の方が8筋と9筋は攻め駒が多いので、先手はどのように相手の攻めをかわすかという形です。

先手の穴熊は5七に角がいるので端に利いておらず、また角道が通っていませんので角の働きがいまひとつです。

また△4五に銀がいますが、この銀が働いてくると先手玉は端からと両方から攻められることになるので、できればそのような展開は避けたいです。

△4五銀の形から△4六歩と先手の角道を止めて、△4七歩成で挟撃の形のイメージです。

実戦は▲9六銀△9三香打▲8八玉△9五香▲同銀△同香▲9四歩で、ソフトの評価値+295で互角。

この手順の▲9六銀ですが、9筋の攻めにまともに受ける形なのでできれば指したくなかったです。

最初は▲8六銀が自然かなと思っていましたが、△9六香からの対応がよく分からなかったのでやめました。

後手は△9五香からまともに攻めてくる形で、清算してから▲9四歩に期待をしていたのですが、これもどの程度の効果があるか分かりにくいです。

▲9四歩の瞬間の駒割りは、角桂と銀の交換なので先手が駒得していますが、9筋の先手の薄さもあり互角のようです。

先手は持ち駒に角をもっていますが、後手の銀冠に角は使いづらい形です。

先手優勢だった局面が互角になるのでは、かなり先手の指し手の精度が悪いです。

▲9六銀では▲8六銀がありました。

▲8六銀△9六香▲8八玉△9七歩で、ソフトの評価値+920で先手優勢。

この手順は▲8六銀と桂先の銀の形の受けで受けとしてはこれが自然です。

△9六香は▲8六銀とすることで生じた手で、先手は9五に歩があるため歩を打って受けることができません。

よって▲8八玉と逃げてここで後手が△9七歩と打ってきます。

後手は9筋に攻め駒を集めていますが、持ち駒もなくなったのでぎりぎりの攻めです。

真ん中の局面と最後の局面図はよく似た形ですが、形勢に大きな差があるようです。

真ん中の局面図の駒割は角桂と銀の交換で先手が駒得ですが、後手は9筋に攻め駒の桂馬と香車がある状態でかつ持ち駒に銀と歩が2枚あります。

金駒を1枚補充したのが大きいようで金駒の数は3対5で後手の方が多いので、後手の駒損はそこまで大きく目立ちません。

それに対して最後の局面図は、先手は8六に銀が残って攻防に利いているのと、後手は9筋に攻め駒をいっぱい使って持ち駒はありません。

ここから先手の手として最悪なのは、△9七歩以下▲同桂△同香成▲同銀△同桂成▲同玉△9五香▲9六歩△同香▲同玉△9一飛▲9五歩△同飛▲同玉△8五銀で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は後手の理想的な展開で、9筋の攻めを丁寧に受けようとして先手の玉が9筋で踏ん張ると後手から△9一飛~△9五飛の大技が飛んできて、▲同玉に△8五銀で先手玉は受けなしです。

まともに受けすぎるとかえって自玉が中段に引き込まれて危険になります。

△9七歩に対しては、先手は相手の攻めをいなしつつ玉を右側の方に移動させるのがいいようです。

△9七歩以下▲4八飛△9八歩成▲7九玉△8九と▲同玉△5四金▲2八角で、ソフトの評価値+1164で先手優勢。

△9七歩には▲4八飛が後手の歩切れをついた手で、眠っていた飛車が働きます

後手は△9八歩成~△8九とで桂馬を補充してから△5四金と受けますが、そこで遠見の角の▲2八角が鋭いです。

▲2八角に△7三桂なら▲7九玉△9五香▲同銀△4六歩▲9四歩△4一飛▲3二成桂△4三飛▲8六歩△9七桂成▲4六角左△同銀▲同角で、ソフトの評価値+1719で先手優勢。

この手順は後手は歩を補充してから△4六歩で先手の大駒の利きを止めますが、以下▲9四歩で押さえて後に成桂を活用してから▲4六角左で大駒を捌いて先手優勢です。

▲2八角に△7一玉なら▲6五桂△6一桂▲7九玉△9七香成▲1一成香で、ソフトの評価値+1709で先手優勢。

この手順は△7一玉には▲6五桂として次に▲7三桂成を狙う手で、△6一桂と数の攻めには数の受けですが、▲7九玉~▲1一成香で先手優勢です。

やはり先手の守りの銀はできるだけ取られないようにして、8六に置くことで攻防に役立つようでした。

穴熊の守りの銀は取らせないようにするのが参考になった1局でした。

自陣飛車を打って粘ってみる

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲4三馬と歩を取った局面。ソフトの評価値+669で先手有利。

3二に馬がいる形で▲4一銀と打って△5一玉に▲4三馬とした形です。

駒割りは飛桂と金銀の交換ですが、▲4三馬は▲5二金からの詰めろです。

それに対して先手玉は詰まないので後手は受けに回ることになります。

先手が先に攻めている形で先手有利のようですが、ここから後手が頑張れるかどうかです。

実戦は▲4三馬以下△4一玉▲6一馬△5二銀だったのですが、そこで変化手順で▲7一馬で、ソフトの評価値+2148で先手勝勢。

この手順は△4一玉として銀を取って詰めろを受ける手で自然なように見えますが、これがよくなかったようです。

▲6一馬と金を取って△5二銀と受けるのは自然ですが、そこで▲7一馬がありました。

この▲7一馬というのが後手としては馬が遠ざかって一瞬ありがたいような気もしますが、駒割りが飛桂と金金銀になり後手は駒損です。

またこの局面は金駒の数が先手は7枚に対して後手は1枚です。

形勢判断の1つに金駒がどれだけあるかというのがあり、金駒が極端に少ないと体力勝ちができません。

局面が長引けば長引くほど勝ち目がないということで、後手としては楽しみがありません。

最初の局面図は少し後手が苦しいのですが、少しでも粘って紛れるような形にすべきでした。

△4一玉では△4七桂成がありました。

△4七桂成▲6九玉△8二飛で、ソフトの評価値+813で先手優勢。

この手順は△4七桂成と捨てる手ですが、▲同玉なら△4五飛の王手馬取りがあります。

よって▲6九玉と逃げましたが△8二飛の自陣飛車が打ちにくいです。

持ち駒の飛車という駒は敵陣に打って攻めに使うのが圧倒的に多いのですが、中盤で△8二飛と詰めろを消すだけに受けた飛車というのは珍しいです。

ただ受けただけの飛車というのは、相手にとってみれば自玉が安全になるので大変ありがたいです。

ただし、これで後手玉を寄せるというのは意外と大変なようです。

△8二飛に▲5二金ではさすがに先手が無理気味です。

また5筋に歩が打てれば▲5二歩としたいのですが、2歩のため打てません。

△8二飛に▲2一馬なら△4一玉▲8三歩△同飛▲3二金△5一玉▲4二金△同玉で、ソフトの評価値-664で後手有利。

この手は▲2一馬と桂馬を補充する手は△4一玉で銀を取られます。

▲8三歩は飛車の横利きを消す手ですが、△同飛と取ります。

以下▲3二金には△5一玉と逃げて▲4二金には△同玉で後手陣はさっぱりしたので後手有利のようです。

△8二飛に▲8三歩なら△同龍▲2二歩△3三角▲2一歩成△9九角成▲7五桂△7四龍▲8三歩△9二飛▲1一と△4二歩▲3二馬で、ソフトの評価値+440で先手有利。

この手順は▲8三歩と打って△同飛なら▲5二金から詰みです。

また△同龍とさせると龍が自陣に戻る形で先手玉が安全になります。

△8三同龍に▲2二歩とゆっくり攻める方針ですが、△3三角として飛車の横利きを通しながら△9九角成を狙います。

以下先手は桂馬を後手は香車を取り合う展開から▲7五桂と狙いの手に対して△7四龍がしぶとい受けです。

▲6三桂成を受けるという手ですが、自陣に戻った龍も全力で受けに回ります。

最後の△4二歩▲3二馬でまだ先手有利のようですが、後手は大駒の力で寄り形から粘る展開で勝負になっているようです。

ただ受けるだけの自陣飛車では勝ち目がないと思いがちですが、指されてみると先手も決めにいくのが意外と大変なようでした。

自陣飛車を打って粘ってみるのが参考になった1局でした。

角換わり腰掛銀の先後同型からの展開

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で△8六同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+71で互角。

角換わり腰掛銀の▲2九飛▲4八金▲6六歩型の先後同型で、後手から△6五歩と仕掛けました。

本来は先手から仕掛けるのですが、序盤で先手から角交換したことで先手と後手が入れ替わったような形です。

△6五歩▲同歩△同銀▲5五銀に△8六歩▲同歩と突き捨てた形です。

ここで後手がどのように手を繋げるかという形です。

この形は▲2九飛▲4八金型で最初の頃によく指された形ですが、最近はほとんど指されなくなりました。

どちらかというと後手がこの形を避けているような印象がありますが、実際に指されるともちろん簡単ではありません。

対局中はここでどのように指すのかが直ぐに思い出せませんでした。

△8五歩とか△7五歩が最初に浮かんだのですが、ちょっと手順を変えて△3五歩から指すとどうなるかが気になったので△3五歩と指しました。

実戦は△3五歩▲1八角△7五歩▲3五歩△8四飛で、ソフトの評価値+224で互角。

この手順の△3五歩ですが、ソフトの候補手にある手でした。

△3五歩にソフトは▲6六歩と打つのを指摘していましたが、対局中は▲1八角と打ってくるだろうと思っていました。

実際の対局も▲1八角と打って以下△7五歩に▲3五歩△8四飛で、先手が少し指しやすそうですが互角のようです。

△7五歩と突いて△8四飛と浮く形は、後手の飛車が横に利いて悪くはないです。

1八の角は簡単に敵陣に成れる形ではないので、活用するには力がいりそうです。

△3五歩ではソフトは2通りの手を示していました。

1つは△3五歩で△8五歩です。

△8五歩▲6六歩△8六歩▲8八歩△5四銀▲同銀△同歩▲6三銀△5三玉で、ソフトの評価値+270で互角。

この手順はプロの先生の将棋でも先後逆であったようです。

銀交換をして▲6三銀と打つのは狙い筋ですが△5三玉は知っていないと指しにくいです。

△5三玉に▲6二銀不成や▲7四銀成などがあり、ここからも難しい戦いになりそうです。

気分的には後手玉の方が薄いので少し指しづらい印象がありますが、先手玉も8筋は壁になっており、△4七銀▲同金△3八角のような狙いがあります。

もう1つは△3五歩で△7五歩です。

△7五歩▲同歩△7六歩▲8八銀△5四歩▲6四銀△8四飛で、ソフトの評価値-73で互角。

この手順は△7五歩~△7六歩とする手で、自分はこの変化は知りませんでした。

先手の7七の銀を壁銀にしてから△5四歩と突くのが盲点です。

以下▲6四飛に△8四飛で先手の銀を取る狙いです。

この手順は△8四飛の瞬間が後手は歩切れで、先手に指したい手がいくつかあるので後手としては少し怖い形です。

△8四飛に▲7三銀不成なら△同金▲6二角△8三飛▲7一角成△5五歩▲6七歩△4七銀で、ソフトの評価値-939で後手優勢。

この手順は先手は銀と桂馬の交換から馬を作る形ですが、△5五歩が味がいい手で▲6七歩の受けには△4七銀で▲同金なら△3八角の狙いで後手が指せているようです。

△8四飛に▲7四歩なら△同飛▲7五銀△同飛▲6四角△5三角▲7五角△同角で、ソフトの評価値-884で後手優勢。

この手順はややうまくいきすぎですが、先手が▲7四歩~▲7五銀で銀を捨てて王手飛車狙いですが△5三角で後手優勢のようです。

△8四飛に▲6三歩△6四飛▲6二歩成△同飛で、ソフトの評価値-44で互角。

この手順は▲6三飛には△6四飛と金と銀の交換をするのがいいようで、この展開なら互角のようです。

角換わり腰掛銀の先後同型からの展開が参考になった1局でした。

方針の分かりづらい局面で手を作る

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲8五歩と打った局面。ソフトの評価値+154で互角。

先手が8筋から逆襲してきた形で、飛車取りなので飛車が逃げることになりますが、後手は飛車をどこに逃げてその後の展開がどうなるかを考える必要があります。

▲8五歩に対して△8二飛とするのはこの場合は悪いようで、▲8六飛で後手の飛車が狭すぎます。

よく対ひねり飛車などで▲8五歩と打たれたら△8二飛と引くようなケースもありますが、本局の場合は△7二銀型で△6四歩~△6三銀とするのは手数がかかります。

また、▲8四歩と伸ばされることを考えると先に△8三歩と打つことになりますが、それでは後手は飛車の活用が難しく発展性がないので指しにくいです。

よって飛車は横に逃げることで△6四飛としましたが、これはまずかったです。

△6四飛はどこかで△9五歩▲同歩△9八歩▲同香△8九角を狙ったのですが、▲8七銀と上がって何もないので1手の価値がなかったです。

△6四飛では△2四飛がありました。

△2四飛▲8六飛で、ソフトの評価値+156で互角。

飛車を逃げるなら△2四飛が自然だったようです。

ただし、▲8六飛とされた後のその後の構想が難しいかと思っていました。

後手は持ち駒に歩があるのですが、先手が▲8四歩と伸ばしてくると△8二歩と受ける必要があります。

また▲8二角と打ち込んでくる可能性もあり9一の香車が守りづらくなります。

そのように考えると、▲8六飛には△8二歩で歩切れになりますが辛抱するしかなさそうです。

▲8六飛以下△8二歩▲8四歩△3四銀で、ソフトの評価値+220で互角。

この手順は△8二歩の先受けに▲8四歩と伸ばしてきました。

そこでまた次の後手の手が悩みどころなのですが、そこで△3四銀があったようです。

自分はこの△3四銀という手がなかなか見えづらいです。

△3四銀は5段目にいた銀を引いて立て直すという手ですが、なかなかの手のようです。

△3四銀に▲8七銀なら△3五銀で、ソフトの評価値+22で互角。

この手順は▲8七銀は自然なような手でも△3五銀と出られると次に△2六歩からの攻めを受けづらいです。

△3四銀に▲3六歩なら△2六歩▲同歩△同飛▲2七歩△2四飛で、ソフトの評価値+196で互角。

△3四銀に▲3六歩と突くと△3五銀とは出られませんが、今度は△2六歩▲同歩△同飛という手が生じます。

先手が4段目の歩を突くことで△2六歩という手が生じて、後手は歩切れを解消することができます。

歩切れから持ち駒に歩が入るというのは結構価値が高く、これで有利とか優勢にはなりませんが、攻めにしろ受けにしろ手の可能性が高くなります。

△2四飛に▲7四歩は△6四角がありますので、▲3六歩と突くと角のラインに注意が必要です。

△3四銀に▲5六角なら△4五銀▲8三角成△同歩▲同歩成△2一飛▲8四歩で、ソフトの評価値+502で先手有利。

この手順は▲5六角と打って3四の銀をけん制すると同時に▲8三歩成を狙っています。

▲5六角には△4五銀が角取りで1手早く受かっているようですが、この場合は▲8三角成があり△同歩なら▲同歩成△同銀▲同飛成があります。

これが普通の受けですが、▲8三同歩成に△2一飛が一見うまい受けです。

▲7二とには△同金で1段飛車のおかげで先手の▲8一飛成を防いでいますが、△2一飛には▲8四歩と打って次に▲7二歩成△同金▲8三歩成が厳しいです。

△3四銀に▲5六角なら△2六歩▲同歩△7一金▲9五歩△3五銀▲9四歩△2六銀で、ソフトの評価値+228で互角。

この手順は▲5六角に△2六歩~△7一金が分かりませんでした。

△2六歩の突き捨ての意味は後で△3五銀~△2六銀と出るための突き捨てです。

また△7一金の受けもうっかりしやすく▲8三歩成なら△同歩▲同角成△同銀▲同飛成△8二歩の受けがあります。

よって▲9五歩~▲9四歩の端攻めに対して、後手は△3五銀~△2六銀でいい勝負のようです。

このあたりの指し手は何気ないところですが、浮かばない手がたくさんありました。

方針の分かりづらい局面で手を作るのが参考になった1局でした。

攻防の香車を打って手を繋げる

上図は、角交換振り飛車からの進展で△7四馬と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+894で先手優勢。

駒割りは飛銀香と金金の交換で先手がやや駒得をしていました。

ただし、先手玉は守りが薄く後手玉は馬付きの囲いなので結構しっかりしています。

先手としては後手の攻めをかわしながら後手玉に迫っていきたいです。

対局中は結構大変と思っていましたが、次の手はややぬるかったようです。

実戦は▲4四銀で以下変化手順で△5六桂▲8二馬△4八金▲6九玉△7三馬で、ソフトの評価値+325で先手有利。

この手順の▲4四銀は遊んでいる銀を活用して後手玉に迫るという手ですが、この手は詰めろではありません。

後手は▲4四銀に△5六桂と攻めの足掛かりを作ってきます。

▲8二馬は次に▲6一飛成△同銀▲5三金の詰めろですが、△7三馬と詰めろを受けてどうかという展開です。

▲4四銀はソフトの候補手の1つでそこまで悪くはなかったようですが、ソフトは▲6五歩を推奨していました。

▲4四銀では▲6五歩で、ソフトの評価値+685で先手有利。

この手順は▲6五歩と突く手で、9一に馬がいるので馬を活用する意味がありますが、後手は7四に馬がいるので△6五同馬と取る手がありそうです。

△6五同馬とすると6四の地点を守りつつ、馬が先手陣に直通するのであまり効果がないようにも見えます。

しかし△6五同馬とすると▲6九香とするのが厳しいようです。

この▲6九香は攻防の手で、直接的な狙いは▲6七香と金を取る手ですが、6七の金がいなくなると▲6四歩や▲6四馬のような手が生じます。

後手の6七の金がいなくなると先手玉はだいぶ安全になるので、この金にアタックするのがいいようです。

その場合は香車を直通する形にするには、▲6五歩と突き捨てることで6筋を軽くするという意味があったようです。

▲6五歩というのはいわゆる筋というような手だったようです。

▲6五歩以下△5六桂▲6九香△7七金▲同桂△3九銀▲6四馬で、ソフトの評価値+1462で先手優勢。

この手順は▲6五歩には△5六桂が実戦的な手のようです。

6八の地点と4八の地点を抑えながら駒がたくさん入れば詰み筋を狙えそうです。

△5六桂にも▲6九香という手があったようですが、後手も△7七金~△3九銀が鋭いです。

▲6九香と打つことで6九から逃げるルートがなくなったので先手玉が狭くなります。

△3九銀は△4八金からの詰めろなので、この瞬間に返し技があるかどうかという形です。

△3九銀に▲6四馬で後手玉が寄るかどうかが気になります。

▲6四馬に△同馬なら▲同歩△5二玉▲7四角△6三歩▲同角成△同銀▲6一飛成△同玉▲6二金△同玉▲6三歩成△7一玉▲7二金まで詰みです。

この手順は△6三歩に▲同角成~▲6一飛成が鋭いです。

▲6四馬に△5二玉なら▲7四馬△6三歩▲6一飛成△同玉▲7五馬で、ソフトの評価値+1409で先手優勢。

この手順は難しいですが、△6三歩と受けられて後手玉に詰みはなく先手玉は詰めろなので先手の負けのようにも見えます。

△6三歩には▲6一飛成があり、△同玉に▲7五馬が先手玉の詰めろを消す手です。

▲7五馬に△2八銀成と飛車を取る手は、▲5二金△同玉▲5三銀以下詰みです。

よって▲7五馬は詰めろ逃れの詰めろということになります。

▲7五馬には△4八金と打ってどうかという展開になりそうですが、先手玉は即詰みがなく先手が指せているようです。

今回の局面は自分には難しすぎでしたが、少しでも中終盤に鋭い手を指せるようになりたいです。

攻防の香車を打って手を繋げるのが参考になった1局でした。

矢倉の焦点の歩の対応

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△8八歩と打った局面。ソフトの評価値+1150で先手優勢。

駒の損得はなくいい勝負に見えても、ソフトの形勢判断は先手優勢になっていました。

対局中はどちらが形勢がいいかなど考える余裕はほとんどなく、目の前の局面でどのように指したらいいかと考えることがほとんどです。

改めてこの△8八歩の局面を見ると、後手の金駒は2二の金が壁になっており7三の金と4五の銀も後手玉から離れてばらばらなので、玉の囲いの差で先手が優勢のようです。

ここで後手が△8八歩と打ってきたのですが、対局中は嫌な手がきたなと思っていました。

何で取っても味が悪いということですが、実戦の短い時間でどの変化も読むのは無理なので結局直感になります。

実戦は△8八歩以下▲9七桂△7六歩▲同銀△7七歩▲同金に変化手順で△7五歩で、ソフトの評価値+187で互角。

この手順は後手は歩をたくさん使って攻める手ですが、先手陣は矢倉だったのが形が崩れてきました。

▲9七桂と逃げることで桂馬は取られませんが、7七の駒の利きが1枚なくなったことになります。

後手は▲9七桂に△7六歩と突くのが鋭く、このような歩を残すと後手の攻め駒の拠点になるので普通は取ることが多いです。

よって▲7六同銀としましたが、また△7七歩と叩きます。

玉が1段目にいる場合の守り駒の金は、普通2段目より3段目になると守りが弱くなりやすいのです。

そのような意味で▲7七同金とはしたくないのですが、7七に攻めの拠点の歩が残ると先手玉が危険になりますので、▲7七同金とします。

▲7七同金に△7五歩も鋭く▲8七銀と引けば△7六銀と7五の歩を拠点に攻めてきます。

また▲7六同金とすると金が4段目に上がり守りがどんどん弱体化していきます。

そのような意味で▲9七桂としたのは危険だったようです。

▲9七桂では▲8八同玉がありました。ソフトの評価値+1037で先手優勢。

この手は▲8八同玉と矢倉に入城する手です。

これが序盤であれば普通の手ですがなぜこの局面で手が少し指しにくいかというと、後手の持ち駒が豊富なのと、8六の歩を突き捨てているのと、7六に守りの歩がいなくて相手の歩が7五にいるためです。

▲8八同玉とすることで相手の攻め駒に近づくということになりそうです。

▲8八同玉に△8七歩なら▲同金△7六銀▲同銀△同歩▲4三歩△4一歩▲7一角△7五桂▲8二角成△8七桂成▲同玉で、ソフトの評価値+2045で先手勝勢。

この手順は後手は△8七歩~△7六銀と攻めてきたのですが、▲同銀△同歩でここで先手に手番が回るのが大きいです。

▲4三歩と垂らして次に▲4二銀の打ち込みを狙います。

▲4二銀に△3二玉なら▲3五桂が次に▲4一銀打の詰めろになります。

よって▲4三歩に△4一歩と受けましたが▲7一角が厳しく、△7五桂としても▲8二角成で△8七桂成に▲同玉で先手玉に迫る手がありません。

後手は守りが薄いので単純に駒を渡して攻めるのは反動がきついようです。

▲8八同玉に△8五歩なら▲7一角△7二飛▲5三角成△4二銀▲4四馬で、ソフトの評価値+1905で先手優勢。

この手順の△8五歩は▲同歩なら△8六歩と垂らして、▲同銀なら△7六桂のような狙いですが、△8五歩に▲7一角が厳しいです

△7二飛に▲5三角成として△4二銀とはじきますが▲4四馬と逃げて次に▲4三歩を狙って先手優勢です。

後手は△7二飛で飛車の利きがそれたのと、△4二銀と持ち駒の銀を使って受けたので先手の攻めが緩和されます。

▲8八同玉に△7六桂なら▲同銀△同歩▲7一角△7二飛▲5三角成△4二銀▲4四馬△5四銀打▲3五桂で、ソフトの評価値+2473で先手勝勢。

この手順は△7六桂にはあっさり▲同銀~▲7一角でやはり先手が指せているようです。

なお▲9七桂では▲7一角もあったようです。

▲7一角△8九歩成▲同玉△7二飛▲5三角成△4二歩▲7四歩△同金▲4三歩で、ソフトの評価値+2026で先手勝勢。

この手順はややうまくいきすぎですが、先に▲7一角と先着する手もあったようで△8九歩成と桂馬を取られますが▲同玉ですっきりした形で以下攻めに専念できそうです。

矢倉の焦点の歩の対応が参考になった1局でした。

角の打ち間違いで形勢を損ねる

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲2二角成とした局面。ソフトの評価値-194で互角。

お互いの飛車が2四と8六にいる状態で後手が△5二玉としたのですが、先手が▲2二角成△同銀▲7七角△8九飛成▲2二角成と進みました。

自分は△5二玉のときにこの展開をノーマークだったので▲2二角成に△4二角としましたが、これはよくなかったです。

実戦は▲2二角成以下△4二角▲2八飛だったのですが、以下変化手順で△2二金▲同飛成で、ソフトの評価値+948で先手有利。

この手順は△4二角は部分的に見た手だなと思って指したのですが、▲2八飛と引かれると次に有効な手がありません。

本来は▲2二同飛成の局面で先手の玉が5九の形だったら△7九龍▲同金△7七角▲4八玉△2二角成がありますが、▲5八玉型なので成立しません。

▲2二同飛成以下△4四角なら▲2一龍△9九角成▲4一銀△6二玉▲5二金△同金▲同銀成△同玉▲7一龍で、ソフトの評価値+1726で先手優勢。

この手順は△4四角と打って反撃する手ですが、▲2一竜と桂馬を補充してから▲4一銀~▲5二金の俗手で攻めが続くようです。

▲7一龍の形では後手は後手玉がもちません。

▲2二同飛成以下△3三角打なら▲2一龍△5一金▲3二金△8六桂▲6九銀△9九角成▲4二金△同玉▲2二角△4四香▲4五桂△同香▲9九角成△同龍▲2四角で、ソフトの評価値+3458で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎのところはありますが、▲2一龍に△5一金と辛抱すると▲3二金とはりつきます。

後手は△8六桂は狙いの反撃ですが、▲6九銀と下から打つのが形のようで、△7八桂成には▲同銀直と形よく受けることができます。

よって△9九角成としましたが▲4二金~▲2二角がうまい手順です。

後手の馬を消す狙いで△4四香と拒否しても▲4五桂があり、△同香なら▲9九角成~▲2四角で先手勝勢です。

最後の▲2四角はうまい手で△3三桂なら▲2二龍の一間龍の筋で、合駒が取られて無効です。

△4二角では△1五角がありました。ソフトの評価値-175で互角。

この手順の△1五角もこのような形で見たことがありました。

△4二角と△1五角の違いが分かってなかったのですが、△1五角に▲2八飛と引くのは△2七歩▲同飛△2六歩があります。

△1五角に▲2八飛△2七歩▲同飛△2六歩▲同飛△同角▲3二馬△8六桂で、ソフトの評価値-243で互角。

この手順は決して後手有利にはなりませんが、飛車を取って△8六桂と反撃する形でいい勝負のようです。

△4二角と△1五角の大きな違いは、▲2八飛に△2七歩~△2六歩と叩けるかどうかです。

△1五角に▲2五飛なら△3三桂▲1五飛△2二金▲8八角△8七歩▲同金△4四角▲6六歩△同角▲同角△7九龍で、ソフトの評価値-450で後手有利。

この手順はお互いに角を問い合う形で、すっきりした形になると飛車を成りこんでいる後手が指しやすいです。

▲8八角は次に▲9八銀と打って龍を取る狙いですが、△8七歩と利かせて▲同金に△4四角がうるさいです。

▲6六歩と角交換を拒否しても△同角▲同角△7九龍で、龍の活用ができそうです。

△1五角に▲3四飛なら△2二金▲3一飛成△3三角▲2三歩△8六桂▲6九銀△4二角打▲2二龍△同角▲同歩成△3三角で、ソフトの評価値-554で後手有利。

この手順はさすがに先手が少し無理気味で、角を捨てて飛車が成れても△3三角であませるかどうかという形です。

▲2三歩はうるいさいのですが、△8六桂~△4二角打で後手が少し指せているようです。

△1五角に▲2一馬なら△2四角▲3二馬△8六桂▲6九金△7八桂成▲同銀△9九龍▲5五桂△4二金で、ソフトの評価値+204で互角。

この手順は先手は▲2一馬~▲3二馬でこの時点では飛車と金桂の交換で先手が駒得になります。

以下△8六桂が狙いの反撃に▲6九金と打つ受け方ありました。

▲6九金では▲6九銀もありますが、持ち駒に銀を残した方が先手は攻めに使いやすいようでそれで金を受けに投入しました。

以下△7八桂成~△9九龍でいい勝負のようです。

やはり最初の局面図では△1五角でいい勝負だったようです。

角の打ち間違いで形勢を損ねるのが参考になった1局でした。

敵の打ちたいところに打って受ける

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△7六桂と打った局面。ソフトの評価値+446で先手有利。

△7六桂は△6八銀からの詰めろで、後手玉に即詰みはないので先手は受けるしかありません。

どのように受けるかという形です。

対局中は△7六桂をうっかりして、最初は▲5八金でぎりぎりかなどと思っていましたが、△4七角に気づきそれ以外の手を探して結局見つかりませんでした。

実戦は▲5八金△4七角で、ソフトの評価値-2384で後手勝勢。

この手は△4七角が△8八銀▲6九玉△6八金の詰めろで、▲4七同金なら△8八銀▲6九玉△6八金の詰みでほとんど受けがありません。

1手ばったりとはこのことで、有利だった局面が1手で敗勢になったので手としては相当悪かったようです。

受け方が分からなかったのですが、△7六桂の局面は先手有利だったので受け方はあったようです。

▲5八金では▲6八歩がありました。

▲6八歩△8八金▲6九玉△5六銀▲7三角で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手順の▲6八歩は敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手で、ここに歩を先着すると先手玉に詰めろがかかりにくくなります。

こういう手が短い時間で見えないのがいまひとつという感じです。

△8八金~△5六銀は、▲5六同歩と取ってくれたら△6六桂と打つ手が詰めろになります。

△6六桂に▲7三角なら△5八角▲同金△7八金▲5九玉△5八桂成▲同玉△6八桂成▲4九玉△3八銀▲同玉△3七金▲4九玉△4八銀まで詰みです。

この手順は△5八角と打つ手がうまい手で、▲同金と取ることで後で△5八桂成と金を補充することができます。

これは後手がうまくいきすぎですが、先手の対応が悪いとこのような展開もありえます。

△6六桂が入ると先手玉は忙しくなるので▲5六同歩はややぬるい手のようです。

よってこの瞬間に▲7三角と打って後手玉に詰めろをかけます。

▲7三角以下△7八金▲6九玉△6八金▲4九玉で、ソフトの評価値+1599で先手優勢。

この手順は▲7三角と打って▲3二金の詰めろに△7八金~△6八金と迫る形ですが、▲4九玉として先手に即詰みはありません。

△7八金に▲同玉なら△6六桂以下先手玉が詰むので要注意です。

▲4九玉以下△3七桂なら▲3八玉△4七銀打▲2七玉△6二飛▲同角成△同金▲4四桂△4二玉▲3二銀不成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は後手は△3七桂~△4七銀打で先手玉への足掛かりを作って△6二飛と受けに回りますが、▲同角成~▲4四桂が▲3二銀成からの詰めろになります。

▲4四桂に△4二玉としますが、▲3二銀不成で後手玉が必至で先手勝勢です。

自分はこのようなところで▲3二銀不成で後手玉に即詰みがないかなど何度も繰り返して考える悪い癖があって、詰まない玉を詰ましにいくようなことを起こしやすいので▲3二銀不成のような必至をかけるのが少し気がつきにくいです。

▲3二銀不成に△5二銀と受けても▲4一金△同銀▲4三飛△5一玉▲4一飛成で詰みです。

▲4九玉以下△6二飛なら▲同角成△同金▲4四桂△5九金▲3九玉△4七桂▲2八玉△3七銀▲1八玉△1七銀▲同玉△2六角▲1六玉△2五角▲2七玉△4四角▲4三銀で、ソフトの評価値+2625で先手勝勢。

この手順は部分的には△3七桂~△4七銀~△6二飛と似たような形ですが、後手の持ち駒が少し多いため複雑になります。

△6二飛に対して▲同角成~▲4四桂で必至みたいですが、△5九金~△4七桂と迫ってきます。

これには▲3九玉~▲2八玉として以下先手玉は不詰みのようです。

なお、△5九金に▲同玉なら△4七桂があって、▲同金なら△5八銀▲同玉△6七角以下詰みです。

また△4七桂に▲4九玉なら△6七角▲3八玉△4九角打▲同金△3七銀▲2七玉△4九角成▲同飛△2六金▲1八玉△2七銀▲2九玉△2八銀右成で詰みです。

やはり将棋は最後まで油断できないようです。

敵の打ちたいところに打って受けるのが参考になった1局でした。

手が広いわりに形勢は互角

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲8六飛とした局面。ソフトの評価値-36で互角。

将棋の大会では横歩取りになることはほとんどありませんが、それ以外の対局であれば横歩取りになることがあります。

横歩取りは好きな戦法ですが、相手の人が横歩を取らないと横歩取りにならないのでやや実戦不足になりがちで、数が少ないので居飛車対振り飛車の対抗形にないような緊張感があります。

△2五歩と打った手に2六の飛車が▲8六飛とした形で、ここで飛車交換をするかどうかで展開が全く違ってきます。

対局中は△8五歩と打つと歩切れになるので少し損かと思いましたが、飛車交換はいつでも▲2四歩の叩きがあるのでうるさいと思い△8五歩と打ちました。

実戦は△8五歩▲5六飛△3四銀▲7七桂△4五銀▲7六飛△2四飛▲2七歩△8四飛▲8六歩△同歩▲8五歩で、ソフトの評価値+142で互角。

この手順は飛車交換を避けてから後手は銀を△4五銀まで活用して飛車を2筋や8筋に移動する展開ですが、後手は△7二銀型なので先手の8筋の突破を防ぐ意味で△8二歩と打つことになりそうです。

△8二歩と打つと後手は歩切れになるので、動きづらくなりそうです。

横歩取りは1歩損をしますが、持ち駒に歩が何枚かある状態で戦うことが多いので、歩切れというのは互角の範疇でも面白くないかもしれません。

ソフトは▲8六飛に△同飛を推奨していましたが、その後の気になる展開を調べてみました。

▲8六飛△同飛▲同歩△4四角▲2四歩△1二銀▲7七桂△2六歩で、ソフトの評価値+96で互角。

この飛車交換をしてから△4四角と打つのはあまり冴えない手かもしれませんが、いつでも△8七歩や△8八角成を狙った手です。

△4四角はソフトの推奨手ではありませんが、4つある候補手には上がっていました。

横歩取りで△4四角と打つ筋はたまに見かけますが、先手が8六歩の形なので△8七歩の叩きは先手に取って嫌な形です。

これが8七歩の形なら△4四角は少し打ちにくいのですが、8六歩であれば△4四角はあるかと思いました。

先手は▲2四歩を入れて△同銀な▲2一飛がうるさいので△1二銀としましたが、そこで▲7七桂と跳ねて後手の角の利きを緩和します。

以下△2六歩と突いてどうかという形です。

後手は△8七歩や△2七歩成や△2五飛などが狙いですが、これはいい勝負のようです。

▲8六飛△同飛▲同歩△2六歩▲2四歩△1二銀▲2三角△同銀▲同歩成△同金▲2一飛で、ソフトの評価値-38で互角。

この手順は飛車交換の後に△2六歩と突く手で、いつでも△2七歩成と先手の金の形を崩す狙いです。

△2七歩成としたから後手がいいということはありませんが、後手の持ち駒が増えてくると効果が発揮されます。

△2六歩に▲2四歩として、以下△1二銀に▲2三角と打ちこんで清算してから▲2一飛とする形です。

狙いは単純で角と銀の交換で後手が少し駒得ですが、玉が薄く金も3段目に上がっており1段飛車はそれなりにきついです。

しかしこの局面も互角のようです。

▲2一飛以下△2四飛▲2五歩△同飛▲3六銀△2四飛▲1一飛成△6二玉で、ソフトの評価値-126で互角。

この手順は△2四飛と自陣に飛車を打って金を守りつつ△2七歩成を狙います。

以下▲2五歩~▲3六銀と大駒を近づけて受けて▲1一飛成でどうかという展開です。

最後の△6二玉の早逃げは味がよさそうでいい勝負のようです。「

▲2一飛以下△4五角▲3六銀△6七角成▲同玉△4九角▲7七玉△3八角成▲2三飛成△4八馬▲3三龍△4一銀で、ソフトの評価値-185で互角。

この手順は△4五角に▲3六銀の催促ですが、△6七角成~△4九角が鋭くこれでいい勝負のようです。

▲2一飛以下△2七歩成▲同金△3八角▲2八金△4九角打▲6九玉△2六飛▲1七銀△2四飛で、ソフトの評価値-58で互角。

この手順はソフトの推奨手で、以下△2七歩成~△3八角と下から角を打って攻め合いに出る手で、△4九角打は自然ですが次の△2六飛が少し見えづらいです。

以下▲1七銀に△2四飛と辛抱する形ですが、これも互角だったので驚きました。

手が広いわりには形勢が互角というのも珍しく、このようなケースは初めてでした。

手が広いわりに形勢は互角だったのが参考になった1局でした。