香損でも意外と指せていた

上図は、角換わり腰掛銀からの展開で▲1二角成とした局面。ソフトの評価値+291で互角。

先手が▲3四角△4一角の形から1筋に手をつけて馬を作った形です。

馬を作っていますが香車を捨てて馬を作っているので、先手はあまりゆっくりして攻める形ではありません。

先手は▲2一馬と▲2四飛の狙いがあります。

後手はここらへんで正確に受けないと、一気に不利になってしまう可能性がある局面なのです。

実戦は▲1二角成以下△3三桂▲2四飛△4五桂で、以下変化手順で▲2一飛成△3一金▲2六龍で、ソフトの評価値+1012で先手優勢。

この手順の△3三桂は手順に取られそうな桂馬を逃げる手で自然にも見えますが、▲2四飛とするのが地味ながら歩を補充して飛車を活用する手が味がいいです。

自分は最近まで分かってなかったのですが、飛車が歩を取って4段目に出る形はかなり価値が高いようです。

▲2四飛と取らずに別の手を選択すると、ひょっとしたら▲2四飛とさせないような受け方をして先手は攻め方に苦労する可能性があります。

▲2四飛に△2三歩と受けても▲1四飛がありますので△4五桂としましたが、そこで▲2一飛成とする手がありました。

実戦は▲2一飛成で▲4五同歩としたため△2三歩で、ソフトの評価値+1003で先手優勢。

△2三歩としても先手が指せているようですが、飛車を成るのが少し遅れるので小駒を使った攻め方になるようです。

変化手順の▲2一飛成として△3一金に▲2六龍と引く手は敵陣に龍を作って暴れる形ではありませんが、確実に▲4五歩と桂馬を取れるのと▲1五龍で駒損を回復できるので先手が指せていたようです。

後手は受けが利かないので攻め合いに出ますが、先手陣の守りもしっかりしており4一の角が眠っているので先手優勢です。

これらの手順を見ると後手がどこかで受け方を間違っている可能性が高そうです。

△3三桂とする手では△2五香がありました。ソフトの評価値+404で先手有利。

この△2五香は▲2四飛を受ける手ですが、香車をここに打っても▲2六歩とされると香車が取られてしまいます。

そのような意味ではもったいない香車とも言えるのですが、この香車は先手から貰った香車なので2五の香車が取られても後手は駒損にはなりません。

それより△2五香として先手の飛車を抑え込む方が大きいようです。

△2五香以下▲2六歩△1八香成▲2七飛△3三桂▲同桂成△同金▲2五歩△8六歩▲同歩△2三角▲1三馬△1二歩▲2三馬△同金▲2四歩で、ソフトの評価値+1159で先手優勢。

この手順は△2五香に▲2六歩から香車を取り返す手で、後手は桂馬の交換から△2三角と遊んでいる角と先手の馬の交換を目指しますが、普通に交換して▲2四歩で先手が指せているようです。

これらの手順を見ると最初の局面図は先手が香損でも大駒が働いているので、先手がすでに指しやすい局面かもしれません。

ひょっとしたら後手はそれまでにどこかで変化する必要があったのかもしれません。

このあたりはまた実戦で似たような局面になれば調べてみたいと思います。

香損でも意外と指せていたのが参考になった1局でした。

駒を入手して即詰みを狙う

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△4六桂と打った局面。ソフトの評価値+2118で先手勝勢。

▲5五桂と打った手に△4六桂と打ってきました。

△4六桂は次に△5八桂成以下の詰めろなので先手もここは難しいです。

後手玉に即詰みはありませんので、先手は詰めろを消すことになります。

評価値は大きく先手勝勢になっていますが、この局面での正解は1つだけのようでそれ以外が大きく評価値が下がるようです。

将棋の終盤ではたまにこのような現象があり、そのような意味でこの局面の難易度は高いようです。

自玉を少しでも安全にして戦いを先延ばしにする気持ちもよく分かりますが、将棋は踏み込むチャンスがあるときに踏み込まないとだんだんもつれてきます。

人間の感覚ではまだ難しいと思っても、棋力の高い人やソフトが見ると局面にはかなり差があるようです。

実戦は△4六桂以下▲4七銀△5五銀▲4六銀△7七金で、ソフトの評価値-830で後手有利。

対局中はこれで先手が詰めろを消して危機を脱出したのかと思っていましたが、これが全くの見当違いで以下△7七金とされて後手有利になりました。

昔の将棋は終盤は手が広いもののおおむね正着に指せるという前提で序盤と中盤に時間を使っていたイメージがありますが、最近は終盤でも結構難易度が高いように感じています。

そのため終盤に持ち時間を少しでも残しておきたいという気持ちがあるのですが、残念ながら序盤と中盤でやり損なうと終盤で時間を残してもあまり意味がないようなこともあり、なかなか難しいです。

終盤で短い時間でも精度のいい手を選択できるようになればいいのですが、現実は大変なのでこのあたりは場数を踏んでいくしかなさそうです。

▲4七銀では▲8七銀がありました。

▲8七銀△同飛成▲4三桂成△同玉▲3五桂△同歩▲3四銀で、ソフトの評価値+2725で先手勝勢。

この手順は▲8七銀~▲4三桂成と金を2枚入手してから▲3五桂と玉のコビンをあける手です。

▲3五桂に△5二玉で後手玉は即詰みはなさそうですが、▲4三角~▲8七角成で自玉が安全になります。

この筋は敵陣だけでなく自陣も見ていないといけないので、盤面全体を見る必要があります。

▲3五桂には△同歩としますが、そこで▲3四銀がありました。

▲3四銀に△5二玉なら即詰みはありませんが、▲4三角~▲8七角成があります。

▲3四銀に△4二玉なら▲2二飛成△同角▲4三銀△5一玉▲5二金△同金▲同金△同玉▲4三角△6二玉▲7三金△7一玉▲7二金打まで詰みです。

この手順は▲2二飛成として銀を補充する手がぴったりで以下即詰みです。

よって▲3四銀には△同玉とするしかなさそうです。

▲3四銀△同玉▲4五金で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

この手順は△3四同玉には▲4五金と金を使って形を決める手がありました。

ぱっと見で5段目に金を使うのはもったいないような感じもしますが、これでも駒が足りているようです。

▲4五金以下△4三玉▲3四角△3二玉▲2二飛成△同玉▲2三銀△1三玉▲1二銀成△同玉▲2三金まで詰みです。

この手順は▲2二飛成で持ち駒が金と銀なので、▲2三銀~▲1二銀成とよくある詰将棋の手筋で詰みです。

これらの幾つかの手順が短い時間で読めたらすごいですが、このような手が実戦で指せるように終盤力を鍛えたいです。

駒を入手して即詰みを狙うのが参考になった1局でした。

形にとらわれずに粘ってみる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9一玉とした局面。ソフトの評価値-714で後手有利。

駒割りは角銀銀桂と飛車の交換なので先手が駒得ですが、終盤戦なので駒の損得はほとんどなくなっています。

後手の成駒の2枚が先手玉に迫っており、後手の持ち駒に飛車があるので後手が指せているようです。

▲5四角と打ったに手に8一の玉が△9一玉とした形です。

実戦は▲8四歩に変化手順で△5九飛で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手順の▲8四歩ですが詰めろではありません。

△8四同金とされても分からなかったのですが、△5九飛とされるとはっきり先手だめだったようです。

△5九飛は次に△6九飛成の詰めろですが、▲6八金としても△同と▲同玉△5八金▲6七玉△5七金▲7八玉△5八飛成▲6八桂△6七龍▲8九玉△9八成香▲7九玉△7七龍▲6九玉△6八金まで詰みです。

この手順は△5九飛が必至級の手で、▲6八金としても△同と~△5八金で寄りでした。

対局中は△5九飛が見えてなかったのもありますが、ここで先手は受けに手を戻すようではだめだという感覚がありました。

後手玉に詰めろがかからない形なので、苦しい将棋でも受けに回るべきでした。

▲8四歩では▲6八金がありました。ソフトの評価値-476で後手有利。

この手順は▲6八金と近くのと金に金を差し出す手です。

金を1枚渡す形ですが、5八にと金がいるままでは先手玉が危険すぎるので消去する手です。

自分はこのような形にとらわれないような受け方の手が全く見えておらず、最終盤は形や筋ではないケースが多いというのを忘れています。

苦しい将棋でもしぶとく受けに回っていると、ひょっとしたら相手も甘い手を指してくるかもしれないので、勝負という面ではこういうところでも諦めずに手を探すべきでした。

▲6八金に△5九飛なら▲6七玉△6八と▲同銀△3九飛成▲6五歩で、ソフトの評価値-96で互角。

この手順は後手に金と銀を取られて駒損を回復され先手だめなようでも、▲6五歩と突くと中段玉になる形で寄せが見えにくくなります。

苦しい将棋は上部に逃げることで複雑な形になりやすくなります。

▲6八金に△4八歩成なら▲同銀△8七成香▲6七玉△4八と▲6五歩△7七成香▲同玉で、ソフトの評価値-745で後手有利。

この手順は△4八歩成と攻め駒を増やす手で、先手は▲同銀としますがそこで△8七成香と決めにきます。

先手は▲6七玉としてやはり▲6五歩~▲6六玉の形を目指す指し方のようで、後手有利のようですがまだ大変です。

▲6八金に△8七成香なら▲同玉△7九飛で、ソフトの評価値-1056で後手優勢。

この手順は△8七成香と捨て駒で攻めるのが鋭く、▲同玉なら△7九飛で先手玉は受けなしになります。

△7九飛に▲7八金でも▲5八金でも△9七香成とすれば寄り筋です。

△7九飛に▲8八銀としても△3九飛成▲5八金△6九龍で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

▲6八金に△8七成香なら▲6七玉△4八歩成▲同銀△同と▲6五歩で、ソフトの評価値-604で後手有利。

これらの手順を見ると▲6五歩と突いた形はまだ紛れる要素が多く、先手玉を寄せるにはまだ手数がかかりそうです。

本局は淡泊な指し手になりましたが、今後はもう少し粘れるようにしたいです。

形にとらわれずに粘ってみるのが参考になった1局でした。

後手の手に応じて銀を活用する

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀型の超速からの進展で▲3九飛とした局面。ソフトの評価値+189で互角。

後手の6三の銀が浮いているのは少し違和感がありますが、▲6八金上と仕掛けを1手待ったために後手も△6三銀として△5四銀を狙う形になりました。

△5四銀の形だと先手が仕掛けにくくなるので、△6三銀に先手が▲4五桂から仕掛けて以下桂馬の交換になりました。

局面図は2九の飛車を▲3九飛として次に▲3五歩の狙いですが、ここで後手に色々な手がありそうです。

実戦は△4二金▲3五歩△同歩で、ソフトの評価値+189で互角。

この△4二金はソフトの推奨手だったようで、自分はあまりこの手を知りませんでした。

先手の3筋にいる飛車から1つ横に移動して受ける手ですが、居飛車側からすると少し浮かびにくい手です。

振り飛車特有の手という感じで、手番が回ってきても攻めるというより1手早めに受けるという感覚です。

後手の手番で自分が気にしていたのは2つありました。

1つは△4二金で△5四桂です。

△4二金で△5四桂なら▲5五銀左△4六桂▲同銀で、ソフトの評価値+159で互角。

この手順の△5四桂の銀の両取りはすぐに見えそうな手です。

普通は銀と桂馬の交換は銀の方が得なので先手は少し駒損になります。

△5四桂には▲5五銀左とするのが盲点で、△4六桂に▲同銀とします。

6六にいた銀が持ち駒の桂馬になったような形ですが、6六の銀を盤上からなくして角の利きを通すという発想です。

自分は最初に△5四桂には▲5五銀右なのかと思っていましたが△6六桂▲同銀で、ソフトの評価値+93で互角。

この形は先手が3筋から動きにくくなったのと、6六の銀がいるので7七の角が使いづらいということです。

金駒は玉の近くにいる方が受けに役立っているのですが、▲6六銀になったことで先手の飛車と角が働きにくくなったので少し評価値が下がったようです。

▲4六銀となった形は先手の角道が通って将来▲3五歩や▲7五桂の筋があるので、先手まずまずのようです。

もう1つは△4二金で△8四桂です。

△4二金で△8四桂なら▲7七銀で、ソフトの評価値+176で互角。

この△8四桂は振り飛車の常套手段で、先手は▲6八金上の形をとらえています。

次に△7六桂の両取りがありますので先手は受けることになりますが、▲7七銀と引くのが手堅いです。

▲3七銀型の超速は2枚の銀が前進するというイメージがありますが、後手の指し手によっては▲7七銀と引いて使うというのもあるようです。

▲7七銀と引いても▲3五歩のような狙いは残っているので、まずはしっかりと玉を固めるのが大事なようです。

▲7七銀に△5六歩なら▲同歩△同飛▲5七歩△5一飛▲7五歩△7二金▲8六歩△5五銀▲9五歩△4六銀▲同歩△9六桂▲同香△9五歩▲同香△同香▲9七歩で、ソフトの評価値+65で互角。

この手順は後手は5筋の歩を交換して△5六飛の形は次に△7六桂がありますので▲5七歩と受けます。

以下先手は▲7五歩~▲8六歩として後手の桂馬を取りにいく形で、後手は△9六桂から暴れてきますがいい勝負のようです。

▲7七銀に△2四角なら▲2五歩△1三角▲1五歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+197で互角。

この手順は△2四角と3五の地点を補強した手には、▲2五歩~▲1五歩とする手があり、△1五同歩に▲3五歩と突くのが自分にとって初めて見るような手順で驚きました。

▲3五歩に△同歩でも△同銀でもこの瞬間に▲1五香とする意味で、なかなか面白い手順です。

よくある△1三角の形で▲1五歩△同歩▲同香△4六角▲同歩△1五香は、角と銀香の交換の2枚替えで先手が失敗です。

▲7七銀に△7二金なら▲6六歩△2四角▲8六歩△7四銀▲6七金直で、ソフトの評価値+222で互角。

この手順は△7二金には▲6六歩~▲8六歩として後手の桂馬を取りにいく手で、以下△7四銀に▲6七金直と上部を手厚くして対抗する手で手が広いです。

どの手順も趣が違いますが自分にとってプラスになりました。

後手の手に応じて銀を活用するのが参考になった1局でした。

飛車が守っていても桂頭攻めをする

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-461で後手有利。

対局中は▲3五歩と突かれて困ったなと思っていたのですが、この局面は先手は盤上に飛車がいるのに対して後手は持ち駒に飛車と角があるので敵陣に打ち込む形にもっていくチャンスでした。

次の▲3四歩を受けるにはどうすればいいかなどと考えて、指す手に迷って△2四歩としました。

実戦は△2四歩▲3八銀で、ソフトの評価値-15で互角。

この手順は▲3八銀とされただけで先手陣がかなりしっかりした形になりました。

これで後手は大駒を打ち込むスペースが少なくなったので、手をつくるのに少し悩みそうです。

後手としては▲3八銀とされる前に手を作りたかったです。

△2四歩では△3六歩がありました。

△3六歩▲同飛△2七角▲8六飛△3六歩で,ソフトの評価値-365で後手有利。

この手順は△3六歩と打つ手で、歩の裏側に歩を打つのはいい手になるのが多いです。

▲同飛に△2七角は筋ですが、4九の金には5八の玉のひもがついています。

また△2七角に▲8六飛すると次に▲8一飛成の筋も生じます。

▲8六飛の次の手が難しいと思っていましたが、そこで△3六歩がありました。

△3六歩で△8二歩などと受けると3六に打つ歩がなくなってしまいます。

▲8一飛成を受けずに△3六歩が少し難しいです。

先手としては3七にと金が残るのは危険なので△3六歩には▲4八金と辛抱します。

△3六歩以下▲4八金△7三桂▲3四歩△3七歩成▲同金△5四角成▲2三歩△同銀▲3三歩成△同金で、ソフトの評価値-629で後手有利。

この手順は▲4八金の受けに△7三桂と跳ねるのがうまいです。

桂馬を取られるのを防ぐには△7二銀と受ける手もありそうですが、▲8三歩とされると次に▲8二歩成~▲7二との攻めがうるさくなります。

△8一桂には▲3四歩と後手と同じように桂頭を狙うのが筋のようです。

△3七歩成~△5四角成は自然ですが、そこで▲2三歩が後手の形を崩す手筋です。

△同銀か△同金か迷いますが、△同金として▲3三歩成には△同銀とします。

2三の金が浮き駒になったので少し狙われやすい形ですが、後手は持ち駒に飛車があるのと△6五桂と銀取りに跳ねるような手もあるので後手が少し指しやすそうです。

本局のポイントは先手の飛車が桂頭を守っているのにも関わらずに△3六歩とする手で、▲同飛とさせることで△2七角の隙ができます。

▲8六飛には飛成を受けずに2度目の△3六歩を先に決めるのが急所だったようで、▲4八金とさせてから△7三桂と桂馬を逃げつつ将来△6五桂と攻めに活用できるようにするのがいい手順でした。

なお△2七角に▲2六飛とするのは△4九角成▲同玉△6九飛で、ソフトの評価値-649で後手有利。

この手順は先手の飛車が2筋に戻ると、△4九角成~△6九飛として以下△8九飛成があります。

これらの手順が実戦で指せるようになれば今よりさらに将棋が楽しく指せそうです。

飛車が守っていても桂頭攻めをするのが参考になった1局でした。

雁木に早めに仕掛ける

上図は、相居飛車で後手雁木からの進展で△6二銀とした局面。ソフトの評価値+130で互角。

相居飛車の後手番の戦型選択は結構難しく、先手の手に応じて角換わり腰掛銀や早繰銀や相掛かりや矢倉などで戦うと決めているといいのですが、後手が相居飛車でこの戦型を使って戦いたいとなると早めに角道を止めての雁木にするのが有力なようです。

そのような意味で相居飛車で戦うと後手の方は雁木に組むことが最近は多くなり、自分が先手番だとどうしても急戦形の駒組みを進めることが多いです。

▲3七銀までは組むのですが、そこから後手の駒組みで▲2六銀とか▲4六銀とか▲3五歩とか場合によっては▲4六歩のような手になりそうです。

自分の場合はこのあたりの相手の駒組みで、なかなか仕掛けることができずに評価値を下げて後手が指しやすくなっているケースが多いです。

今回はそのあたりの指し方を調べてみました。

先手は右側で仕掛ける形ですが、▲6八玉型のままだと8八の銀が浮くので▲7八玉型にすることが多いのですが、1手左側で使うと後手もその1手を有効な手を選択できることがあるのでこのあたりの指し手は難しいです。

実戦は△6二銀以下▲7八玉△4二角▲4六歩△3三桂▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△7四歩で、ソフトの評価値+221で互角。

この手順は▲7八玉と1手ためた手に△4二角と引いて角を少し遠ざける形にしてきました。

その場合は▲4六歩と突いて次に▲4五歩~▲1一角成を狙う筋を選択したのですが、これは悪くはなかったようです。

▲4六歩に後手は△3三桂と受けて、以下先手は2筋の歩を交換する筋で1歩を持ち駒にすることができました。

最後の△7四歩には▲3五歩と仕掛けて、△同歩なら▲2六銀△3六歩▲3八飛でソフトの評価値+377で先手有利のように、▲3五歩の突き捨てから仕掛けるというのが基本だったようです。

△3三桂とゆっくりした指し方だと、先手も▲7八玉として手がいきるようでまずまずだったようです。

▲7八玉はソフトの候補手に上がっていた自然な手で、これには△5三銀と中央を厚くして以下△6四銀~△6五銀などで先手の角頭を狙うのが有力だったようです。

できれば後手も△7四歩~△7五歩の筋で間に合えばいいのですが、先手に仕掛けが早いとその手が回らなくなってくる可能性もあります。

なおソフトは▲7八玉では▲3五歩を推奨していました。

▲3五歩△同歩▲4六銀で、ソフトの評価値+120で互角。

この手順は▲6八玉型で▲3五歩~▲4六銀とする形で、後手の6二の銀が少し立ち遅れているので、先手は角頭を狙われる形にはなりません。

ただし、後手から△4五歩と決戦にくる手があり、先手も受け方を間違えると不利になりますので慎重になります

▲4六銀以下△4五歩▲3五銀△7七角成▲同桂△6四歩▲3七歩△3六歩▲4六歩で、ソフトの評価値+154で互角。

この手順は△4五歩として角交換を狙う手です。

後手は銀に狙われやすい角を捌くことで、受けやすくなります。

△4五歩に▲同銀もありますが▲3五銀として2筋~4筋にプレッシャーをかける形です。

後手は△7七角成とした手に▲同桂とするのがこの形特有の受け方です。

普通は▲7七同銀としますが、△8六歩~△8八歩にような手が気になります。

▲7七同桂で先手陣は受けやすくなりましたが、今度は△6四角と先手の飛車のコビンを狙うのがよくある筋です。

その場合は▲1八飛とすると飛車が使いにくくなるので▲3七歩としますが、そこで△3六歩がうるさいです。

△3六歩には▲4六歩と歩を使って後手の角道を止めるのがよくある手で、△同歩ならそこで▲2六飛として△3七歩成には▲同桂△4七歩成▲同金で耐えることができます。

自分はこのあたりの先手の指し方は、対局中に忘れて不自然な受け方がすることが多いので、覚えておきたいです。

雁木に早めに仕掛けるのが参考になった1局でした。

飛車を引いて次に狙いの手を指す

上図は、先後逆で横歩取りからの進展で▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-271で互角。

▲3七桂はどこかのタイミングで▲2五飛とか▲2五桂とか▲4五桂とか▲1五角があるなと思っていました。

2四にいる飛車が狙われやすいので飛車を移動させた方がいいと思い△5四飛としたのですが、これがよくなかったようです。

実戦は△5四飛▲4八銀で、ソフトの評価値-5で互角。

この手順の△5四飛は手順に飛車を逃げて次に△2四角の狙いだったのですが、普通に▲4八銀と受けました。

自分はこのような戦型ではつい飛車を横に使う癖があるみたいなのですが、この△5四飛は疑問だったようです。

歩越し飛車は歩が使えないのと敵の金駒に責められやすいという欠点があるのですが、分かっていてもその癖が抜けないようです。

△5四飛では△2二飛がありました。

△2二飛▲4八銀△4四銀で、ソフトの評価値-252で互角。

この手順の△2二飛ですが、自分の場合このような下がるという手がなかなか見えません。

このような手が見えればいいのですが、狙いが分かりにくいのと飛車が2筋でしか使えないのがどうなのかという感覚が抜けないようです。

△2二飛と指すなら何か狙いがあるはずですが、直接的な手でないので読みが入ってないと分かりづらいです。

▲4八銀は5七の地点を守る自然な手ですが、そこで△4四銀がありました。

△4四銀は飛車取りですが、3二の金に2二の飛車がいますので後手は受けは大丈夫です。

この△4四銀の形は先手の浮き飛車が狙われやすい形になったようです。

△4四飛には▲8五飛で以下△7四歩で、ソフトの評価値-145で互角のようです。

この先手の▲8五飛の形は飛車が狭くて使いづらいので以下▲7五歩でどうかというですが、△同歩▲同飛△7三銀とするか単に△7三銀として受ける形のようです。

狭い飛車には金駒で圧迫する受け方になりそうです。

また△4四銀に▲2五飛も気になります。

△4四銀に▲2五飛△同飛▲同桂△5五角で、ソフトの評価値-357で後手有利。

この▲2五飛は狙われやすい飛車を捌く狙いですが、後手も△同飛とします。

飛車交換になればお互いに打ち込みに気をつけることになるのですが、△2四歩と受けて飛車交換を避けるのは▲8五飛で、今度は後手の飛車の働きが悪くなります。

よって飛車交換をするのですが、そこで△5五角がこの戦型でよく出る手です。

直接的な狙いは△1九角成ですので先手は受けることになります。

△5五角に▲4六角なら△同角▲同歩△2九角で、ソフトの評価値-301で後手有利。

この手順は▲4六角で角交換になるのですが、4七の地点に空間をあけることで△2九角が生じました。

△2九角に▲3九金なら△6五角成があります。

△5五角に▲3七角なら△同角成▲同銀△7一金▲4八銀△2六歩▲同歩△2九飛で、ソフトの評価値-

この手順は▲3七角なら△同角成~△7一金とできるだけ形を崩さずに辛抱するようです。

動いたら無理の局面で動くのがよくないので、△7一金と辛抱します。

▲4八銀はあまりいい手ではなかったようですがこの場合は△2六歩と打って、▲同飛なら△2九飛で△4九角と△1九飛成と△2六飛成の狙いがあるので後手の飛車は活用できそうです。

このような手順を見ていると動いたらいけない局面ではできるだけ形を崩さずに辛抱する手を選択しているようで、このあたりが自分には全く足りないようです。

特に横歩取りの戦型になるとつい自分から少し無理っぽいと分かっていても動いてしまう癖があるので、もう少し辛抱する手を覚えないといけないようです。

飛車を引いて次に狙いの手を指すのが参考になった1局でした。

寄せの形の局面にもっていく

上図は、角換わり▲4五桂の急戦からの進展で△2四銀とした局面。ソフトの評価値+1930で先手優勢。

先手が▲3五歩~▲4五桂の急戦形で先手が駒損でやや無理気味に動く形ですが、攻めの手が繋がると一気に有利から優勢になりやすい戦型です。

本局もそんな感じでここまでぎりぎりの攻めをしていたのですが、こういうところからの指し方がまずいと今まで積み重ねたものをはきだすことになります。

このようなパターンは一番流れがよくないのですが、決め手があるところで手が見えるか見えないかで大きく変わってきます。

実戦は▲2四同飛△同歩▲2三歩△同金▲3二銀△2二玉▲4三銀成△1四歩で、ソフトの評価値+1187で先手優勢。

この手順は飛車を切ってから▲2三歩~▲3二銀の筋で▲4三銀成が一瞬詰めろになりますが、△1四歩とされると後手玉も簡単につかまらない形で、先手がやり損なった感じです。

対局中はこれではあまり冴えないなと思っていましたが、他の手が見えなかったので仕方なく指した感じです。

勝勢に近い形の優勢での終盤で評価値を800近く落としているようでは、指し手が甘いと言われても仕方ないです。

このようなところがいまひとつセンスがないのですが、自分の中ではよくあるパターンです。

▲2四同飛では▲3一香成がありました、

▲3一香成△同角▲1一香成△同玉▲3一飛成で、ソフトの評価値+1711で先手優勢。

この手順は▲3一香成~▲1一香成~▲3一飛成として香車2枚を捨てて角を取って龍を作る形です。

▲3一香成では▲3二香成は△同金でどうだろかなどと考えていたのですが、もう一つ深く成る▲3一香成が見えていませんでした。

▲3一飛成とした形は王手金取りなのですが、ここからの指し方も自分は気がつきませんでした。

自分はどこかで▲6一龍などと金を補充するのかと思っていましたが、後手の受け方によってはそのような手はなかったようです。

▲3一飛成以下△2一桂▲3三角で、ソフトの評価値+2260で先手勝勢。

この手順は△2一桂と受けて、どのように攻めるのかと思っていましたが▲3三角がありました。

△3三桂で3三の地点の受けも兼ねているのですが、それでも▲3三角と打つのが少し見えづらいです。

▲3一香成や▲3三角などの決め手級の手が終盤で手が見えるかが大事なようで、それをクリアして始めて寄せの形にもっていけるようです。

後手の持ち駒が受けに使いづらい駒なので後手は△5一銀と引いて飛車の利きで受けます。

△5一銀以下▲2二角成△同飛▲3三金で、ソフトの評価値+2200で先手勝勢。

この手順は△5一銀には▲2二角成~▲3三金のおかわりの攻めがありました。

3三の地点に攻めの拠点を作って寄せの形をつくるのがうまかったです。

▲3三金に△8二飛なら▲3二歩△1三角▲2三金△3一角▲同歩成で、ソフトの評価値+3186で先手勝勢。

この手順は△8二飛なら▲3二歩として詰めろをかけるのがうまかったです。

△1三角はその受けですが、▲2三金として次に▲1三金を狙います。

よって後手は△3一角としましたが▲同歩成でと金ができて先手の攻め駒が増えました。

たしかにこの形になると、2三にと金がいて3一にと金がいて4五に桂馬がいて持ち駒に角と歩があれば後手玉は確実な手を重ねれば寄せきれそうです。

寄せの形の局面にもっていくのが参考になった1局でした。

少しでも相手玉を薄くして勝負形にする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9六同香と香車を取った局面。ソフトの評価値+229で互角。

先手は矢倉の構えですが、後手が9筋から攻めてきた形です。

駒割りは桂馬と香車の交換で互角ですが、先手は9筋が薄いのと4七に馬がいるので嫌な形です。

先手は9筋を受けるのはかえって後手の手が早くなりそうなので、受けてもきりがないです。

ここは先手の手番をいかして何か手を作りたいところです。

対局中は▲6二銀が最初に見えましたが、金駒を相手に渡すと自玉が危険になると思って▲6五桂ともたれる指し方をしました。

実戦は▲6五桂△8三金寄▲5七金△6七歩▲同金上に変化手順で△9七香成で、ソフトの評価値-607で後手有利。

この手順は▲6五桂と攻めの拠点を作って△8三金寄に▲5七金と後手の馬を移動させる狙いです。

ここで△6七歩という小技があり、▲同金上に△9七香成という全く見えない手がありました。

△9七香成はただの捨ての手ですが、▲同玉に△7九銀と下から銀を打って飛車取りになる手がこれが詰めろになっているようです。

△7九銀に▲6三桂成なら△9六香▲同玉△8四桂▲9五玉△9四歩▲8五玉△7四金▲8六玉△8五歩▲9七玉△9六香で詰みです。

厳密的には後手有利でまだ手数は伸びそうですが、この▲9七玉の形は矢倉の金駒の守り駒が全く働いてない形なので、これだけで半分寄り形になった感じです。

相手玉の攻めがあまり見えない段階で、自玉が守り駒がいない玉では自分だけが終盤戦になっており指せそうにありません。

▲6五桂では▲6二銀がありました。

▲6二銀△7二飛▲7三銀成△同金▲6五桂△5九銀で、ソフトの評価値+175で互角。

この手順は▲6二銀~▲7三銀成として金と銀の交換で相手玉の回りを薄くする手です。

相手の守り駒が1枚なくなるとだいぶ景色が変わってきます。

▲6五桂と打った形が金取りなのでこれもうるさい攻めですが、相手の持ち駒にも銀が入ったので、当然先手玉も少し危険になってきます。

▲6五桂に△5九銀が少し見えづらいですが、これで飛車が取られる形になりました。

部分的に先手玉の守りだけを見たら受けがなさそうにも見えます。

△5九銀以下▲9三金△9七銀▲7九玉△6八銀成▲同金寄△6四金▲5七金寄で、ソフトの評価値-898で後手優勢。

この手順は▲9三金と打つのが盲点で、これが▲7三桂不成からの後手玉の詰めろになってます。

最初の局面図から数手で後手玉に詰めろがかかる形になるとは全く思ってもいませんでした。

やはり相手の金駒を交換して薄くするのは、勝敗は別として勝負形になっている感じがします。

後手は△9七銀から形を決めてから飛車を取りますが、まだ先手玉は耐えているようです。

▲6八同金寄に△6四金と後手玉の詰めろを受けて▲5七金寄としてどうかという形です。

厳密には飛車を取った後手が指せているようですが、これなら一応1手違いの勝負形になっているようです。

先手も遠くから馬を守りに利かせているのと、後手は持ち駒をたくさん渡すと詰まされる形になっているので、これならまだ難しい将棋でした。

少しでも相手玉を薄くして勝負形にするのが参考になった1局でした。

うるさい攻めの受け方

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△6五桂と歩を取った局面。ソフトの評価値+288で互角。

駒の損得はなくいい勝負のようです。

△6五桂が銀取りなので先手も受け方が少し迷う局面です。

普通は守りの銀と攻めの桂馬の交換は、攻めの桂馬の方が駒得で得をするというイメージがあります。

安い駒で相手の守りの金駒と交換するのは、相手の守りが薄くなるので攻めの方が得をするという考えです。

そのような意味で金駒を逃げたくなるのですが、局面によってはおかわりの攻めがあるケースがあります。

本局がそのようなケースで先手は対応があまりよくなかったようです。

実戦は▲8八銀△7七歩▲同桂△同桂成▲同銀△7六歩で、ソフトの評価値+173で互角。

この手順は▲8八銀と引いたのはあまりいい感触ではなかったのですが、△7七歩と打ってきました。

局面によっては△7七歩には▲8七金のように桂馬の交換に応じないような指し方もあるのですが、7七に攻めの拠点の歩が残っていると将来流れ弾にあたる可能性ありますのでどこかで7七の歩を取ることになりそうです。

しかしその手順が回ってこないと、終盤まで7七に歩が残る形になり危険な形です。

よって▲7七同桂と取りましたが、桂馬の交換後に△7六歩と打ってきました。

これが後手のうるさい攻めで、▲同銀でも▲8八銀でも△6六桂があります。

また▲6六銀には△3三角がありこれには▲4三歩のような切り返しもありますが、飛車と銀の両取りなのでうまく対応しないと先手の駒損が大きくなります。

これは後手のおかわりの攻めがうまくいったケースで、できれば先手はもう少しうまい対応がしたかったです。

対局中はあまり冴えないなと思っていましたが、他の手が見えませんでした。

▲8八銀では▲4三歩がありました。ソフトの評価値+322で先手有利。

この手は▲4三歩の王手ですが、この手が意外とうるさいようでした。

▲4三歩に△3三玉なら▲5一角△4三玉▲7三歩成△6一金▲6五銀△同歩▲4四歩△同玉▲5六桂で、ソフトの評価値+1700で先手優勢。

この手順は△3三玉で飛車取りになるので先手は少しはっとしますが、▲5一角~▲7三歩成がありました。

▲5一角に後手の受けが難しいようです。

▲4三歩に△3一玉なら▲4二角△4一玉▲4四桂で、ソフトの評価値+1070で先手優勢。

この手順は先手の角と桂馬で相手の玉が攻められる形で、後手は受けが難しくなります。

▲4三歩に△4一玉なら▲4四桂△7七桂成▲同金△2三銀打▲3二桂成△同玉▲2九飛で、ソフトの評価値+1284で先手優勢。

この手順は△4一玉にも▲4四桂が継続手のようで、安い駒で相手の金駒を攻めるというのが攻めのコツのようです。

▲4三歩に△5一玉なら▲7一角△9二飛▲4四桂△2三金▲同飛成△同銀▲5二金△同飛▲同桂成△同玉▲4二飛△6三玉▲6二角成△7四玉▲7三馬△同玉▲7四歩△同玉▲7二飛成△7三歩▲8五金まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、△5一玉には▲7一角から一気の寄せの筋がありそうです。

▲4三歩に△同玉なら▲4四歩△3三玉▲2九飛△8一飛▲4五桂で、ソフトの評価値+762で先手有利。

この手順は▲4三歩に△同玉なら▲4四歩と叩く手で、それだけで後手玉は結構嫌な形になります。

よって▲4三歩に△同銀が自然なようです。

▲4三歩に△同銀▲5五桂△7七桂成▲同金△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+358で先手有利。

この手順は△4三同銀とさせて▲5五桂と攻めの拠点を作る手で、以下△7七桂成▲同金2三歩▲2九飛で先手は1段飛車の形にして自玉の受けに使う形です。

先手としてはおかわりの受けをしないようにして、どこかで反撃の筋を作るのがいいようです。

うるさい攻めの受け方が参考になった1局でした。